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メッセージ - はびこる悪に(エステル5:9-14)

はびこる悪に(エステル5:9-14)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » エステル記
執筆 : 
pastor 2013-3-14 0:02

礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
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はびこる悪に(エステル5:9-14):右クリックで

【概要】

本日のメッセージは、エステル記の5章9節から14節の出来事を中心に、ハマンの誇り高く堕落した心とそれに対し揺るがぬ信仰を持つモルデカイ、そして賢明なエステルの行動から、神の御業と御計画を深く読み解くものです。私たちも、どんなに悪がはびころうとも、神の正義と義人の栄光が必ず実現するという希望を見出すよう努めましょう。

【聖書箇所】

・エステル記 5章9節〜14節

・信玄の四章 14節〜27節(※本文中の引用。原典は神の戒めを示す御言葉として理解します。)

・詩篇 73篇 1節〜17節

【慰めの言葉】

神は正しい者を決して見捨てることなく、絶えず守り導いてください。困難な状況や悪に満ちた日々の中でも、神の約束は変わらず、希望と救いをもたらしてくださいます。

【励ましの言葉】

私たちは、どんな権力や富におびえることなく、信仰によって立ち上がるモルデカイの姿を見習いましょう。時には周りの環境に逆らいながらも、神に歩みを委ねるその勇気こそが、真の力となります。

【戒めの言葉】

ハマンのように、自身の誇りや些細なことで心を乱され、悪を追求する態度は決して許されるものではありません。小さな妬みや心の高ぶりが、やがて自らを滅びに導くことを深く戒められています。

【勧めの言葉】

私たちは日々、神の御言葉に耳を傾け、エステルの賢明な判断と忍耐を実践することを勧めます。焦らず、時には立ち止まり、祈りと断食を通して神の御心に沿う生き方を一層求めるべきです。

【悔い改めの促しの言葉】

今一度、自分の心の中にある傲慢さや、些細な不満に囚われる自分を省みる時です。神の前にへりくだり、真の悔い改めを通して、より清く正しい歩みを始める決意を持ちましょう。

【***詳細***】

今日の説教の中心は、エステル記の5章9節から14節に記された一幕にあります。本文には、ハマンが王妃エステルの宴会において、自身の豊かな富、複数の子どもたち、そして王に高く評価され、栄誉を授かったという誇示的な言葉が並びます。しかし、その裏に隠された心の闇、すなわち、王の門にいるイスラエルの指導者モルデカイに対する激しい憤りが描かれています。聖書はこう記しています。

「ハマンはその日喜び、上機嫌で出て行った。ところが、王の門にいるモルデカイが、たとえ立ち上がろうともせず、自分に少しも恐れを抱かないその姿を見たとき、ハマンの心はモルデカイに対する憤りと嫉妬で満たされた。」(エステル記 5章9節〜14節)

この御言葉は、権力や栄光を手にしているにもかかわらず、内心の中で自己中心的な怒りと虚栄に溺れる姿勢を断固として戒めるものです。ハマンは、自分の立場や世間からの評価にすがり、ほんの些細な相手の態度ですら、自身の心を支配される愚かさを露呈しました。その結果、神の計らいにより、彼の誇りはむしろ自らの敗北と滅亡へと転じるのです。

一方、モルデカイの心には、どんな高位の権力にも屈せず、神に対する堅固な信仰が宿っていました。断食や祈りに身を捧げ、イスラエル民族の危機にあっても、動揺することなく毅然と立ち向かいました。その姿は、私たち信者にとって模範とすべきものであり、個々がどんなに圧倒的な悪に囲まれていても、心の奥で神の御声に従い歩む決意が何より大切であると教えてくれます。

また、エステル自身は非常に知恵深い御婦人として知られています。王妃としての身分や立場を活かしながらも、決して自らの民族の危機を軽んじることなく、時を見計らって行動するという慎重さを持っていました。具体的には、既に王との面会が30日間途絶えていたという状況の中、突如として王の前に現れることが命取りであると分かっていたからこそ、彼女は宴会という場を利用するという形で、安全かつ効果的に神の導きを信じたのです。彼女の慎重さは、私たちにとっても日常生活の中での「時を待つ」知恵として学ぶべき点が大きいと言えます。エステルは自らの危機感と同時に、神への信頼を決して揺るがせず、むしろその信仰を盾に、王に対する毅然たる態度を貫いたのです。

続いて、説教では「信玄の四章 14節〜27節」と引用された御言葉にも触れています。ここでは、悪者の道に足を踏み入れてはならないとし、その道が決して安らぎをもたらさず、むしろ絶えず罪に溺れて破滅へ向かうものであることが強調されています。聖句はこう語っています。

