メッセージ - さばきの胸当 - 主の胸に結び付けられて(出エジプト記28:15-30)
さばきの胸当 - 主の胸に結び付けられて(出エジプト記28:15-30)
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- 執筆 :
- pastor 2013-2-15 18:20
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今回は、エポデの上につける「さばきの胸当」についての主の指示である。
さばきは恐ろしいイメージがあるが、悪しき者が支配する世の中で不当に扱われてきた聖徒たちにとっては、主のさばきは慰めである。(詩篇18:20-34、黙示録6:9-10)
この「さばきの胸当」の特徴から、ご自分の民をしっかりと胸に結び付けて下さる大祭司イエスのご性質を見る事が出来る。
『あなたはまたさばきの胸当を巧みなわざをもって作り、これをエポデの作りのように作らなければならない。すなわち金糸、青糸、紫糸、緋糸、亜麻の撚糸で、これを作らなければならない。』(出エジプト記28:15)
これは、エポデと同じ種類の撚り糸を用いて22cm四方の四角形に織られ、その中に、12種類の宝石がはめ込まれる。
『さばきの胸当てには、ウリムとトンミムを入れ、アロンが主の前に出るときに、それがアロンの胸の上にあるようにする。アロンは絶えず主の前に、イスラエルの子らのさばきを、その胸の上に載せる。』(出エジプト記28:30)
ウリムは光、トンミムは完全という意味で、主のさばき(御心)を求める時に用いられるものである。(民数記27:21、1サムエル28:6)
その十二の宝石には、イスラエル十二部族の名前が彫り込まれている。つまり、大祭司が「さばきの胸当」を身につけて聖所を出入りする時、イスラエルの名前が大祭司の胸に置かれた状態で、出入りする事になる。(出エジプト記28:21)
「胸」は心の座であるが、まことの大祭司である主も、まことの聖所である天において、私達地上にいるキリスト者をいつも御心に留め、取り成しておられるのである。
『しかし彼は、永遠にいますかたであるので、変らない祭司の務を持ちつづけておられるのである。そこでまた、彼は、いつも生きていて彼らのためにとりなしておられるので、彼によって神に来る人々を、いつも救うことができるのである。』(ヘブル7:24-25)
さばきの胸当には十二種の宝石がはめ込まれているが、十二種の宝石は、黙示録にも登場する。
『その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉のようであった。それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の御使がおり、イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。花嫁は宝石のよう。またその門には十二部族の名が記されている。そして土台石は宝石であり、十二使徒の名が記されている。』(黙示録21:10-12)
この、宝石を土台とした新しい聖都エルサレムは、主の花嫁であるが、宝石は花嫁と対比される。(箴言31:10、雅歌4:9)
私達の成り立ちが石ころのようであっても、主は、石ころからアブラハムの子孫を起こされ、それを尊い宝石として整え(ゼカリヤ9:16)、尊い宝石で飾って傷を包み慰めて下さる。(イザヤ54:11-13)
さばきの胸当ては金の輪と青紐によってしっかりとエポデに結び付けられるように(出エジプト記28:22-27)、私達も、主の御胸から落ちないよう、しっかりと天の紐によって結び付けられるのだ。
以下の雅歌の女性の告白は、そのまま私達の主に対する祈りでもある。
『私を封印のようにあなたの心臓の上に、封印のようにあなたの腕につけてください。愛は死のように強く、ねたみはよみのように激しいからです。その炎は火の炎、すさまじい炎です。・・・ああ、あの方の左の腕が私の頭の下にあり、右の手が私を抱いてくださるとよいのに。』(雅歌8:6,3)