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メッセージ - 牢獄のような狭い世界で(創世記40章)

牢獄のような狭い世界で(創世記40章)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 創世記
執筆 : 
pastor 2012-9-17 23:50

礼拝説教メッセージ音声:牢獄のような狭い世界で(創世記40章):右クリックで保存

その後、ヨセフが入れられている監獄に、献酌官長と調理官長が入れられてきた。
『侍衛長はヨセフに命じて彼らと共におらせたので、ヨセフは彼らに仕えた。こうして彼らは監禁所で幾日かを過ごした。』(創世記40:4)

ヨセフは、与えられた仕事なら奴隷仕事でも監獄でも誠実に実行し、やる事なす事全て祝福されたため、どこででも信頼を得、責任ある仕事をどんどん任された。
彼は、全ての仕事がうまくいくその与えられている特権を、脱獄したり暴動を起こしたりといった身勝手な方向には用いず、与えられている持ち場に留まり、与えられている権威に忠実に従うという方向に用いたため、後にはエジプト一国という大きな事を神様から任せられるようになり、イスラエルの全家族を救うという大役が任せられる事になる。

『さて獄屋につながれたエジプト王の給仕役と料理役のふたりは一夜のうちにそれぞれ意味のある夢を見た。』(5節)
彼は、牢屋という狭い世界にいたため、主から与えられている「解き明かし」の賜物を発揮する機会が無かった。
与えられている霊的な賜物(神様から与えられている能力)を、狭い世界に閉じ込められているが故に発揮できずにいる事を、人はもどかしく思い、自分はこんな所でこんな事をしているような器ではない、と、じたばたするものだが、彼はそんな事せず、忠実に仕えたのだ。

『彼らは言った、「わたしたちは夢を見ましたが、解いてくれる者がいません」。ヨセフは彼らに言った、「解くことは神によるのではありませんか。どうぞ、わたしに話してください」。』(8節)
ヨセフは、自分に与えられている賜物の源は神から来るものであり、その能力を用いるのは、自分が活躍して偉くなるためではなく、神の栄光を周囲の人達に現すためだと、彼は知っていたのである。
ヨセフが、牢屋という世界の狭い人間関係において、神の栄光を表していたように、私達も、変わらぬ日々のつまらない日常において神の栄光を現し、周りにイエス・キリストを伝えるべきだ。

献酌官長が夢の内容を語った時、ヨセフはその夢を見事に解き明かした。
すなわち、彼は三日目に開放され、元の地位に戻るのだ。
その時、ヨセフはお願いする。
『あなたがしあわせになられたら、わたしを覚えていて、どうかわたしに恵みを施し、わたしの事をパロに話して、この家からわたしを出してください。わたしは、実はヘブルびとの地からさらわれてきた者です。またここでもわたしは地下の獄屋に入れられるような事はしなかったのです」。』(14-15節)

彼は、自分の兄のせいでとか、あのポティファルの妻のせいでこうなった、等と人の事は言わず、ただ「わたしは地下の獄屋に入れられるような事はしなかった」からと、平和にお願いしている。
忘れてはならない。地を相続するのは、平和な者である。(マタイ5:5)

そしてまた、調理官長も自分の夢をヨセフに語るのだが、その解き明かしは調理館長にとって災いだった。
それでもヨセフは、偽りの慰めは言う事なく、神様から与えられた事を、正直に正しく伝えた。

預言者たる者は、神から与えられた事を正しく伝えなくてはならず、たとい滅んでいく事がわかっている者にであっても、そうするのである。
そして彼がこの時、正直に正しく伝えたからこそ、彼には確かに神の力が宿っていると、パロに伝えられたのだ。
世の中では「正直者はばかを見る」かもしれないが、神の国では「正直な人は地に住みつき、潔白な人は地に生き残る。」(箴言2:21)のである。

果たしてヨセフの解き明かし通りの事が二人に起こるのだが、献酌官長はヨセフに頼まれていた事を思い出さず、彼のことを2年も忘れてしまっていた。
それはヨセフにとっては災いだっただろうが、それも実は、神にあって重要な意味があったのである。

もしこの時、献酌官長がヨセフに言われていた事を忘れずに実行し、その時ヨセフが釈放されていたら、彼はきっと、かの問題だらけの父や兄達の元に帰り、全ての事を父に正直に伝え、一悶着起こし、一生を羊飼いで過ごしていたかもしれない。
人は何かと目先の事しか考えず、あまり良くない結果しか生み出さないが、天が地よりも遥か高いように、主の道は私達の道よりも高く、主の御思いは天のように高い。(イザヤ55:9)

もし今、目の前の現実において、牢獄のような狭い世界でつまらないと見られる事を任されていたり、賜物を発揮できないような状況にあるとしたら、全ての事を主にあって忠実に為してみてはどうだろうか。
神に対して罪を犯す事を強要されるなら、ヨセフのように断固拒否するべきであるが、罪を犯させない環境下であるなら、与えられている事がどんな事であっても、忠実に為すべきである。
そして、小さな事に忠実であり続けるなら、さらに大きなことが任されるのである。

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