メッセージ - イスラエルに致命的な災いをもたらしていたヨシャパテ(2歴代誌21章)

イスラエルに致命的な災いをもたらしていたヨシャパテ(2歴代誌21章)

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pastor 2018-1-25 7:43

イスラエルに致命的な災いをもたらしていたヨシャパテ(2歴代誌21章)
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2歴代誌21:1 ヨシャパテは先祖たちと共に眠り、先祖たちと共にダビデの町に葬られ、その子ヨラムが代って王となった。

ヨシャパテという善王の信仰の行いについて、あるいは犯してしまった過ちについて、歴代誌は4章にわたって記して来たが、いよいよ代交代となる。
ヨシャパテは良い王として記録されたものの、この21章を見ると、ヨシャパテは実はイスラエルに最悪な事をしてしまっていた事を知る事となる。
最悪な事とは、忌むべき女を息子の嫁としてしまった事だ。

21:2 ヨシャパテの子であるその兄弟たちはアザリヤ、エヒエル、ゼカリヤ、アザリヤ、ミカエルおよびシパテヤで、皆ユダの王ヨシャパテの子たちであった。
21:3 その父は彼らに金、銀、宝物の賜物を多く与え、またユダの要害の町々を与えたが、ヨラムは長子なので、国はヨラムに与えた。
21:4 ヨラムはその父の位に登って強くなった時、その兄弟たちをことごとくつるぎにかけて殺し、またユダのつかさたち数人を殺した。

なんと、せっかくヨシャパテに生まれた多くの息子達は、その長男ヨラムの手によって全員殺されてしまった。
その動機は、次の箇所を見れば大体想像できる。

21:5 ヨラムは位についた時三十二歳で、エルサレムで八年の間世を治めた。
21:6 彼はアハブの家がしたようにイスラエルの王たちの道に歩んだ。アハブの娘を妻としたからである。このように彼は主の目の前に悪をおこなったが、
21:7 主はさきにダビデと結ばれた契約のゆえに、また彼とその子孫とにながく、ともしびを与えると約束されたことによって、ダビデの家を滅ぼすことを好まれなかった。

ヨラムはなぜ兄弟を殺したのか。それは、ヨラムの妻となったアタルヤのそそのかしであろう。
彼女の父は北イスラエル王国最悪の王アハブ、彼女の母は夫アハブを尻に敷いてイスラエルに偶像礼拝と姦淫を持ち込んだ、イゼベルであった。
このアハブ・イゼベルの間に生まれた娘、ヨラムの妻、アタルヤは、自分の王権を保つために身内の者を殺し、自分が南ユダ王国の王にさえのし上がった女である。(2歴代誌22:10-12)
ヨシャパテが自分の子ヨラムにこの女を結婚させた名目は政略結婚だったであろう。それで自分は、北と南を和解させた、と思っていたかもしれない。
しかし、結婚は軽んじるべきではない。
彼はこの結婚により、とんでもない女をイスラエルに持ち込んでしまい、また、王国の血筋に、災いの根となるものを持ち込んでしまったのだ。

21:11 彼はまたユダの山地に高き所を造って、エルサレムの民に姦淫を行わせ、ユダを惑わした。

アハブはイゼベルに尻に敷かれてイスラエルに偶像礼拝と姦淫を導入したのと全く同じように、ヨラムはアタルヤに尻に敷かれてしまったのだろう。
1コリント15:33 まちがってはいけない。「悪い交わりは、良いならわしをそこなう」。
15:34 目ざめて身を正し、罪を犯さないようにしなさい。あなたがたのうちには、神について無知な人々がいる。あなたがたをはずかしめるために、わたしはこう言うのだ。

神の民の間で、このような事がいつまでも続くはずがない。

21:12 その時預言者エリヤから次のような一通の手紙がヨラムのもとに来た、「あなたの先祖ダビデの神、主はこう仰せられる、『あなたは父ヨシャパテの道に歩まず、またユダの王アサの道に歩まないで、
21:13 イスラエルの王たちの道に歩み、ユダとエルサレムの民に、かのアハブの家がイスラエルに姦淫を行わせたように、姦淫を行わせ、またあなたの父の家の者で、あなたにまさっているあなたの兄弟たちを殺したゆえ、
21:14 主は大いなる災をもってあなたの民と子供と妻たちと、すべての所有を撃たれる。

ヨラムの弟達は、ヨラムよりもまさっていた、とエリヤは言った。
しかし、ヨラムが長男であったので彼を王にしてしまい、それ故に彼よりも優れた王子たちは殺され、ヨシャパテはせっかく産んだ子達は絶やされてしまった。

1ヨハネ3:12 カインのようになってはいけない。彼は悪しき者から出て、その兄弟を殺したのである。なぜ兄弟を殺したのか。彼のわざが悪く、その兄弟のわざは正しかったからである。

