メッセージ - 尊厳ある歩みをせよ(レビ記19:26-37)
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今回の箇所では、聖なる民として尊厳ある歩みをなすべき事、特に、異教の風習を真似てはならない事を命じている。
異教の風習は、極度に人間の尊厳を貶めるものである。
『あなたがたは何をも血のままで食べてはならない。また占いをしてはならない。魔法を行ってはならない。あなたがたのびんの毛を切ってはならない。ひげの両端をそこなってはならない。死人のために身を傷つけてはならない。また身に入墨をしてはならない。わたしは主である。』(レビ記19:26-28)
これらは、異教の民がしている事である。
血はいのちそのものである事は以前学んだが、その、いのちに対する尊厳を犯してはならない。
また、占いや魔法のような、悪魔由来の導きや、超自然的な力を追求してはならず、また、死人のために体を傷つけたり、入墨をしたりして、主が創造された有り様から離れるような体の改造をする事を、禁じている。
それは、主がデザインされた人間の有様を侵害する事である。
『あなたの娘に遊女のわざをさせて、これを汚してはならない。これはみだらな事が国に行われ、悪事が地に満ちないためである。あなたがたはわたしの安息日を守り、わたしの聖所を敬わなければならない。わたしは主である。』(レビ記19:29-30)
みだらな事や、不品行が、いかに世に邪悪をもたらすか、いかに呪いを招くかは、18章で学んだ。
神の民の女性たちは(もちろん男性も)、きよい、聖なる歩みをなすべきである。
「すべての人は、結婚を重んずべきである。また寝床を汚してはならない。神は、不品行な者や姦淫をする者をさばかれる。」(ヘブル13:4)
『あなたがたは口寄せ、または占い師のもとにおもむいてはならない。彼らに問うて汚されてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。』(レビ記19:31)
霊媒や口寄せは、死んだ人間にではなく、悪霊に導きを求めるものであり、その人自身の霊性を汚す行為である。
人は元々、神の似姿として創られ、私達を創られた神をこそ主とすべきであって、死人に伺いをたてようとしたり、死人の故に体や心をあえて傷つけるような事をすべきでない。
親しい人が亡くなった時は、悲しむのが、人間である。しかし、悪魔はその悲しみを利用して、人々を不健全さや束縛の中へへ引きずり込もうとするものだ。
誰が天国に行って誰が地の底に下ったか、それを詮索しても何にもならないし、知りもしないのに先走った答えをしてもならない。
大切な事は、私達の近くにある御言葉を守る事であり、今生きていている全て人が、いかにサタンの惑わしから逃れ、いかに真理を知り、いかにイエス様と共に歩んで行くか、である。(ローマ10:6-9)
『あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。』(レビ記19:32)
信仰の日々を長く重ね白髪となった老人は、存在自体が証であり、多くの若い聖徒たちの慰めとなるため、彼らは尊敬すべきであり、また、多くを学ぶべきである。
『もし他国人があなたがたの国に寄留して共にいるならば、これをしえたげてはならない。あなたがたと共にいる寄留の他国人を、あなたがたと同じ国に生れた者のようにし、あなた自身のようにこれを愛さなければならない。あなたがたもかつてエジプトの国で他国人であったからである。わたしはあなたがたの神、主である。』(レビ記19:33-34)
イスラエルは元々、エジプトでは寄留者だった。その事を忘れてはならず、弱い立場である在留異国人からかすめたり、虐げたりしてはならない事を命じられている。
そして私達も、今のこの世では寄留者であり、国籍は天にある事を忘れてはならず、天国人として相応しい品性と振る舞いをもって周囲と接するべきである。
『あなたがたは、さばきにおいても、物差しにおいても、はかりにおいても、ますにおいても、不正を行ってはならない。あなたがたは正しいてんびん、正しいおもり石、正しいエパ、正しいヒンを使わなければならない。わたしは、あなたがたをエジプトの国から導き出したあなたがたの神、主である。』(レビ記19:35-36)
主は公平で正しくあられ、私達にも、そのようである事を求めておられる。
誰かをえこひいきしたり、人によって態度を変えたりする事は、聖なる民のする事ではない。
『あなたがたはわたしのすべての定めと、わたしのすべてのおきてを守って、これを行わなければならない。わたしは主である』」。』(レビ記19:37)