「悪者どもの道を歩むな。それを無視せよ。彼らは悪を行わなければ眠ることができず、人をつまずかせなければ眠りが得られない。義人の道は曙の光の如く輝き、悪者の道は暗闇のようだ。」(信玄の四章 14節〜17節)

これらの言葉は、ハマンのような道を歩む者が、いかに自己中心的な生活の中で道を誤り、最終的には突然の災いによって滅びる運命にあるかを教えています。私たちは、どんなに外面的には一見成功しているように見える人であっても、その心が悪に染まっているならば、決して栄光に導かれることはないのです。

そして、ご覧いただいた詩篇73篇1節〜17節の御言葉は、まさにこの現実を補強する励ましとなっています。詩篇には、義人たちが迫害され、悪者が一時的に栄えている現実の中で、神が最後に正義をもたらし、悪は必ずその報いを受けるという確固たる真理が宣言されています。詩篇はこう語ります。

「まことに、神はイスラエルに心の清い人たちに慈しみ深い。しかし、私自身は、誇り高ぶるものを妬み、悪者が栄えるのを見たために、私の歩みはしばしば揺れ動いた。… だが、あなたは彼らを滑りやすい所に置き、やがては霧のように彼らを滅ぼされる。」(詩篇 73篇 1節〜17節)

この御言葉から、私たちは、悪が一時的な栄光を得たとしても、神の正義は確実に働かれるという、深い慰めと希望を受け取ることができます。悪の道に惑わされることなく、ただ神に身を委ね、忍耐強く信仰の歩みを進めることこそが、最終的に真の救いと栄光へと繋がるのです。

説教の中で、ハマンがその夜、上機嫌で宴会場を後にする描写や、自らの富や栄誉を友人たちに自慢する様子、そして妻であるゼレ氏が提案した高さ50キビットの柱にモルデカイの姿を吊るし上げようとする行動は、悪が自己崩壊へと向かう象徴的なエピソードです。これは、どれほど恵みや運にあふれた人であっても、心に悪が根ざせば必ず自らの滅亡につながることを示しています。正に、現代の私たちにおいても、細かな不満や小さな嫉妬に捉われることなく、常に神の御心に従い、謙虚さと清き心を保つべきであると教えられるのです。

また、エステルが最初から勢いに任せて突如王に近づかず、慎重に時を待った姿勢は、現代においてもビジネスや対人関係において急がず冷静な判断を持つことの重要性を示しています。神は、焦る者や短絡的な決断を好みません。むしろ、深い祈りと断食で霊的に磨かれ、慎重に時を計る者に、いつか必ず大いなる恵みと救いを与えてくださるのです。

これらの聖書御言葉は、私たちがどんなに誘惑や困難に直面しようとも、揺るぎない信仰と神への忠実な歩みを持つことの大切さを強く訴えています。ハマンのような誇示と怒り、そして自己中心的な行いは必ずや堕落と破滅につながるのに対し、モルデカイのような謙遜と信仰、エステルのような賢明さは、最終的に神の計らいによって大いなる栄光と祝福に変えられるのです。私たちの生活の中で、どんなに小さな侮辱や悩みであっても、それに心を乱されることなく、神の御言葉に立ち返り、正しい道を歩む決意を新たにする必要があります。

また、詩篇の中で語られる悪者の最期と義人の栄光は、私たちに大いなる希望と慰めをもたらしてくれます。どんなに悪が力を増し、一時的に栄光しているように見えたとしても、神の正義は必ず働かれ、悪は暗闇の如く消え去るのです。私たちは毎日の生活の中で、たとえ周囲に不正や不義が蔓延していたとしても、神の絶対的な正義が働くと信じ、忍耐と信仰を持って生きるべきです。

最後に、主イエス・キリストのお名前によって、私たちがどのような状況にあっても、義人としての歩みを堅持し、神の御前で誠実に生きることが、永遠の栄光と祝福に繋がるという確信を新たにしましょう。悪に惑わされることなく、正しい道を歩むことが、この世の苦難を乗り越える唯一の道であると心に留め、日々の信仰生活に励むよう、共に祈り求めましょう。

【結論】

神は、悪を行う者の傲慢と罪深さを必ず自らの滅亡へと導かれるよう御計画の中におられます。一方、義と信仰に生きる者には、試練を乗り越えた先に必ず栄光と救いが約束されています。私たちは、ハマンのような虚栄に流されることなく、モルデカイやエステルのように謙虚で、神の御心に従った生き方を実践し、日々の生活の中で神の正義と慈愛を信じ歩むべきです。主イエス・キリストのお名前によって、皆様に祝福と平安が豊かに注がれますように。

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