メッセージ - イスラエルの長男の数(民数記3:40-51)
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『主はまたモーセに言われた、「あなたは、イスラエルの人々のうち、すべてういごである男子の一か月以上のものを数えて、その名の数を調べなさい。また主なるわたしのために、イスラエルの人々のうちの、すべてのういごの代りにレビびとを取り、またイスラエルの人々の家畜のうちの、すべてのういごの代りに、レビびとの家畜を取りなさい」。』(民数記3:40-41)
イスラエルにおいて、長男は主のものである。
その長男を主に捧げる代わりに、レビ人をその代わりとするため、イスラエルの長男の数を数えるよう、命じられている。
面白い事に、家畜の初子も、同じように、レビ人が所有する家畜の代わりとせよ、と言われている。
レビ人の持ち物も、イスラエル民族の持ち物の代表として、神に捧げられている、という事だろうか。
『またイスラエルの人々のういごは、レビびとの数を二百七十三人超過しているから、そのあがないのために、そのあたまかずによって、ひとりごとに銀五シケルを取らなければならない。すなわち、聖所のシケルにしたがって、それを取らなければならない。一シケルは二十ゲラである。あなたは、その超過した者をあがなう金を、アロンと、その子たちに渡さなければならない」。』(民数記3:46-48)
イスラエル全体の長男の数を数えてみた所、長男の数のほうが、レビ人の数より273人多い事が分かり、『一か月から五歳までは、男にはその値積りを銀五シケルとしなければならない。』(レビ記27:6) という規定に従って、その人数分の贖いの銀を主の元に納め、そうして、イスラエルの初子の贖いを完済した。
『その数えられたういごの男子、すべて一か月以上の者は、その名の数によると二万二千二百七十三人であった。』(民数記3:43)
イスラエル全体の長男の数は、22,273人。それに対し、イスラエル全体の男子の数は、レビ族を除いて、603,550人。(1:46)
全男子の数を、長男の数で割ると、イスラエルの一家の平均的な男子の数となるが、その数、およそ27!
驚きである。
ひと家庭に、男子が27人いたという事は、男女比率が1:1だとすると、一家庭に、60人近くの子供がいた、という事だろう。
それは、現代日本の常識では想像もできないが、ギネスブックによると、18世紀のロシアの農民ヒョードル・ワシリエフの妻が、1725年から1765年にかけて、27回の出産で、双子16組、三つ子7組、四つ子4組の、計69人を産んだ記録があるそうだ。
イスラエルは、エジプトに滞在した400年で、70人から六十万以上に増えた。エジプトがイスラエルを脅威に感じたのも、うなずける。
カナンの地で穫れたぶどうは、あまりに大きく、そのひと房を、大人が二人がかりで担いだ(民 13:23)とか、七日間イスラエルの民がエリコを廻ったら城壁が崩れたとか、ヨシュアが祈ると地球の自転が一日止まったとか(ヨシュア10:12)、聖書は、現代の常識では考えられない記述の連続である。
しかし、考古学の発掘で、エリコの城壁は内部から外部へと不自然な崩壊の仕方をしている事が発見され、宇宙物理学でも、地球は確かに過去、一日自転が止まった事が証明されているそうである。
聖書の記述は、現代を生きる私達にとって、あまりに想定外のため、多くの人が信じられないと言っているが、主は、天地を創られ、物理法則を定められた、不可能の無いお方であり、信じる者には、力強き助けの御手を伸ばして下さるお方である。
イスラエルの民に注がれたのと同じ祝福を、いや、それ以上の祝福さえ、私達・信じる者に与えて下さると、私達も大いに信じるべきである。
『イエスは彼に言われた、「もしできれば、と言うのか。信ずる者には、どんな事でもできる」。その子の父親はすぐ叫んで言った、「信じます。不信仰なわたしを、お助けください」。』(マルコ9:23-24)