邪悪な者は、自分よりも正しい人を憎み、傷つけ、殺すものである。
自分のわざが悪く、相手のほうが正しいなら、相手が何をしていなくても葬り去りたくなるのは、サタンの衝動だからである。

21:15 あなたはまた内臓の病気にかかって大病になり、それが日に日に重くなって、ついに内臓が出るようになる』」。

エリヤは彼に、災いを預言した。
主は悔い改めて立ち返る人には憐れみを施して下さるが、ヨラムはどうだったか。

21:16 その時、主はヨラムに対してエチオピヤびとの近くに住んでいるペリシテびととアラビヤびとの霊を振り起されたので、
21:17 彼らはユダに攻め上って、これを侵し、王の家にある貨財をことごとく奪い去り、またヨラムの子供と妻たちをも奪い去ったので、末の子エホアハズのほかには、ひとりも残った者がなかった。
21:18 このもろもろの事の後、主は彼を撃って内臓にいえがたい病気を起させられた。
21:19 時がたって、二年の終りになり、その内臓が病気のために出て、重い病苦によって死んだ。民は彼の先祖のために香をたいたように、彼のために香をたかなかった。
21:20 ヨラムはその位についた時三十二歳で、八年の間エルサレムで世を治め、ついに死んだ。ひとりも彼を惜しむ者がなかった。人々は彼をダビデの町に葬ったが、王たちの墓にではなかった。

ヨラムは結局、立ち返る事なく、王国にただ災いを残して、はなはだ痛み苦しみならが死んで行き、誰も彼をいたみ悲しむ者がいなかった。
まさに、箴言5章の通りである。

5:1 わが子よ、わたしの知恵に心をとめ、わたしの悟りに耳をかたむけよ。
5:2 これは、あなたが慎みを守り、あなたのくちびるに知識を保つためである。
5:3 遊女(他国)のくちびるは蜜をしたたらせ、その言葉は油よりもなめらかである。
5:4 しかしついには、彼女はにがよもぎのように苦く、もろ刃のつるぎのように鋭くなる。
5:5 その足は死に下り、その歩みは陰府の道におもむく。
5:6 彼女はいのちの道に心をとめず、その道は人を迷わすが、彼女はそれを知らない。
5:7 子供らよ、今わたしの言うことを聞け、わたしの口の言葉から、離れ去ってはならない。
5:8 あなたの道を彼女から遠く離し、その家の門に近づいてはならない。
5:9 おそらくはあなたの誉を他人にわたし、あなたの年を無慈悲な者にわたすに至る。
5:10 おそらくは他人があなたの資産によって満たされ、あなたの労苦は他人の家に行く。
5:11 そしてあなたの終りが来て、あなたの身と、からだが滅びるとき、泣き悲しんで、
5:12 言うであろう、「わたしは教訓をいとい、心に戒めを軽んじ、
5:13 教師の声に聞き従わず、わたしを教える者に耳を傾けず、
5:14 集まりの中、会衆のうちにあって、わたしは、破滅に陥りかけた」と。

ヨラムはあまりにひどい事をイスラエルに導入し、あまりにひどい死に方をした。
それはこの箴言にある通り、異邦の女にとりことなり、主の道に歩まず、その道を捨て去ったからだ。
神の子達が、異邦の女が美しいという事で妻に迎える結果、何が起こるか、創世記6章に書いてある。

創世記6:1 人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、
6:2 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。
6:3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。
6:4 そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。
6:5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
6:6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、
6:7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。

異邦の女が、美しいという事で、神の子が結婚し、御言葉を捨て去った子育てをするなら、寿命は縮められ、ネフィリムという化物が生まれ、いつも悪辣な事に傾く者達が子々孫々に増え広がり、ついにはその子孫は全滅させられてしまうのだ。

そのような者を伴侶とするくらいなら、独身を貫いたほうがまだ良い。
ヨシャパテは息子を、全員失ってしまったようなものだからだ。

私達はアブラハムのように、子供の結婚においてはよく吟味し、素晴らしい嫁を探し入れるべきである。

創世記24:1 アブラハムは年が進んで老人となった。主はすべての事にアブラハムを恵まれた。
24:2 さてアブラハムは所有のすべてを管理させていた家の年長のしもべに言った、「あなたの手をわたしのももの下に入れなさい。
24:3 わたしはあなたに天地の神、主をさして誓わせる。あなたはわたしが今一緒に住んでいるカナンびとのうちから、娘をわたしの子の妻にめとってはならない。
24:4 あなたはわたしの国へ行き、親族の所へ行って、わたしの子イサクのために妻をめとらなければならない」。

イサクは40歳になってようやく結婚できた。世の人は、それを遅いと言い、さっさと目の前にいる女と結婚すれば良いのに、というかもしれない。
しかし、もしアブラハムが結婚を焦って、目の前に沢山いるカナンの女の一人と結婚させていたら、その子孫が空の星のように広がる祝福は得られなかっただろう。

私達は結婚相手を、御言葉に従う人として定めて選ぶべきだ。

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