メッセージ - 荒野で遠回りする経験の必要性(出エジプト記13:17-22)

荒野で遠回りする経験の必要性(出エジプト記13:17-22)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 出エジプト記
執筆 : 
pastor 2012-12-13 21:04

礼拝説教メッセージ音声:荒野で遠回りする経験の必要性(出エジプト記13:17-22):右クリックで保存

イスラエルはエジプトを脱出し、神が約束されたカナンの地への旅を始めた。
エジプトからカナンまでは、直線距離で約300キロ、約2週間で行けるとよく言われているが、なぜ神は、最短ルート・最短時間で、約束の地に行かせる事をしなかったのか。
その理由は、運転の実技も学科も学んだ事の無い子供に、いきなり運転させない理由と一緒である。
『パロが民を去らせた時、ペリシテびとの国の道は近かったが、神は彼らをそれに導かれなかった。民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろうと、神は思われたからである。神は紅海に沿う荒野の道に、民を回らされた。イスラエルの人々は武装してエジプトの国を出て、上った。』(出エジプト記13:17-18)
出エジプトしたイスラエルの民は四百年もの間、奴隷だった。長い期間、奴隷として培ってきてしまったイスラエル民族の有様を主はご存知であり、まずそこを取り扱う必要があったのだ。

人はよく想像する。自分の人生の、あの荒野の40年さえ無ければ、あの無駄な時期さえ無ければ、もっと多くの時を有意義に過ごせたのに、と。
しかし、主のご配剤には、一切の無駄は無い。
もし、あなたの人生で一見無駄とも思えるような、荒野を放浪するかのような時期を通らされていたとすれば、その時期は、将来の安息と祝福を受ける上で必要だったという事だ。

イスラエル民族が荒野の道への迂回が必要だったのは、まず、主がモーセを神の山ホレブで召しだした時、主が「イスラエルの民はこの山(ホレブ)で神に仕えなくてはならない」と、元々言われていたからだ。(3:12)
それはイスラエル人に礼拝させるためであり、イスラエル民族に律法をさずけ、約束の地に入りそこで暮らす際のルールを教えるためであり、また、片時たりとも主の助けが無ければ死んでしまうような荒野 - パレスチナ地方の荒野は水も緑も無い岩砂漠 - において、主からの直接的な養いを受けつつ、主に従順してより頼む事を、実践的に学ぶためであった。
つまり、イスラエル民族にとって、荒野は約束の地で神の民として暮らす為の実技と学科を学ぶ場所であり、そこで整えられた人が、はじめて約束の地に入って暮らす事が出来るのだ。

『主は彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照し、昼も夜も彼らを進み行かせられた。』(出エジプト記13:21)
主はまず、雲の柱と火の柱によってイスラエル民族を導かれた。
それは「神の導きに従って歩むこと」「主の臨在と共に歩むこと」を学ぶためである。(民数記9:15-23)
また、雲の柱と火の柱は、昼は暑さを避ける陰となり、あらしと雨を防ぐ避け所となり、夜は闇を照らす光となる。(詩篇105:39、イザヤ4:5-6)
そうして主の守りに身を避ける事を、実体験にて学ぶためである。

こうして荒野において、主により頼む事を学び、実体験し、そうして訓練を受けてから約束の地に入ることができるのだ。
しかし、荒野で訓練を受けてきた訓練生であるイスラエル民族の大部分は、惨憺たるテスト結果だった。

『そこで、会衆はみな声をあげて叫び、民はその夜、泣き明かした。またイスラエルの人々はみなモーセとアロンにむかってつぶやき、全会衆は彼らに言った、「ああ、わたしたちはエジプトの国で死んでいたらよかったのに。この荒野で死んでいたらよかったのに。
なにゆえ、主はわたしたちをこの地に連れてきて、つるぎに倒れさせ、またわたしたちの妻子をえじきとされるのであろうか。エジプトに帰る方が、むしろ良いではないか」。彼らは互に言った、「わたしたちはひとりのかしらを立てて、エジプトに帰ろう」。』(民数記 14:1-4)

わたしは荒野のような状態をあと何年続ければ安息に入れるのか、わたしのこの苦しい状態はあとどのくらい経験しなくてはならないのか、といった質問をする人がいるが、あとどのくらい、という質問は、ナンセンスである。
民数記のイスラエルの民のような不信仰を続けるなら、決して安息の地に入る事は出来ず、荒野で屍を晒すのみである。
安息の地に入りたいなら、唇から不信仰な泣き言を捨て、ヨシュアやカレブのように、信仰告白すれば良いのだ。

「わたしたちが行き巡って探った地は非常に良い地です。もし、主が良しとされるならば、わたしたちをその地に導いて行って、それをわたしたちにくださるでしょう。それは乳と蜜の流れている地です。ただ、主にそむいてはなりません。またその地の民を恐れてはなりません。彼らはわたしたちの食い物にすぎません。彼らを守る者は取り除かれます。主がわたしたちと共におられますから、彼らを恐れてはなりません」。(同7-9節)

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