メッセージ - 海の荒野に対する宣告 - バビロンの哀歌を歌う者達(イザヤ21:1-10)

海の荒野に対する宣告 - バビロンの哀歌を歌う者達(イザヤ21:1-10)

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執筆 : 
pastor 2015-9-30 18:10

イザヤ書講解説教メッセージ

海の荒野に対する宣告 - バビロンの哀歌を歌う者達(イザヤ21:1-10)
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メッセージ音声

【概要】

本日のメッセージは、イザヤ書21章1〜10節と黙示録18章の預言を通して、神の義なる裁きと正しい生き方への呼びかけを語ります。バビロンの滅亡の預言や、信者に対する戒め、励まし、悔い改めの促しが込められています。

【聖書箇所】

・イザヤ21:1-10

・黙示録18章

【戒めの言葉】

神は不正や不品行に満ちた世の制度を断罪され、誇り高く堕落した者たちには厳しい裁きが下されます。私たちは日々の生活の中で、偶像崇拝や不正な取引、自己中心的な行いを改める必要があります。

【励ましの言葉】

たとえ今の世の中が混迷し、あふれる悪に心が揺れるとしても、神は決してご自分の民を見捨てられません。正しい行いと忍耐によって、私たちはいつか神の光り輝く御国に迎え入れられるのです。

【悔い改めの促しの言葉】

自身の罪や過ちに気づいたならば、真摯に悔い改め、心を整え神に立ち返る勇気を持ちましょう。神の恵みは、悔い改める者すべてに与えられる恵みの道しるべです。

【***詳細***】

今日、私たちはまずイザヤ書21章1〜10節の美言葉から、神の啓示を受けるためにその御言葉に耳を傾けます。「海の荒野に対する宣告」という導入の言葉は、荒涼とした地に吹き荒れるつむじ風のような恐ろしい力が迫っていることを示しているのです。イザヤは、この荒野と称される場所に、神の厳しい裁きが下されることを預言として語っています。私たちはこれを神が与えられた真実の言葉として受け止め、日々の心を整え、謙虚に神に立ち返るべきであると改めて教えられます。

説教の中盤では、イザヤが語る預言は、かつてバビロンとして知られた国の未来やその運命と深く結びついています。バビロンは、チグリスとユーフラテスに挟まれ、肥沃な土地と同時に荒廃の影をも持つ国として描かれており、そこでは高慢な商人たちや堕落した生活があふれていました。イザヤは、そのバビロンがいまだ大国として成立していない時代に、将来大いなる国へと成長し、やがて神の裁きを受ける運命にあることを明確に示されました。預言者自身は、当時の政治情勢―アッシリアの圧力や国々の罪深い行い―を前に、深い悩みと恐れを抱きながらも、神の啓示に従い、真実を伝える苦しみを味わっていました。

また、イザヤの預言は、単に古代の歴史的事実を語るにとどまらず、現代に暮らす私たちに対する警告とも受け取ることができます。今日の社会においても、不正な取引や愛欲、誇り高い生き方が横行し、まるであの荒廃したバビロンのような状況が見受けられます。神はそのような世の堕落に断固として立ち向かわれるお方であり、私たち信者もまた、戒めと自己反省の心を持ち続けるべきだということを預言の中から学ばせていただきます。

説教の中盤部ではさらに、イザヤによる幻の中で示された恐ろしいビジョンが詳しく語られます。幻の中で、預言者はある苦しみと心の乱れを体験します。まるで、女の出産に似た苦痛―それは神からの重大な警告の証であり、罪のない民の血が流される悲劇を予告するものでした。人々は、堕落や裏切りに満ちた生活を送る中、その破滅の日がいずれ訪れることに気づかず、慶事に耽るばかりでした。物見の塔に登り、騎兵や戦車の動向を目にする中で、勇ましい兵士たちは神の裁きを告げる鐘のように、注意を促されるのです。ここでの預言は、ただ単にバビロンという古代都市の運命を告げるだけでなく、どんなに華やかな生活があったとしても、神の正義は必ず成就するという普遍の真理を示しています。

説教は次第に、ぼんやりとした過去の出来事から今日の現実、さらには将来に向けた啓示へと展開していきます。私たちの目の前には、旧約の預言と同様に、新約の黙示録18章に記された、バビロンの最終的な滅亡と裁きの光景があります。黙示録では、バビロンが不信仰に溺れた結果、神の怒りによって断罪される様子が詳細に描かれています。地上の商人たちは、その豪華な生活と不正な取引のために大いに悲しみ、国々の民はその深い裏切りに対して激しい怒りを示します。偶像崇拝と高慢な態度によって栄えたその都市は、やがて血と涙と苦悩の中で滅び、神の正義の現れとして、すべての民にその教訓を与えるのです。

このような聖書の預言の言葉は、私たちに現代のあらゆる堕落と不正に対しても、変わることのない神の裁きがあることを思い出させます。同時に、信者として私たちは、自らの心を清め、罪を悔い改め、日々の生活の中で正しい行いを積み重ねることを求められているのです。悔い改めることは決して恥ずかしいことではなく、神の恵みによって救われるための大切な一歩であります。また、私たちが正しい道を歩むとき、神はその正義と慈愛によって、私たちの肉体的な試練や迫害をも救い、最終的には花嫁として光り輝く姿で天に迎え入れてくださるのです。

説教の後半では、今日の世界の現状にも目を向けられます。中東やその他の地域では、権力争いや不正な武器取引が日常的に行われ、悪徳な者たちが交錯する中で、信者が迫害され、血が流されるという悲劇が現実のものとなっています。聖書に描かれるバビロンの破滅の予告は、現代においても真実として重みを持ち、私たちに「今こそ心を整え、神に立ち返るべき時である」という戒めのメッセージを与えているのです。悪徳な力に取り巻かれる世界で、私たちが守るべきは、常に正義と真実、そして神に基づく愛ある生き方です。不正が横行する中で、信者たちは互いに助け合い、励まし合いながら、神の教えの下で自らの使命を果たしていく必要があります。

最後に、黙示録18章に記された裁きのビジョンが語られた部分では、バビロンの都が突然滅び、その街に染み付いた罪の血や、不正な取引によって得られた富が、すべて神の前で裁かれる様子が力強く描かれています。そこでは、神の生徒たちが立ち上がり、その正しい行いと忍耐、そして悔い改めの心をもって、真の花嫁のような姿で天に迎え入れられる日が約束されているのです。私たちは、日々の生活の中で自らの内面と向き合い、神の前に謙虚になること、また、迫害や誘惑に対して堅固な意志で立ち向かうべきであると強く訴えられています。

このように、イザヤ書と黙示録の預言は、古代の出来事に留まらず、現代の私たち一人ひとりに大切な示唆を与えています。不正と堕落がはびこる世の中においても、神は必ず御心にかなう者を導き、最終的にはすべての悪を裁かれるお方です。私たちは、毎日の生活の中で正しい道を歩むために、悔い改めと自己反省を怠らず、忍耐強く神の御言葉に従うよう努めるべきです。たとえ厳しい試練が待っていたとしても、神の約束は決して揺らぐことはなく、未来に希望と光があることを信じ、歩みを進めるのです。

【結論】

バビロンの滅びと神の正義の預言は、今の私たちに自らの生き方を改める大切な機会を与えています。正しい行い、悔い改め、そして忍耐をもって日々を過ごすことで、私たちは神の御言葉にふさわしい光り輝く花嫁として、永遠の救いに迎え入れられるのです。主イエスキリストのお名前によって祝福されるよう、今日も心新たに歩んでいきましょう。

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