メッセージ - モーセの人となり(民数記12:1-9)

モーセの人となり(民数記12:1-9)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 民数記
執筆 : 
pastor 2013-9-9 17:49

礼拝説教メッセージ音声:モーセの人となり(民数記12:1-8):右クリックで保存

モーセの姉ミリヤムは、アロンを引き連れて来て、モーセを非難した。
『モーセはクシの女をめとっていたが、そのクシの女をめとったゆえをもって、ミリアムとアロンはモーセを非難した。彼らは言った、「主はただモーセによって語られるのか。われわれによっても語られるのではないのか」。主はこれを聞かれた。 』(民数記12:1-2)
モーセがどういう経緯と理由でクシ(KJV:エチオピア)の女をめとっていたのか、聖書に記されていないので分からないが、とにかく、ミリアムはその点を訴えの拠点とし、あなたにはこれこれの罪がある、だからあなたは指導者としての資格は無い、だから我々をもっと活躍させろ、という論法で詰め寄った。

ミリアムは、主がエジプト軍を海で打たれた時も、女達の先頭に立ち、率先してタンバリンと踊りで主をほめたたえた。
また彼女は「女預言者」である。度々、主からの預言が与えられていた。
それなのに、なんで弟のモーセだけ目立つのか、自分達も預言を語るではないか、と、常日頃思っていたのかもしれない。
前回の箇所では長老たち七十人にも預言の霊が与えられたのを見て、彼女はもしかしたら、自分の立ち位置に不安を覚え、このタイミングでモーセの欠点を突いて訴え出て来たのかもしれない。

どんな理由であれ彼は、異邦人を妻としている事は否めない。それは律法に照らせば、良くない事である。
モーセはそれに対し、何の口答えもしなかったようだ。

『モーセはその人となり柔和なこと、地上のすべての人にまさっていた。』(民数記12:3)
モーセの人となりを表す「柔和」と訳されたこの言葉「アナーブ」には、他にも「貧しい、弱い」の意味があり、七十人訳聖書では「プラウース」と訳され、「非難を受けた際は即座に反応しない」性質である。

モーセは、色々の場面において、実にそうだった。
民から分からない事を質問をされた時も、適当に即答する事をせず、主に伺ってくるから待つように指示したし(民数記9:8)、民がモーセにつぶやいた時や非難した時も、口答えする事なく、いつでもすぐ主にひれ伏した。(民数記14:5、16:4,45、20:6)
主に用いられる人とは、強い人でも知恵ある人でも、カリスマ性のある人でもない。柔和な人である。
なぜなら、「柔和」な性質が、キリストのご性質だからである。
そしてそれは、とても楽で平和な、心地良い道である。
『すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである」。 』(マタイ11:28-30)

ミリアムの非難は、会見の幕屋ではない場所で、すなわち、プライベートな場所で為された事だったが、主の耳はどこにでもあり、それを聞いておられ、即座に「あなたがた三人、会見の幕屋に出てきなさい」と言われた。
ミリアムは人々の先頭に立って指導する事を得意とし、アロンは弁が立って物事を丸く収める事に長けているが、口下手で、口答えをしない、いつでも主にひれ伏す柔和なモーセの弁明は、主御自身がして下さった。

『彼らに言われた、「あなたがたは、いま、わたしの言葉を聞きなさい。あなたがたのうちに、もし、預言者があるならば、主なるわたしは幻をもって、これにわたしを知らせ、また夢をもって、これと語るであろう。しかし、わたしのしもべモーセとは、そうではない。彼はわたしの全家に忠信なる者である。彼とは、わたしは口ずから語り、明らかに言って、なぞを使わない。彼はまた主の形を見るのである。なぜ、あなたがたはわたしのしもべモーセを恐れず非難するのか」。 』(民数記12:6-8)

主は彼を、「わたしのしもべモーセ」「彼はわたしの全家に忠信なる者」と評価された。
彼は神の友呼ばれ、他の人には語らない事でも、主は明瞭に語られた。
主は、普通の預言者には、夢や幻によって、おぼろげに、断片的に語るが、モーセにはそうではない。
主はモーセには口ずから(KJV: マウス・トゥ・マウスで)語り、なぞを使わずに、ご自身を明らかに表明される。

人には誰しも必ず欠点があり、もし主が人の欠点を見るなら、この世の誰をも用いる事はしなかっただろう。
主は、人の罪を見てその罪に従ってあしらわず、柔和な人、主に従順な人を用いられるが、人の些細な欠点をじっと見て非難し、貶めるような人を、主は退けられる。
モーセのように、物事を自分で即断せず主に持っていく性質の人であればあるほど、主はますます親しく語られ、謎を明らかにされ、ご自身をはっきりと示される。

『僕たる者よ。心からのおそれをもって、主人に仕えなさい。善良で寛容な主人だけにでなく、気むずかしい主人にも、そうしなさい。もしだれかが、不当な苦しみを受けても、神を仰いでその苦痛を耐え忍ぶなら、それはよみせられることである。 悪いことをして打ちたたかれ、それを忍んだとしても、なんの手柄になるのか。しかし善を行って苦しみを受け、しかもそれを耐え忍んでいるとすれば、これこそ神によみせられることである。
あなたがたは、実に、そうするようにと召されたのである。キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、御足の跡を踏み従うようにと、模範を残されたのである。
キリストは罪を犯さず、その口には偽りがなかった。ののしられても、ののしりかえさず、苦しめられても、おびやかすことをせず、正しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた。さらに、わたしたちが罪に死に、義に生きるために、十字架にかかって、わたしたちの罪をご自分の身に負われた。その傷によって、あなたがたは、いやされたのである。』(1ペテロ2:18-24)

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