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メッセージ - 恵みと憐れみのわざを為せ(申命記24:6-15)

恵みと憐れみのわざを為せ(申命記24:6-15)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 申命記
執筆 : 
pastor 2014-3-20 22:27

礼拝説教メッセージ音声:恵みと憐れみのわざを為せ(申命記24:6-15):右クリックで保存

今回の箇所も、いくつかの細則的な定めが示されているが、ここでは特に、貧しい人や、社会的弱者に助けの手を差し伸べるように命じられている。

『ひきうす、またはその上石を質にとってはならない。これは命をつなぐものを質にとることだからである。』(申命記24:6)
ひきうすやその上石は、パンを作るのに必須の道具であり、もし、それを質に持って行ってしまうなら、その一家はその夜からパンにありつけなくなってしまう。
主は、そのような憐れみの無い事は許されない。

『イスラエルの人々のうちの同胞のひとりをかどわかして、これを奴隷のようにあしらい、またはこれを売る者を見つけたならば、そのかどわかした者を殺して、あなたがたのうちから悪を除き去らなければならない。』(申命記24:7)
同胞の誰かが、貧しいからといって、奴隷に売り飛ばしたり、かどかわす事(人を騙し、あるいは、力づくで連れ去る事、誘拐する事)は、許されない。
金を得るために、兄弟姉妹の人身を売り飛ばすような、邪悪な者の受ける分は、死である事を、主は示している。

『らい病の起った時は気をつけて、すべてレビびとたる祭司が教えることを、よく守って行わなければならない。すなわちわたしが彼らに命じたように、あなたがたはそれを守って行わなければならない。あなたがたがエジプトから出てきたとき、道であなたの神、主がミリアムにされたことを記憶しなければならない。』(申命記24:8-9)
「らい病(ツァラアト)」は、皮膚の奥底に潜伏し、表面化しない事も多く、また伝染するものであり、それに犯されている事が発覚した人は、集いから隔離される事が定まっている。
この病の性質は、私達の肉の奥底に住んでいる「内住の罪」をよく表しており、特に、高慢に対する罰として、主が与えられる事もある。(ミリヤムの他、ウジヤ王など)
ツァラアトを見るレビ人である祭司は、神と人との間に立って執り成したり、御言葉を取り次いだりする者で、人は、その権威に反逆してはならない。
ミリアムにとっては、モーセが”祭司”の立場であったのに、彼女はアロンと結託して、自分が祭司になろうと逆らった。そのため主は、彼女をツァラアトにしたのだ。
(詳細:「非難するミリヤム、飲まれるアロン、執り成すモーセ(民数記12:10-16)」 http://voice.of.christ.yokohama/modules/d3blog/details.php?bid=1604

『あなたが隣人に物を貸すときは、自分でその家にはいって、質物を取ってはならない。あなたは外に立っていて、借りた人が質物を外にいるあなたのところへ持ち出さなければならない。』(申命記24:10-11)
ドラマなどで、借金取りが、人の家にずかずかと入って勝手に物を奪っていくシーンを見るが、神の国では、そうした強欲な憐れみ無しの行動は許されない。
借りる側の人には、何を質物にするかをじっくり考えるゆとりを与え、貸す側の人はその間、外で待っていなければならない。

『もしその人が貧しい人である時は、あなたはその質物を留めおいて寝てはならない。その質物は日の入るまでに、必ず返さなければならない。そうすれば彼は自分の上着をかけて寝ることができて、あなたを祝福するであろう。それはあなたの神、主の前にあなたの義となるであろう。』(申命記24:12-13)
当時のイスラエルでは、上着を布団代わりとしていたため、それを質に取るとしたなら、夜は布団なしで寝る事になってしまう。
主は言われている。
『もし隣人の上着を質に取るならば、日の入るまでにそれを返さなければならない。これは彼の身をおおう、ただ一つの物、彼の膚のための着物だからである。彼は何を着て寝ることができよう。彼がわたしにむかって叫ぶならば、わたしはこれに聞くであろう。わたしはあわれみ深いからである。』(出エジプト記22:26-27)
彼らの上着が、質に取られたまま、夜になり、寒さにこごえながら主に叫ぶとしたら、主はその貧しく身寄りのない人を助けるお方である。

『貧しく乏しい雇人は、同胞であれ、またはあなたの国で、町のうちに寄留している他国人であれ、それを虐待してはならない。賃銀はその日のうちに払い、それを日の入るまで延ばしてはならない。彼は貧しい者で、その心をこれにかけているからである。そうしなければ彼はあなたを主に訴えて、あなたは罪を得るであろう。』(申命記24:14-15)
貧しい日雇い労働者は、その日の賃金が切実に必要である。それを、意図的あるいは怠慢によって支払いを滞らせてはならない。
彼らのような、貧しい人の叫びは、主が聞いておられるからだ。
『見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声が、すでに万軍の主の耳に達している。あなたがたは、地上でおごり暮し、快楽にふけり、「ほふらるる日」のために、おのが心を肥やしている。』(ヤコブ5:4-5)

世の中にも、神の支配される国イスラエルにも、貧富の差は存在する。
世の中の貧富の差は、そのまま「不条理」であるが、神の国の貧富の差は、恵みのわざを為すチャンスであり、恵みを体験し感動し喜び合うするチャンスである。
イスラエルの民にマナという恵みが降りそそいだ時、ある者は多く集め、ある者は少なく集め、それぞれの力量の差によって量に差は現れたが、共同体全体で分け合った結果、余ったり不足したり、という事は一切無かった。(出エジプト16章)
多く集める者と、少なく集める者の差は、言ってみれば貧富の差であるが、それがあるからこそ、恵みの業や施しの業が成り立つのである。

私達の主イエス様は、富んでおられたのに、私達のために貧しくなって、神と人との貧富の差を埋めて下さった。
ご自身のいのちを支払って、私たちのいのちを買い取ってくださり、ご自身の栄光の富を、私達に分けて下さった。
まさに、驚くばかりの恵みである。
その恵みによって、私達の内に、感謝する心、愛する心、人を大切に思う心、人をあわれむ心、生きた者とされた事への喜びが、沸き起こった。
だからこそ私達も、キリストを目標とし、兄弟姉妹を愛し、恵みのわざを為すのである。

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