メッセージ - 荒野を進み行く二百万の大行進(民数記10:11-28)
礼拝説教メッセージ音声:荒野を進み行く二百万の大行進(民数記10:11-28):右クリックで保存
今までの所では、主の雲の柱という目に見えるしるしと、耳に聞こえるラッパの音によって導かれる事を「学科」として学んだが、今回ついに、その今まで学んだ事を「実践」するべき時が来た。
『第二年の二月二十日に、雲があかしの幕屋を離れてのぼったので、イスラエルの人々は、シナイの荒野を出て、その旅路に進んだが、パランの荒野に至って、雲はとどまった。こうして彼らは、主がモーセによって、命じられたところにしたがって、道に進むことを始めた。』(民数記10:11-13)
主から学んだ事の最初の実践、それは、二百万にも及ぶイスラエルの民が、荒野を進み行く”大行進”である。
イスラエルの宿営全体は、上空から見たら、巨大な十字架の形をしていた。(詳細: http://voice.of.christ.yokohama/modules/d3blog/details.php?bid=1551&cid=35 )
その陣形が定位置から進み行くべき時、ラッパの合図がなされ、民数記2章で主が命じられていたように、まず、東側に宿営する三部族が先頭に立って進んだ。
『先頭には、ユダの子たちの宿営の旗が、その部隊を従えて進んだ。ユダの部隊の長はアミナダブの子ナション、イッサカルの子たちの部族の部隊の長はツアルの子ネタニエル、ゼブルンの子たちの部族の部隊の長はヘロンの子エリアブであった。』(民数記10:14-16)
続いて、全宿営の真ん中に建っている神の幕屋が、レビ人たちによって解体され、幕屋周辺に天幕を張っていたゲルション、メラリの二部族が、その部材を牛車に載せて運搬しつつ、この行進に加わる。(民数記10:17)
それに続いて、ラッパの合図と共に、幕屋の南側に天幕を張っていた三部族が出立する。
『次にルベンの宿営の旗が、その部隊を従えて進んだ。ルベンの部隊の長はシデウルの子エリヅル、シメオンの子たちの部族の部隊の長はツリシャダイの子シルミエル、ガドの子たちの部族の部隊の長はデウエルの子エリアサフであった。』(民数記10:18-20)
そして、この大隊列の一番真ん中に位置するものは、やはり、神の幕屋の中の、聖なるなものである。
ルベンやシメオン、ガド族の隊列に続き、レビのコハテ族が、聖所の器物を担ぎつつ、その行進に加わる。(民数記10:21)
彼らは牛車を用いず、契約の箱や香壇、パンの机などについている担ぎ棒で担いで、荒野を進み行く。
それに続いて、ラッパの合図と共に、幕屋の西側に天幕を張っていた三部族が出立する。
『次にエフライムの子たちの宿営の旗が、その部隊を従えて進んだ。エフライムの部隊の長はアミホデの子エリシャマ、マナセの子たちの部族の部隊の長はパダヅルの子ガマリエル、ベニヤミンの子たちの部族の部隊の長はギデオニの子アビダンであった。』(民数記10:22-24)
そして最後に、ラッパの合図と共に、幕屋の北側に天幕を張っていた三部族が出立する。
『次にダンの子たちの宿営の旗が、その部隊を従えて進んだ。この部隊はすべての宿営のしんがりであった。ダンの部隊の長はアミシャダイの子アヒエゼル、アセルの子たちの部族の部隊の長はオクランの子パギエル、ナフタリの子たちの部族の部隊の長はエナンの子アヒラであった。イスラエルの人々が、その道に進む時は、このように、その部隊に従って進んだ。』(民数記10:25-28)
荒野の行進は、どこかが少し遅れても、速すぎても、大いに乱れてしまう。これは神の民全体の、連携プレーであり、チームワークである。
現代を生きる私達も、教会での礼拝や聖徒の交わり、伝道活動やミニストリーは、主にある兄弟姉妹との連携プレーであり、それぞれが御言葉から主のサインを学び、キリストという旗の元に連携し、自分の好き勝手は捨て去って、秩序正しく、それぞれに託された神の国の活動を為して行くべきである。
このように、二百万にものぼる大部隊が、荒野において、秩序正しく進んで行った。
それはいかに壮麗壮大な光景だっただろうか。
主の指示に従い、それを忠実に守り行う人々は、主の守りと、導きと、必要の満たしを、自分のものとし、そして、その様を見た人々は驚嘆し、まことに神は生きておられ、実際に働かれ、御言葉を守り行う人には、豊かな恵みを施し栄誉を与えて下さる事を、世は知るのだ。