メッセージ - 六十万中、わずか二人(民数記26:57-65)
礼拝説教メッセージ音声:六十万中、わずか二人(民数記26:57-65):右クリックで保存
続いて、レビ人の氏族と祭司の家系についてである。
『レビの氏族は次のとおりである。すなわちリブニびとの氏族、ヘブロンびとの氏族、マヘリびとの氏族、ムシびとの氏族、コラびとの氏族であって、コハテからアムラムが生れた。アムラムの妻の名はヨケベデといって、レビの娘である。彼女はエジプトでレビに生れた者であるが、アムラムにとついで、アロンとモーセおよびその姉妹ミリアムを産んだ。アロンにはナダブ、アビウ、エレアザルおよびイタマルが生れた。ナダブとアビウは異火を主の前にささげた時に死んだ。』(民数記26:58-61)
ここには、大祭司アロンの家系が記されており、その中には、主に滅ぼされてしまった人達もいる。
いかに大祭司の息子と言えども、主の御言葉をないがしろにし、自分の判断に従って歩むなら、滅ぼされてしまうのだ。
『その数えられた一か月以上のすべての男子は二万三千人であった。』(民数記26:62)
レビ人は、第一回目の人口調査では22,000人だったのが、今回は23,000人。1000人の増加である。
『彼らはイスラエルの人々のうちに嗣業を与えられなかったため、イスラエルの人々のうちに数えられなかった者である。』(民数記26:62)
レビ人は主のものとされた故、他の部族のように、イスラエルの人々としては数えられず、軍務につく者としても登録されず、相続地の分与が無い。(民数記1:49)
彼らには、イスラエルの神・主ご自身が、相続そのものであり、聖所の奉仕という霊的軍務に就く者達であり、永遠の塩の契約により、一般の民からの十分の一が、彼らの受ける分として定められている。(民数記18:19-20)
またレビ人は、他の部族のように、20歳以上が登録されるのではなく、生後一ヶ月から主の働き人として登録される。
つまり、母の胸に抱かれている時から、主の奉仕者として数えられ、教育されるのだ。
『これらはモーセと祭司エレアザルが、エリコに近いヨルダンのほとりにあるモアブの平野で数えたイスラエルの人々の数である。
ただしそのうちには、モーセと祭司アロンがシナイの荒野でイスラエルの人々を数えた時に数えられた者はひとりもなかった。それは主がかつて彼らについて「彼らは必ず荒野で死ぬであろう」と言われたからである。それで彼らのうちエフンネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほか、ひとりも残った者はなかった。』(民数記26:63-65)
38年前の、第一回目の人口調査の時の、六十万以上のあの人々は、二名を残して全員が死に絶え、第二回目の人口調査も経験したのは、カレブとヨシュアだけだった。
この事は、信仰によって歩まない者、不信仰の者は、決して約束の地を相続できない事を示唆している。
一方で、60万以上の民が、不信仰で「エジプトへ帰ろう」と言い、他方、わずか二人が、信仰をもって「約束の地へ行こう」と言うなら、主は六十万は捨て、信仰ある二人を取られるのである。
人間の多数決の原理では、六十万を取るだろう。しかし真実であられる主は、不信仰の六十万よりも、信仰ある二人の方が価値が高いのだ。
主が「約束の地へ行け」と言っているのであれば、シンプルに「行く」べきであり、それに逆らったのが、いかに、神の民イスラエル60万以上であったとしても、大祭司であっても、例外なく荒野で屍を晒してしまうのである。
主の約束は峻厳であり、御声に逆らい、御言葉に逆らう者には、厳然たる「災い」しか無いのだ。
『肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。わたしは以前も言ったように、今も前もって言っておく。このようなことを行う者は、神の国をつぐことがない。』(ガラテヤ5:19-21)
肉にあって歩む者は、決して、神の国を相続できない。
ただ、信仰によって歩む人のみが、神の国に入れるのだ。