メッセージ - 男子は年に三度、祭りにのぼる(申命記16:1-8)
礼拝説教メッセージ音声:男子は年に三度、祭りにのぼる(申命記16:9-17):右クリックで保存
続いて、「七週の祭り」についての指示である。
『また七週間を数えなければならない。すなわち穀物に、かまを入れ始める時から七週間を数え始めなければならない。そしてあなたの神、主のために七週の祭を行い、あなたの神、主が賜わる祝福にしたがって、力に応じ、自発の供え物をささげなければならない。』(申命記16:9-10)
この七週間は、ちょうど穀物の収穫の時期に相当する。
すなわち、この七週が始まる除酵祭は、大麦の収穫の時期であり、七週の祭りの時期には、小麦の収穫の時期である。
そして、ここで命じられている事は、それらの収穫を、家族や身寄りのない人、主の働き人達と一緒になって、主の前で喜び楽しむ事である。
『こうしてあなたはむすこ、娘、しもべ、はしためおよび町の内におるレビびと、ならびにあなたがたのうちにおる寄留の他国人と孤児と寡婦と共に、あなたの神、主がその名を置くために選ばれる場所で、あなたの神、主の前に喜び楽しまなければならない。あなたはかつてエジプトで奴隷であったことを覚え、これらの定めを守り行わなければならない。』(申命記16:11-12)
七週の祭りは、春〜初夏にかけての穀物の収穫祭であるのに対し、秋の果物の収穫祭は、「仮庵祭」である。
『打ち場と、酒ぶねから取入れをしたとき、七日のあいだ仮庵の祭を行わなければならない。その祭の時には、あなたはむすこ、娘、しもべ、はしためおよび町の内におるレビびと、寄留の他国人、孤児、寡婦と共に喜び楽しまなければならない。主が選ばれる場所で七日の間、あなたの神、主のために祭を行わなければならない。あなたの神、主はすべての産物と、手のすべてのわざとにおいて、あなたを祝福されるから、あなたは大いに喜び楽しまなければならない。』(申命記16:13-15)
この祭りは、イスラエルの祭りの中では、最も盛大に行われる祭りで、民数記29章を見ると、その7日間に捧げられる捧げ物の総数は、かなりの数にのぼる事が分かる。
この祭りの7日間、イスラエルの民は仮小屋を作り、その小屋の中は、あらゆる果物や地の産物で飾る。
その香りを嗅ぎながら、主に感謝を捧げつつ、兄弟姉妹たちと小屋の中で過ごすのだ。
聞いているだけでも、わくわくするような祭りであるが、どういうわけか、ヨシュアの時代からバビロン捕囚後までの長い間、この祭りは、ずっと疎かにされていたようだ。(ネヘミヤ記8:13-18)
やはり、人が神から離れる時は、献金など「主へ捧げ物」を真っ先に投げ出してしまうのかもしれない。
しかし、人が喜んで捧げるのであれば、主は喜びと祝福を大いに増し加え、押入れ揺すり入れして与えて下さる。
『主はすべての産物と、手のすべてのわざとにおいて、あなたを祝福されるから、あなたは大いに喜び楽しまなければならない。』(申命記16:15) と記されている通りである。
『あなたのうちの男子は皆あなたの神、主が選ばれる場所で、年に三度、すなわち種入れぬパンの祭と、七週の祭と、仮庵の祭に、主の前に出なければならない。ただし、から手で主の前に出てはならない。あなたの神、主が賜わる祝福にしたがい、おのおの力に応じて、ささげ物をしなければならない。』(申命記16:16-17)
年に三度、イスラエルの男子が皆、エルサレムに集中してしまうと、その間、男手は各地から無くなってしまう。
その間、敵が攻めて来たらどうするのか、という心配があるかもしれないが、主は、その心配をも払拭しておられる。
『わたしは国々の民をあなたの前から追い払って、あなたの境を広くするであろう。あなたが年に三度のぼって、あなたの神、主の前に出る時には、だれもあなたの国を侵すことはないであろう。』(出エジプト記34:24)
これらの祭りを、しっかりと忠実に行っているのであれば、敵が狙って攻めてくる事は無い、と、主ははっきり約束しておられるのだ。
日本には、江戸時代に「参勤交代制」があったが、それは、国のトップが、自分の配下の者を貧しくさせる事によって、反逆する意欲を削ぐためだった。
主は、その真逆をされる。
イスラエルの男子が、年に3度、主が定められた所で、礼拝をする事によって、イスラエルはますます祝福され、喜びに溢れ、また、敵に勝利したように、主は私達をも、ますます富ませ、喜ばせ、勝利させるために、しっかり礼拝するよう命じておられるのだ。