メッセージ - 重要な祭りと戒めの再確認(出エジプト記34:18-28)
礼拝説教メッセージ音声:重要な祭りと戒めの再確認(出エジプト記34:18-28):右クリックで保存
続いて主は、イスラエルが守るべき祭りや、幾つかの戒めについての再確認をしている。
ここで述べられている事はほぼ全て、以前主が命じられた事の焼き直しであるが、その中でも、特に重要な事柄を再確認したのだろう。
イスラエルが守るべき重要な祭りの筆頭は、種を入れないパンの祭りである。(18節)
主が、大いなる救いによって奴隷状態から開放して下さった事を祝う過越祭から七日間に渡って行われる祭りで、その間、純粋な種を入れないパンを食べ続け、主の救いと御言葉をじっくり味わう時とするものだ。
19-20節は、人間も動物も最初に生まれる子は主のものである事の再確認である。
特に、ろばは羊で贖うように指示され、贖いが無いなら首を折らなければならないと定めているが、ろばは、主イエスを人々に届ける働き人を暗示しており、主のための働き人は、必ず、まことの小羊キリストによって贖われた事の実感が必要である。
21節は、安息日尊守の命令で、いかに耕作時や刈入れの時であっても、安息日は休むべきであると示している。
一般的には、耕作時や刈入れの時は、一日でも惜しんで休まず働く時であるが、それでも安息日は尊守すべきであると具体的に命じている。
主の命じられた安息日を守るなら、主は、その休んだ日の分も、倍にして祝福して下さる事を、マナによって(出エジプト記16:11-21)、また、安息年によって(レビ25:20-22)、教えられている。
22節は、ユダヤ三大祭の二つ目、七週の祭りの尊守を命じている。
『年に三度、男子はみな主なる神、イスラエルの神の前に出なければならない。』(出エジプト記34:23)
年に三度、イスラエルの男子が皆、エルサレムに集中してしまうと、その間の男ではどうするのか、敵が攻めて来たらどうするのか、という心配があるかもしれないが、主は、それをも払拭して下さる。
『わたしは国々の民をあなたの前から追い払って、あなたの境を広くするであろう。あなたが年に三度のぼって、あなたの神、主の前に出る時には、だれもあなたの国を侵すことはないであろう。』(出エジプト記34:24)
敵がそれを狙って攻めてくる事は無いと、主は約束しておられる。
実際、主の命じられた事を尊守しようとしたヨシャパテ王の時、周囲の国々は皆恐れ、ヨシャパテと戦うことをしなかった。(2歴代誌17:10)
『あなたは犠牲の血を、種を入れたパンと共に供えてはならない。また過越の祭の犠牲を、翌朝まで残して置いてはならない。』(出エジプト記34:25)
ここで、過越の犠牲やパンについて、それは特別な日の、特別なものである事を、再び確認している。
イエス・キリストは、過越の日が始まったその夕暮れ、捕らえられ、裁判にかけられ、十字架にかけられ、ほふられた。
実に、過越祭は、ほふられた小羊キリストを示す祭りである。
『また主はモーセに言われた、「これらの言葉を書きしるしなさい。わたしはこれらの言葉に基いて、あなたおよびイスラエルと契約を結んだからである」。モーセは主と共に、四十日四十夜、そこにいたが、パンも食べず、水も飲まなかった。そして彼は契約の言葉、十誡を板の上に書いた。』(出エジプト記34:27-28)
こうして、四十日四十夜の後、民が以前だいなしにしてしまった主との契約が修復され、再び締結されるに至った。