メッセージ - 兄弟姉妹が貧しくなったら(レビ記25:35-46)
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イスラエルの中で誰かが落ちぶれて暮らして行けなくなった場合は、その近親の人が扶養し養わなくてはならず、その際は、困っている兄弟姉妹の足元を見て利息を取ったり、利得を貪ったりしてはならない事が命じられている。(レビ記25:35-37)
家族や近親者から利息を取ったり利得を貪ったりするような事は神の民のする事ではない。
『わたしはあなたがたの神、主であって、カナンの地をあなたがたに与え、かつあなたがたの神となるためにあなたがたをエジプトの国から導き出した者である。あなたの兄弟が落ちぶれて、あなたに身を売るときは、奴隷のように働かせてはならない。彼を雇人のように、また旅びとのようにしてあなたの所におらせ、ヨベルの年まであなたの所で勤めさせなさい。その時には、彼は子供たちと共にあなたの所から出て、その一族のもとに帰り、先祖の所有の地にもどるであろう。』(レビ記25:38-41)
イスラエル民族は皆、同じアブラハムから生まれ出た「兄弟姉妹」であり、同じアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神に、拠り頼んでいる者達である。
そして共に奴隷の国エジプトから導き出された者達であり、素晴らしきゆずりの地・カナンが共に主から与えられたのだ。
だから、彼らの誰かが落ちぶれたとしても、奴隷のようにしてはならない。
むしろ雇い人のようにしてしっかり働かせ、蓄えさせ、ヨベルの年には、しっかりと独り立ちできるようにさせなくてはならない事が命じられている。
もし困っている兄弟姉妹の足元を見て、隷属的に扱うならば、主が黙っていない。
ヤコブが身を寄せた、彼のおじ・ラバンは、ヤコブを少ない報酬で何年もこき使ったり、幾度も報酬をだましたりして、ヤコブは何の蓄えもできずにずっといたが、主が祝福の御手を動かして下さったために、ヤコブの持ち物は祝福され、ラバンは逆にどんどん衰退していった。
『彼らはエジプトの国からわたしが導き出したわたしのしもべであるから、身を売って奴隷となってはならない。あなたは彼をきびしく使ってはならない。あなたの神を恐れなければならない。』(レビ記25:42-43)
彼ら(イスラエルの民)は「わたしのしもべ」だと、主は言われた。故に、主にある兄弟姉妹は、人間の奴隷になってはならない。
これらの命令は、信仰によってアブラハムの子孫となった私達にも命じられている事である。
主にあって私達はもはや人の奴隷ではなく、罪の奴隷でもなく、キリストにあって自由とされた。
そして同時に私達は、キリストの血の代価で買い取られた、キリストの奴隷である。
『主にあって召された奴隷は、主によって自由人とされた者であり、また、召された自由人はキリストの奴隷なのである。あなたがたは、代価を払って買いとられたのだ。人の奴隷となってはいけない。』(レビ記7:22-23)