メッセージ - 神の宝の民とされたからには(レビ記20:22-27)
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『あなたがたはわたしの定めとおきてとをことごとく守って、これを行わなければならない。そうすれば、わたしがあなたがたを住まわせようと導いて行く地は、あなたがたを吐き出さぬであろう。あなたがたの前からわたしが追い払う国びとの風習に、あなたがたは歩んではならない。彼らは、このもろもろのことをしたから、わたしは彼らを憎むのである。』(レビ記20:22)
主がカナン人をその地から追い出す理由は、主が示されてきた「主に忌み嫌われる事」をことごとく行なってきたからだ。
すなわち、子供をモレクにささげる事(現代風に言えば、堕胎する事)(2-5節)、口寄せや占い師の所へ行って伺いを立てること(6節)、父や母をのろう事(9節)、そして、姦淫や近親相姦、道ならぬ性行為など(10-21節)、カナンの地はこれらの行為で満ちていたため、、主は、その民を絶とうとされたのだ。
これらの行いは、主に忌み嫌われる事である。それ故、これらの行為で満ちている今の日本は、実に、滅ぼされるパターンに入り込みつつある。
それ故、私達キリスト者は、御言葉を正しく語る事によって、警鐘を鳴らすべきである。
主は、イスラエルが歩むべき道、すなわち、律法を示され、主に喜ばれる歩みを歩む事を命じられた。
主が命じられた通り歩むのであれば、イスラエルはその土地から吐き出されず、祝福される。
『あなたがたは清い獣と汚れた獣、汚れた鳥と清い鳥を区別しなければならない。わたしがあなたがたのために汚れたものとして区別した獣、または鳥またはすべて地を這うものによって、あなたがたの身を忌むべきものとしてはならない。』(レビ記20:25)
主がイスラエルに対し、実にに事細かく、聖と俗を、清さと汚れとを区別するようを命じられたのは、この民を特別扱いしているからに他ならない。
『今、もしあなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはすべての国々の民の中にあって、わたしの”宝”となる。全世界はわたしのものであるから。あなたがたはわたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエル人にあなたの語るべきことばである。」』(出エジプト記19:5)
主は、主が召し出して下さったアブラハムの子孫、イスラエルを、特別な民、主の”宝”と言われたが、主の宝とされるのは、条件つきである。
すなわち、「今、もしあなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら」と書かれてある通りである。
律法には、実に事細かに、あれをせよ、これをするな、等の命令が記されている。
他の民が、平気で好き放題に行なっている事でも、イスラエルだけは、してはいけないない。
その理由は、主はイスラエルを、宝として特別に扱っているからである。
皆さんは、値高い真珠を、はさみやボールペンなどが雑然と入っている引き出しに、そのまま投げ入れて保管するだろうか。
あるいはそれを豚のエサ箱に投げ入れたりするだろうか。
値高くデリケートな真珠であるなら、文房具やゴミのように扱う事はせず、それなりの宝石箱にしまい、時に取り出してはそれを眺めて楽しみ、そして事細かなメンテナンスをするはずである。
それと同じで、神にとって宝の民であるからには、宝石を扱うように、丁重に、特別扱いするが故、主は事細かな指示をされるのである。
『あなたがたはわたしに対して聖なる者でなければならない。主なるわたしは聖なる者で、あなたがたをわたしのものにしようと、他の民から区別したからである。』(レビ記20:26)
私達も、キリストを信じる信仰によって、アブラハムの子孫とされ、「神の宝の民」とされた。
そうであるからには、自らを汚れから遠ざけて、それなりに自分を管理するべきである。