メッセージ - 空想世界から開放されよ(使徒14:8-18)
礼拝説教メッセージ音声:空想世界から開放されよ(使徒14:8-18):右クリックで保存
韓国語通訳有 한국어예배
パウロ達はイコニオンにおける石打の謀略を避けるため、その南およそ40kmの異邦人の都市リュストラに入った。
リュストラは異邦人中心の町だったため、メッセージも旧約聖書を紐解いてではなく、天からの雨がもたらす実りなど、異邦人にも日常的に与えられている数々の恵みを通して、まことの神を伝えた。
さて、この町に生まれつき足の利かない男がいた。
パウロはその男に、癒されるに足る信仰があるのを認めると、大声で「自分の足で真っ直ぐに立ち上がりなさい」と言った。すると、彼は躍り上がって歩き出した。
パウロの声や演説に不思議な力があって癒されたのではなく、彼が伝えていた「イエスキリストの御名」に力があり、その男は信仰を持って聞き、行ったからこそ、癒されたのである。
それを見た民衆はとても驚いて、二人を人間の姿を取った神々と勘違いし、ゼウス神殿の祭司達は彼らに犠牲を捧げようとした。
「使徒たち、すなわちバルナバとパウロは、このことを聞くと、衣服を引き裂いて群衆の中へ飛び込んで行き、叫んで言った、「皆さん、とうしてこんなことをするのですか。私たちもあなたたちと同じ人間にすぎません。あなたたちがこのような空しいものから離れて、天と地と海と、その中のすべてのものを造られた生ける神に立ち帰るように、福音を告げ知らせているのです。」(使徒14:14,15)
福音を伝えた者が、伝えた福音の中身そっちのけであがめられるというのは、実に空しい事であり、衣を引き裂くくらい悲しむべき事である。
牧師や伝道者をあたかも神のように立て、犠牲を捧げる・捧げられる事を良しとする者も世の中にはいるが、御言葉を信じる者の内に働いて良き働きをなさるのはイエスであって、牧師や伝道者ではない。
このイエス様を伝える目的は、架空の存在である偶像に無駄な犠牲を捧げるという「空しい事」から立ち返らせ、より健全な、実体のあるいのちを楽しむようになるためである。
ギリシア神話の神々は人間の姿を取り、人間と接触するのだが、気まぐれによって人に災いをもたらしたり幸いをもたらしたり、ちょっかい出して人間との間に子供をもうけて、それが争いの元になったりと、実に気まぐれでロクな事をしない。
神々や人間が超自然的な力を使って気まぐれで面白おかしいストーリを展開させる神話は、現代の非現実的な物語が展開するテレビや小説、ゲーム等と何ら変わらない。
神話の神々や登場人物になり代わって、空想世界に多大なエネルギーやお金という「犠牲を捧げ」過ぎると、当然不健全になる。
イエスこそいのちの実体であり、彼を信じて御言葉を受け入れる者には、病の癒しや悪霊からの開放、不完全な体が完全にされる事などの、あらゆる良き実を結ばせるようになるのである。
信仰をもって御言葉を語り、良き実をたくさん結ばせ、癒し、開放、勝利を得る皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!