メッセージ - 主に捧げられた者が気をつけるべき事(民数記6:1-12)

主に捧げられた者が気をつけるべき事(民数記6:1-12)

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執筆 : 
pastor 2013-8-13 23:55

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民数記6章は、神に特別に誓願を立ててその身を主に聖別した人、「ナジル人(ナーザル:聖別する、分離する)」についての規定である。
聖書には、特別に主に捧げたこのナジル人が、何人か登場する。
ナジル人になる人は、普通、ナジル人としての期間を自由意志で決められるが、サムソン、サムエル、バプテスマのヨハネなど、親や主から生まれながらにナジル人として捧げられた人もいる。
彼らに共通している事は、神業としか思えないような働きを為している事であるが、その力の秘密は、忠実に「捧げ尽くし」「身を聖別している」事である。

神は何ゆえか、人間に神の御国の事業に参加する事を願っておられる。
それも、人が捧げたら捧げた分、明け渡したら明け渡した分、神は人を通して働かれる機会を得、人が捧げたらそれ以上に、大いに御業を為される。
人が自分のものとして握り締めている領域には、主は働く事は出来ない。
しかし、手放せば手放す程に、その領域において主は働く事が出来る。
だから、ナジル人のように主に捧げ尽くした人であるなら、主は、その人を通して、大いなる御業を働かれるのだ。

ナジル人は、世とは分離し、主に聖別されているため、以下の事で、他の人と区別されている。
すなわち、その食物において、イスラエルの民は日常的に食べる「ぶどう」のものを、一切食べてはならなず、飲んではならない。(民数記6:2-4)
また、ナジル人としての誓願を立てている間は、頭に剃刀を当ててはならない。その身を主に聖別した日数が満ちるまで、彼らは聖なる者として、髪の毛をのばしておかなければならない。
また、彼らは死体に触れてはならない。

『身を主に聖別している間は、すべて死体に近づいてはならない。父母、兄弟、姉妹が死んだ時でも、そのために身を汚してはならない。神に聖別したしるしが、頭にあるからである。彼はナジルびとである間は、すべて主の聖なる者である。もし人がはからずも彼のかたわらに死んで、彼の聖別した頭を汚したならば、彼は身を清める日に、頭をそらなければならない。すなわち、七日目にそれをそらなければならない。』(民数記6:6-9)
もし死体に触れるなら、意図的・自主的に死体に触れたのでないとしても、たとい、死体が向こうからぶつかって来るような事があったとしても、罪のためのいけにえを捧げなくてはならない。
そして、それまでの捧げて来た期間はリセットされ、彼らの頭にある聖別のしるしは無効とされてしまい、定められた捧げものを捧げてから、再度、ナジル人としての期間を開始しなくてはならない。

死体が向こう側からぶつかって来るような事は、人生で滅多に無いであろうが、状況的にそれに似たケースが、サムソンの場合である。
サムソンは、イスラエルには女が大勢いるのに、よりによって、ペリシテの女デリラを愛し、妻に迎えた。
そこで、サムソンによって悩まされていたペリシテ人たちは、デリラを銀で買収し、サムソンの力の秘密を探らせた。

『女はサムソンに言った、「あなたの心がわたしを離れているのに、どうして『おまえを愛する』と言うことができますか。あなたはすでに三度もわたしを欺き、あなたの大力がどこにあるかをわたしに告げませんでした」。女は毎日その言葉をもって彼に迫り促したので、彼の魂は死ぬばかりに苦しんだ。
彼はついにその心をことごとく打ち明けて女に言った、「わたしの頭にはかみそりを当てたことがありません。わたしは生れた時から神にささげられたナジルびとだからです。もし髪をそり落されたなら、わたしの力は去って弱くなり、ほかの人のようになるでしょう」。デリラはサムソンがその心をことごとく打ち明けたのを見、人をつかわしてペリシテびとの君たちを呼んで言った、「サムソンはその心をことごとくわたしに打ち明けましたから、今度こそ上っておいでなさい」。そこでペリシテびとの君たちは、銀を携えて女のもとに上ってきた。
女は自分のひざの上にサムソンを眠らせ、人を呼んで髪の毛、七ふさをそり落させ、彼を苦しめ始めたが、その力は彼を去っていた。そして女が「サムソンよ、ペリシテびとがあなたに迫っています」と言ったので、彼は目をさまして言った、「わたしはいつものように出て行って、からだをゆすろう」。彼は主が自分を去られたことを知らなかった。』(士師記16:15-20)

サムソンは、自ら髪を切ったわけでも、自らぶどう酒を飲んだわけでも、なかった。
しかし、彼が聖別のしるしを汚す事になってしまった原因は、異邦の女に身も心も委ねてしまったからである。

汚れが偶発的に向こうから降って来る事は、まず無いであろう。
ただし、汚れが降りかかりそうな所に身を置かないようには、注意すべきである。
たとい自分は強いと思っていても、誘惑になりそうなものは避け、味見すらしない事である。

ペリシテ人の屈強な戦士は、サムソンを苦しめる事は決して出来なかったが、妻デリラは、サムソンを死ぬほど苦しい目にあわせる事が出来、結局、サムソンは聖なるものの与奪の権利を、彼女に渡してしまった。
異邦の女と結婚した事、そのような、つまづきのとっかかりとなる事を、初めからしていなければよかったのだ。
サムソンも、ソロモン王も、まんまんとその罠に陥ってしまい、人生を転落させてしまった。

私達キリスト者も、いわば主に「捧げられた者達」である。
私達も、つまづきになりやすいものを近くに置くべきでない。

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