メッセージ - 栄光の家系の女達 – ラハブ4 有力者への子育て(マタイ1:5-6a)
栄光の家系の女達 – ラハブ4 有力者への子育て(マタイ1:5-6a)
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イスラエルがエリコを陥落させたヨシュアの時代、イスラエルは敵無しだった。御言葉から右にも左にも離れず、神の民として大いに栄え、祝福され、国々から恐れられた。それなのに、その子・孫の世代は、主の御言葉に従順しなかったため、外敵の攻撃や、ききん等によって、不安定な生活を強いられていた。
ラハブが憧れた、あの神の民は弱くなってしまい、神の民として恐れられていたイスラエルの威光は、わずか二,三世代で地に落ちてしまったが、そんな時世のイスラエルでも、着実に力をつけ有力者として成長して行った一族は、確かにあった。ラハブが嫁いだ家も、そうである。彼女の子ボアズは、有力者となった。
異邦人で遊女だったラハブを、妻として迎えた男性は、サルモン(名の意:平和を好む)という男である。
異邦人や不品行に厳しいイスラエルの中で、ラハブをめとり、彼女との間に生まれた息子・ボアズを養う時、世間の理不尽な差別や偏見もあったであろう事は、想像に難くない。
しかし、社会事情も家庭事情も、不利に不利が重なっているような状況であっても、このサルモンとラハブの家庭は、着実に力を伸ばして行き、彼らの子ボアズは、時代の有力者になった。
ラハブは異邦人として生まれ、人生の大半を、悪しき習慣に染まって過ごして来た。だから、律法の教育によって正しく子育てできる自信もスキルも、無かったであろう。それでも、彼女の子は、立派に育った。
その秘訣は一体何だろう。ボアズの言動から、ラハブ達がどう彼を育てたのかを、想像して行きたい。
ボアズは身内との挨拶に「主が共におられるように」という祈りと、「主が祝福して下さるように」という祝福の挨拶を、日常的に交わしていた。(ルツ2:4)という事は、家庭の中でも幼い頃から、頻繁に祝福の挨拶が為されていたはずである。家庭内で、祝福の挨拶を取り交わす事。これが有力者への第一歩である。
ラハブは在留異邦人であり、弱き立場の彼女を憐れむ主の恵みを、多くいただいていた故、息子にも、主の「憐れみ」のわざを、自分のものとするよう、教えた事だろう。事実、ボアズは在留異国人ルツのために「わざと」穂を落とすよう指示した。(ルツ2:16) 在留異国人や、やもめを憐れみ養う主のわざを、自分のわざとし、主の思いを自分の思いとするからには、主から祝福を受けない訳は無い。主は、惜しみなく与える人には、さらに押入れゆすり入れして与え、その人が憐れみのわざを為す力をさらに与えられるのである。
また、ナオミは、全能者が自分をひどい目に合わせた、自分をマラ(苦しむ)と呼ぶよう人々に言った。
それ対し、ボアズは、主は「報いて下さるお方」「翼の下でかくまって下さるお方」と告白した。(ルツ2:12)
この事から、主は全能者であり、その翼の下に救いを求めて来る人には、報いて下さるお方だと、ボアズは常々教育されていたのだろう。実際、母ラハブの人生は、まさにそれを実体験して来た人生だった。
またボアズは、自分のはやる思いは抑え、律法のルールに従順した。
若く美しいルツにせまられた時も、自分よりも権利のある親類をさし置いて身勝手は出来ないと告げ、正式な買い戻しの手続きを踏んでから、ルツを公に、正式にめとった。それだから、皆から公に祝福された。
結婚が皆から公に祝福されるコツは、身勝手に走らず、公に、御言葉のルールを踏み行う事であり、情欲に流され、御心に反し、親や世間にも逆らった、誰からも祝福を得られないような結婚は、必ず挫折する。
ラハブは元々、異邦人の遊女だった。にもかかわらず、主から多く赦された。だから人一倍、多く主を愛したのだろう。『この女は多く愛したから、その多くの罪はゆるされているのである。少しだけゆるされた者は、少しだけしか愛さない」。そして女に、「あなたの罪はゆるされた」と言われた。』(ルカ7:47-48)
彼女は生まれながらのイスラエル人ではない。イスラエルのどの女性よりも、御言葉の知識は少ないし、そのたしなみも無かった。それでも人一倍、立派な子育てが出来たのは、主を多く愛したからであろう。
生まれや知識よりも、人一倍主の恵みを実感し、感動し、心底主に従順したいと願う事の方が大事である。
ラハブを見ていると、救いにも、子育てにも、「遅すぎる」という事は無い事が、本当にわかる。
主に愛され、多く赦され、恵みに包まれている事を実感し、御業に感動し、主をもっと知りたいという渇きがあるなら、生まれながらのイスラエル女を、すぐに追い越し、どの家よりも立派な子育てが出来るのである。
祝福の挨拶を交わし、主の憐れみを自分のわざとし、主は報いて下さるお方と告白し、御言葉のルールに沿った結婚をして、サルモンとラハブが築いた家庭のように、この災い多い世情においても、有力者となって栄える皆さんの家庭でありますように!イエス様の名前によって祝福します!