メッセージ - 二人は一人にまさる(伝道者の書4:7-16)
礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
二人は一人にまさる(伝道者の書4:7-16):右クリックで保存
【概要】
伝道者の書4章7-16節を基に、一人でいることの虚しさと、互いに助け合うことの大切さを説く説教。
【聖書箇所】
伝道者の書4:7-16、創世記2:18、第1サムエル記25章
【励ましの言葉】
二人は一人よりも勝っています。互いに助け合い、支え合うことで、より強くなれます。
【戒めの言葉】
人の忠告を聞かず、頑固になることは愚かです。謙虚な心を持ち、他者の言葉に耳を傾けましょう。
【勧めの言葉】
キリストの体である教会の一部として、有機的につながり合いましょう。
【***詳細***】
今日、私たちが恵みをいただく御言葉は、伝道者の書4章7節から16節までです。
ソロモンは晩年、非常に虚しい日々を送りました。彼は好き放題のことをし、主の教えを捨て、預言者の忠告も聞き入れませんでした。その結果、彼の後の世代でイスラエルは分断され、ダビデの家はユダ族とベニヤミン族の二部族しか従わなくなってしまいました。
ソロモンは冒頭で、**「一人ぼっちで仲間もなく、子も兄弟もない人がいる」**と述べています。確かに、物理的に一人きりの人もいれば、家族や仕事があっても孤独を感じる人もいます。しかし、一人ぼっちになる理由は、多くの場合その人自身に問題があると言えるでしょう。
13節で**「貧しくても知恵のある若者は、もう忠言を受け付けない年取った愚かな王に勝る」**と言われています。人の言うことを聞かなくなった頑固な人は、救いようがありません。そのような人は、周りの人々から見放されていきます。
神様は創世記2章18節で、**「人が一人でいるのは良くない。私は彼のために、彼にふさわしい助け手を作ろう」**と仰せられました。神様は人が一人でいることを良しとされなかったのです。確かに、一人でいる方が気楽で自由かもしれません。しかし、年を重ねるごとに虚しさと寂しさが増していくでしょう。
私たちは、キリストの体である教会の一部分として、有機的につながり合うべきです。夫婦であれば、さらにイエス様を加えた三者で家庭を築き上げるべきです。聖書は**「三つより合わせた糸は簡単には切れない」**と言っています。
第1サムエル記25章に登場するナバルという人物は、人の言うことを聞かない愚かな人でした。彼はダビデから受けた恩を忘れ、助けを求めに来たダビデを追い返しました。このような態度は人々から嫌われます。一方、ナバルの妻アビガイルは聡明で美しく、知恵のある女性でした。彼女の機転のおかげで、ナバルの家は救われました。しかし、ナバルは結局、主に討たれて死んでしまいました。
私たちは互いに助け合うものとして造られました。兄弟姉妹が何か諭し、注意してくれたら、謙虚な心でそれを受け入れるべきです。頑なな心を続けていくと、ナバルやサウル王のように悲惨な最後を迎えてしまいます。
イエス様は私たちのために取り成してくださいます。ペテロが三度イエス様を知らないと言った時も、イエス様はあらかじめ彼のために祈っておられました。
私たちは一人になることなく、2人また3人の交わりの中にしっかりといるべきです。御言葉に耳を傾け、兄弟姉妹の忠告に従い、決して切れることのない強い絆を持った教会として、キリストを土台として建て上げられていくべきです。
【結論】
一人でいることの虚しさを認識し、互いに助け合い、支え合う関係を築きましょう。謙虚な心で他者の言葉に耳を傾け、キリストの体である教会の一員として、共に成長していきましょう。