メッセージ - 神からの賜物とは(伝道者の書5:12-20)
礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
神からの賜物とは(伝道者の書5:12-20):右クリックで保存
【概要】
世の富と神の国の義を対比し、永遠の命の価値を説く。
【聖書箇所】
伝道者の書5:12-20
ヘブル人への手紙4:1-3, 10
【戒めの言葉】
富を追い求めることの虚しさと危険性
【勧めの言葉】
神の国とその義を第一に求めることの重要性
【***詳細***】
ソロモンは多くの富と知恵を手に入れましたが、その人生の終わりは虚しさで満ちていました。伝道者の書5章12節で彼は言います。「働く者は少し食べても多く食べても心地よく眠る。富む者は満腹しても安眠をとどめられる。」
富める者は、その富ゆえに安眠が妨げられるのです。多くの人は富を得ようとして悪に手を染め、大切な人を裏切ることさえします。しかし、その富を得ても安眠が妨げられ、心配事が増えるだけなのです。
13節には「所有者に守られている富が、その人に害を加えることだ。その富は不幸な出来事で失われる。」とあります。人は自分を守るために富を蓄えますが、その富が逆に害を加えることがあるのです。富を多く持てば持つほど、それを守る力も必要になります。時には、その守る力が小さいと、富によって縛られ、滅ぼされてしまうこともあります。
悪いことをして富を得る人は、その富によって滅ぼされる可能性が年々高まっていきます。悪い集団に入り、互いに騙し合って生きていくうちに、多くの敵を作ってしまいます。そして、ある時突然の恐怖や滅びによって滅ぼされてしまうのです。
私たちクリスチャンはどのように生きるべきでしょうか。イエス様は言われました。「何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと言って心配するのはやめなさい。むしろあなた方は神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすればそれに加えてこれらのものは全て与えられる。」(マタイ6:31-33)
神の国とその義を第一に求めるならば、世の富のことで心配する必要はありません。主が必要なものを備えてくださるのです。この世で蓄えた富を来世に持っていくことはできません。しかし、私たちクリスチャンは最も大切なものを持っていくことができます。それは永遠の命です。
「人はたとえ全世界を手に入れても、自分のいのちを損じたら、何の得になろうか。」(マルコ8:36)とイエス様は言われました。永遠の命を得て、それを来世に持っていくことこそが最も大切なのです。
ヘブル人への手紙4章3節には「信じた私たちは安息に入るのです」とあります。信仰によって神の安息に入った者は、自分の業を終えて休むことができます。しかし、信じない人、御言葉を信仰によって結びつけない人は安息に入れません。
私たちは富に気をつけながら向き合うべきです。最も幸いな人は神の国とその義を第一に求める人です。そのような人には、朽ちることのない天の財宝が与えられます。「地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫が食ったり、さびたりして、盗人が穴を開けて盗みます。天に宝を蓄えなさい。そこでは虫が食うことも、さびることもなく、盗人が穴を開けて盗むこともありません。」(マタイ6:19-20)
【結論】
この地上の富や栄華、快楽ではなく、天の富、天の栄光、イエス・キリストの栄光を蓄え積み立てる者となりましょう。人生の終わりに「虚しかった」と言うのではなく、感謝と祝福に満ちた人生を送り、天の財宝を待ち望む喜びの時を迎えられますように。