メッセージ - しいたげられている人を慰めるお方は(伝道者の書4:1-6)
礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
しいたげられている人を慰めるお方は(伝道者の書4:1-6):右クリックで保存
【概要】
伝道者の書4章1-6節を基に、神様を信じる人生の豊かさと、神様を離れた人生の虚しさについて語る説教。
【聖書箇所】
伝道者の書4:1-6
出エジプト記3:7-10
マタイ11:28
エペソ1:4
【励ましの言葉】
神様を知り、イエス様を信じている皆さんは、生まれてきて本当に良かったと感謝できるはずです。命は美しく素晴らしいものです。
【戒めの言葉】
霊的に怠けていないか気をつけましょう。御言葉に示されていることを実行せず、怠けていると、心は荒れ果て、悪魔の餌食になってしまいます。
【***詳細***】
今日の御言葉は伝道者の書4章1-6節です。ソロモンが著した伝道者の書は、神様を離れた人の最終的な姿を描いています。ソロモンは人類で最も知恵のある人でしたが、神様抜きで生きると、結局は全てが虚しいという結論に至ってしまいました。
ソロモンは1-3節で、**「虐げられている者の涙を見よ。彼らには慰める者がいない」と言っています。しかし、これは誤った判断です。出エジプト記3:7-10を見ると、神様は虐げられている民の叫びを聞き、彼らを救うためにモーセを遣わしました。「私はエジプトにいる私の民の悩みを確かに見、追い使う者の前の彼らの叫びを聞いた。私は彼らの痛みを知っている」**と神様は言われています。
私たちにはイエス様がおられます。マタイ11:28で**「疲れた者、重荷を負う者は、みな私のもとに来なさい。私があなたがたを休ませてあげます」**とイエス様は言われています。神様は私たちを慰め、休ませてくださるのです。
ソロモンは「死んだ者の方が、生きている者よりも幸いだ」とまで言っていますが、これも間違いです。神様は私たちを愛し、永遠のいのちを与えるために御子を遣わしてくださいました。エペソ1:4には**「神は私たちを世界の基が置かれる前から愛し、御前で聖く、傷のない者にしようとしてくださいました」**とあります。生きていること、命を与えられていることは素晴らしいことなのです。
ソロモンは4-5節で、人間の労苦や成功の原動力は妬みだと言っています。確かに、妬みは人を突き動かす力になることがありますが、結局は破壊しか生みません。しかし、神様は人の悪意さえも最善に変えることがおできになります。ヨセフは兄弟たちの妬みによってエジプトに売られましたが、神様はそれを用いて多くの人々を飢饉から救われました。
イサクの例を見てみましょう。イサクは神様に祝福され、100倍の収穫を得ました。それを妬んだペリシテ人たちはイサクの井戸を塞ぎました。しかし、イサクは別の場所に井戸を掘り、また水を得ました。これが3回も繰り返されたのです。最終的に、ペリシテ人たちはイサクの神様の力を認め、平和条約を結びに来ました。
神様に愛され、神様を恐れる人は、妬みを原動力にしなくても祝福されるのです。詩篇127篇には**「主が家を建てるのでなければ、建てる者の労苦はむだになる」**とあります。神様に頼る人の働きは決して無駄になりません。
一方、6節では怠け者について警告しています。怠け者は何もせずに自分の肉を食べてしまうと言います。箴言24:30-34にも同様の警告があります。「怠け者の畑を通り過ぎて見ると、そこではいばらが生え、地面は雑草で覆われ、石垣は崩れていた」
これは霊的な怠惰についても当てはまります。御言葉を実践せず、霊的に怠けていると、私たちの心は荒れ果て、悪魔の攻撃に無防備になってしまいます。
私たちはソロモンのような霊的な怠惰に陥らないよう気をつけなければなりません。現実だけを見るのではなく、神様の真理に目を向け、御言葉に基づいて生きるべきです。そうすれば、本当に生まれてきて良かった、神様に感謝できる人生を送ることができるのです。
【結論】
神様を信じ、御言葉に従って生きる人生は、たとえ苦難があっても豊かで意味のあるものです。一方、神様を離れ、自分の知恵だけに頼る人生は、最終的に虚しさに行き着きます。私たちは怠惰を避け、神様の真理に目を向け、感謝に満ちた人生を送るべきです。