メッセージ - 生まれた日と死ぬ日、どちらが勝るか(伝道者の書7:1-14)
礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
生まれた日と死ぬ日、どちらが勝るか(伝道者の書7:1-14):右クリックで保存
【概要】
生まれる日より死ぬ日が勝る理由と、知恵ある者の生き方について教える説教。
【聖書箇所】
伝道者の書7:1-14
【戒めの言葉】
愚かな者の笑いや楽しみを追い求めるのではなく、知恵ある者の叱責を聞くべきである。
【勧めの言葉】
日々永遠を念頭に置きながら生き、知恵を求めて歩むべきである。
【***詳細***】
今日の箇所は、伝道者の書7章1-14節です。ここで語られている重要な教えは、「良い名声は良い香油に勝る。死の日は生まれる日に勝る」という言葉に集約されています。
私たちには誰しも死ぬ日が訪れます。人生は長いと思われがちですが、その終わりの時があります。日本人の平均寿命は約80歳ですが、その長い人生の中で何をしたのかが、永遠の未来を決定する上でとても重要です。
イエス・キリストを信じた人は誰でも天国に入れるというのは真実です。しかし、イエス様を信じてからも不品行の道を歩み続けた人と、以前の行いを悔い改めて歩んだ人とでは、その終わりはまったく違います。コリント人への手紙第二や黙示録にも記されているように、私たちは地上で行ったことによって裁かれるのです。
ソロモンは「宿縁の家に行くよりは、喪中の家に行く方が良い。そこにはすべての人の終わりがあり、生きているものがそれを心に留めるようになるからだ」と述べています。死を意識して歩むことの大切さを教えているのです。
また、「知恵ある者の叱責を聞くのは、愚かな者の歌を聞くのに勝る」とあります。私たちは二通りのタイプに分かれます。知恵ある人の叱責を聞こうとする人と、愚かな者の歌声を聞きに行く人です。皆さんは、どちらの道を選びますか?
しかし、知恵も注意が必要です。「しいたけは知恵ある者を愚かにし、マイナイは心を滅ぼす」とあります。ここでのマイナイは賄賂のことです。知恵を学んでいても、悪しき者がその知恵を取り除こうとすることがあります。また、賄賂によって心が滅ぼされることもあります。
「軽々しく心を苛立たせてはならない。苛立ちは愚かな者の胸にとどまるから」という教えもあります。怒りに駆られることは良くありません。平安であることが知恵ある人の道なのです。
「どうして昔の方が今より良かったのかと言ってはならない。このような問いは知恵によるのではない」という言葉もあります。過去を懐かしむのではなく、今を大切にし、未来をより良いものにしようと努力することが大切です。
パウロは第二テモテ4章で、自身の人生の終わりについて語っています。「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。今からは義の栄冠が私のために用意されているだけです」と述べています。私たちも、パウロのように人生の終わりに自信を持って語れるような歩みをしたいものです。
【結論】
私たちには生まれる日と死ぬ日があります。どちらが勝っているかは、その人の日々の歩みによります。生まれた日よりも死ぬ日の方が勝っていると言えるような人生を送りましょう。信仰の戦いを走り抜き、義の栄冠を受け取れるよう、日々知恵を求めて歩む者となりましょう。