メッセージ - 心の割礼を受けよ(申命記10:12-22)

心の割礼を受けよ(申命記10:12-22)

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執筆 : 
pastor 2014-1-22 21:15

礼拝説教メッセージ音声:心の割礼を受けよ(申命記10:12-22):右クリックで保存

『イスラエルよ、今、あなたの神、主があなたに求められる事はなんであるか。ただこれだけである。すなわちあなたの神、主を恐れ、そのすべての道に歩んで、彼を愛し、心をつくし、精神をつくしてあなたの神、主に仕え、また、わたしがきょうあなたに命じる主の命令と定めとを守って、さいわいを得ることである。
見よ、天と、もろもろの天の天、および地と、地にあるものとはみな、あなたの神、主のものである。そうであるのに、主はただあなたの先祖たちを喜び愛し、その後の子孫であるあなたがたを万民のうちから選ばれた。今日見るとおりである。』(申命記10:12-15)

主がイスラエルに、そして私達に求めておられる事、それは、心をつくし、精神をつくして主を愛し、主に仕え、主を恐れ、主の道に歩む事であり、そうするなら幸いを得る。
これは既に、幾度も聞かされた事であり、申命記の核とも言える命令である。

主の祈りや使徒信条などもそうだが、私達は、幾度も同じ事を言われたり繰り返されたりすると、次第にその内容が漠然として来て、意味を忘れてしまいがちになってしまうが、そうならないよう気をつけたい。
例えば、総理大臣など地位の高い人から、何か重要な仕事を任された時、きっと皆さんは、心をつくし、精神を尽くしてそれを思い巡らし、為すべき事を尋ね求め、粗相のないよう頑張るであろうが、皆さんは、総理大臣よりも遥かに地位の高い主の奉仕に当たる時、心をつくし、精神を尽くして、主に喜ばれる事を尋ね求め、御言葉を思い巡らし、主に対して粗相のないよう頑張っているだろうか。
私達は、繰り返す所に、慣れてくる所に油断が生じてしまいがちになるため、そこを気をつけたい。

『それゆえ、あなたがたは心に割礼をおこない、もはや強情であってはならない。』(申命記10:16)
割礼とは、肉を削ぎ取る事であり、肉とは、人間生来の罪に傾く性質や、神を除外した人間的な力や考え方全般である。
神はアブラハムに、男子は全て包皮の肉を切り落とす「割礼」を、契約のしるしとして与え、「割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」とさえ言われている程、「肉を削ぎ落とす事」は、神の民としての必要条件である。(創世記17:9-14)
重要なのは、肉体に割礼を施す割礼よりも、むしろ、心の割礼である。
『というのは、外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、外見上の肉における割礼が割礼でもない。かえって、隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、また、文字によらず霊による心の割礼こそ割礼であって、そのほまれは人からではなく、神から来るのである。』(ローマ2:28-29)

心が肉に覆われているなら、すなわち、肉体的な力や世的な考え方を野放しにし、罪へと傾く性質を放置したままにしているなら、その心は罪人と何ら変わらず、神の民としての条件を果たしていない。
私達は、神から離れた思考や、自己中心的な罪深い行動パターンという「肉」を排除し、心の割礼を受けなくてはならない。

『あなたがたの神である主は、神の神、主の主、大いにして力ある恐るべき神にましまし、人をかたより見ず、また、まいないを取らず、みなし子とやもめのために正しいさばきを行い、また寄留の他国人を愛して、食物と着物を与えられるからである。それゆえ、あなたがたは寄留の他国人を愛しなさい。あなたがたもエジプトの国で寄留の他国人であった。』(申命記10:17)
主は公平なるお方であり、人々を偏り見ず、在留異国人を愛される主である。

律法を読むと、あたかも主は、異邦人は容赦なく滅ぼしつくすべし、と言っているように錯覚してしまう事もある。
しかし、主が言われる「滅ぼし尽くすべき者」とは、カナン人やエブス人など、約束の地に巣食う邪悪な先住民であり、選民以外の異邦人は全て殲滅すべし、という事ではない。
主は、イスラエルの神・全能なる主を慕い求めて集う異邦人に対しては、恵み深い。
それだから私達のような、東の果てに住んでいる異邦人さえも、この主の憐れみが注がれ、主キリストにあって救われたのである。

『あなたの神、主を恐れ、彼に仕え、彼に従い、その名をさして誓わなければならない。彼はあなたのさんびすべきもの、またあなたの神であって、あなたが目に見たこれらの大いなる恐るべき事を、あなたのために行われた。あなたの先祖たちは、わずか七十人でエジプトに下ったが、いま、あなたの神、主はあなたを天の星のように多くされた。』(申命記10:20-22)

イスラエルをこのように数多くして下さったのは、主である。
エジプト滞在中のイスラエルのように、一つの民族がもし虐待されるなら、普通なら人生に希望を見いだせず、結婚して子供を産む事にも消極的になり、その民族は減っていくものだが、イスラエル民族は逆にますます増えて行った。(出エジプト1:12)
まさに、主が直接介在して、いのちを増やして下さったからである。

それは、既に再三言われた通り、イスラエル人が誰よりも正しいからではない。
主が恵み深く、御心のご計画をもって、アブラハムの子孫を通して世界を救おうとされたからである。
だから主は、イスラエルに、心の覆いを取り除き、心の割礼を受けよ、と命じているのである。

私達も、心を覆っている肉的な思いを切り落とし、霊的な割礼を受け、いつも霊的感受性を清く保ち、思いを新たにしておくべきである。
どのようにしてか。
それは、キリストを通してである。
『あなたがたはまた、彼にあって、手によらない割礼、すなわち、キリストの割礼を受けて、肉のからだを脱ぎ捨てたのである。あなたがたはバプテスマを受けて彼と共に葬られ、同時に、彼を死人の中からよみがえらせた神の力を信じる信仰によって、彼と共によみがえらされたのである。
あなたがたは、先には罪の中にあり、かつ肉の割礼がないままで死んでいた者であるが、神は、あなたがたをキリストと共に生かし、わたしたちのいっさいの罪をゆるして下さった。神は、わたしたちを責めて不利におとしいれる証書を、その規定もろともぬり消し、これを取り除いて、十字架につけてしまわれた。そして、もろもろの支配と権威との武装を解除し、キリストにあって凱旋し、彼らをその行列に加えて、さらしものとされたのである。』(コロサイ2:11-15)

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