メッセージ - 古き罪の性質は滅ぼし尽くせ(申命記12:1-4)
礼拝説教メッセージ音声:古き罪の性質は滅ぼし尽くせ(申命記12:1-4):右クリックで保存
『これはあなたの先祖たちの神、主が所有として賜わる地で、あなたがたが世に生きながらえている間、守り行わなければならない定めと、おきてである。』(申命記12:1)
申命記5章から11章までの所では、主の命令を守り行うなら、祝福され、守り行わないなら、呪いを受ける、という法則が、繰り返し述べられて来た。
その中で、最も重要ないましめは、心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、主を愛すべき事であり、そして、主の命令を守り行うべき事が再三命じられて来たが、今回の12章から26章までの所では、具体的な生活の場面場面において、どのようにそれらを適用して行くべきかが、記されている。
『あなたがたの追い払う国々の民が、その神々に仕えた所は、高い山にあるものも、丘にあるものも、青木の下にあるものも、ことごとくこわし、その祭壇をこぼち、柱を砕き、アシラ像を火で焼き、また刻んだ神々の像を切り倒して、その名をその所から消し去らなければならない。』(申命記12:2-3)
主と共なる、きよい、新しい生活に入るために、真っ先にしなくてはならないは、「きよめ」である。
イスラエルがカナンに入って、真っ先にするべき事は、以前、その地で行われていた偶像礼拝の痕跡を、跡形もなく滅ぼし尽くし、淫らな行いの痕跡を消し去る事である。
私達も、キリスト者として、聖なる新しい生活に入るためには、以前の古い罪の性質、滅ぼしつくすべきである事を、パウロは命じている。(エペソ4章)
私達はキリストを知る以前、この世にあって虚しく歩み、知性においては暗くなり、無知と頑なな心の故に、神のいのちから遠く離れ、霊的には無感覚となり、あらゆる不潔な行いを、ほしいままに為して放縦に身をゆだねていた。
しかしキリストは、私達を罪と死の行いから離れ、義と聖とを備えた新しい人を着て生きるようにと、召し出して下さったのだ。
『あなたがたはたしかに彼に聞き、彼にあって教えられて、イエスにある真理をそのまま学んだはずである。すなわち、あなたがたは、以前の生活に属する、情欲に迷って滅び行く古き人を脱ぎ捨て、心の深みまで新たにされて、真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである。』(エペソ4:21-24)
そういうわけで、私達は、以前の古い生き方を捨て去るべきである。
『神の聖霊を悲しませてはいけない。あなたがたは、あがないの日のために、聖霊の証印を受けたのである。すべての無慈悲、憤り、怒り、騒ぎ、そしり、また、いっさいの悪意を捨て去りなさい。互に情深く、あわれみ深い者となり、神がキリストにあってあなたがたをゆるして下さったように、あなたがたも互にゆるし合いなさい。』(エペソ4:30-32)
神は、イスラエルの民に、かつてそこで行われていた偶像崇拝の痕跡を、一切消し去るよう命じられたように、私達も、怒る事、盗む事、悪い言葉を口から出す事、また、すべての無慈悲、騒ぎ、そしり、いっさいの悪意などを、古い生き方と共に、滅ぼしつくす事が、命じられている。
それらを滅ぼし尽くして、はじめて、新しい聖なる生活を営む事が出来るのだ。
だがイスラエルは、滅ぼしつくすべき事を、徹底して行わず、追い払うべきものを追い払わず、妥協したまま、それらとの共存生活を始めかけていた頃、主の使いが現れ、言われた。
『あなたがたはわたしの命令に従わなかった。あなたがたは、なんということをしたのか。それでわたしは言う、『わたしはあなたがたの前から彼らを追い払わないであろう。彼らはかえってあなたがたの敵となり、彼らの神々はあなたがたのわなとなるであろう』と」。主の使がこれらの言葉をイスラエルのすべての人々に告げたので、民は声をあげて泣いた。』(士師記2:2-4)
そしてイスラエルは、暗く、殺伐とした、士師記の時代へと、突入して行ったのだ。
私達も、以前の古い性質、神に喜ばれない滅ぼしつくすべきものを滅ぼしつくさないでいると、主は、私達の前から敵を追い払わず、私達は敵の前で立てなくなってしまい、士師記のような、人生の荒んだ時代へと、突入してしまう。
私達が、きよい、聖なる生活をしたいと思うのなら、まず、滅ぼしつくすべきものを滅ぼしつくすべきなのだ。
以前の古い性質、すなわち、怒り、偽り、不品行をしっかり取り除き、生きている限り幸いと祝福の生活を続けていく皆さんでありますように!
イエス様のお名前によって祝福します!