メッセージ - 知恵は顔を輝かせる(伝道者の書8:1-8)
礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
知恵は顔を輝かせる(伝道者の書8:1-8):右クリックで保存
【概要】
知恵の大切さと、神の命令に従うことの重要性について語られたメッセージ。
【聖書箇所】
伝道者の書8:1-8
イザヤ書28:14-19
【勧めの言葉】
神の知恵を求め、それに従って生きることで、人生と永遠をうまく渡り合えます。
【戒めの言葉】
死や悪と同盟を結ぶのではなく、イエス・キリストという礎石に寄り頼むべきです。
【***詳細***】
今日、恵みをいただく御言葉は伝道者の書8章1節から8節までです。
「誰が知恵ある者にふさわしいだろう。誰が事物の意義を知り得よう。人の知恵はその人の顔を輝かし、その顔の硬さを和らげる。」(伝道者の書8:1)
知恵を身につけること、それこそが、この人生を、また永遠をうまく渡り合っていくためのコツです。知恵を得ることは、まず、主を恐れること、主の命令を守り行うことから始まります。そうする者には何も恐れることも、また慌てることもありません。
「人は言う。王の命令を守れ。神の制約があるから、王の前から慌てて退出するな。悪事に加担するな。王は自分の望むまま何でもするから。王の言葉には権威がある。誰が彼に『あなたは何をするのですか』と言えようか。」(伝道者の書8:2-4)
ここでソロモンは王について語っていますが、私たちが王と仰ぐべきはイエス様です。イエス・キリストこそ私たちの王です。ですから、ここをキリストに読み替えて読むならば、本当にふさわしい言葉が私たちに与えられます。
「命令を守る者は災いを知らない。知恵ある者の心は時と裁きを知っている。」(伝道者の書8:5)
王なる主イエス様の命令、すなわち御言葉を守る人は災いを知りません。そして知恵が増し加わります。御言葉に親しむうちに知恵が増し加わっていき、知恵ある人の心は時と裁きを知るようになります。
「すべての営みには時と裁きがある。人に降りかかる災いが多いからだ。何が起こるかを知っている者はいない。いつ起こるかを誰も告げることはできない。」(伝道者の書8:6-7)
確かに何が起こるか、いつ起こるか、それはわかりません。しかし、知恵ある人は、いつ何が起きても怖くありません。なぜなら知恵に従って行動しているから、災いをもたらすような行動を初めから避けているからです。
「風を支配し、風を止めることのできる人はいない。死の日も支配することはできない。この戦いから放免される者はいない。悪は悪の所有者を救い得ない。」(伝道者の書8:8)
人間はいつも毎日が死と対抗する戦いを戦っています。日々食べたり飲んだり働いたりすること、それは死なないためです。しかし、この戦いから免れる人は誰もいません。やがて人は死にます。
ここで、イザヤ書28章14-19節を見てみましょう。
「それゆえ、あざける者たち、エルサレムにいて、この民を物笑いの種にする者たちよ。主の言葉を聞け。あなたがたはこう言ったからだ。『私たちは死と契約を結び、よみと同盟を結んでいる。たとえにわか水が溢れ押し寄せて来ても、それは私たちには届かない。私たちはまやかしを避けどころとし、偽りに身を隠してきたのだから。』」(イザヤ書28:14-15)
これらの人々は、まやかしを避けどころとし、偽りに身を隠しています。彼らは死と同盟を結び、よみと契約を結んでいると言います。しかし、主はこう言われます。
「見よ。わたしはシオンに一つの石を礎として据える。これは試みを経た石、堅く据えられた礎の貴い隅石。信じる者は、慌てることがない。」(イザヤ書28:16)
主は、シオンに一つの礎石を据えられました。イエス・キリストという礎石です。この礎石により頼む人、これを信じる人は慌てることがありません。
「あなたがたの死との契約は解消され、よみとの同盟は成り立たない。にわか水が押し寄せて来ると、あなたがたはそれに踏みにじられる。」(イザヤ書28:18)
まやかしを避けどころとしている者は、にわか水が溢れて押し寄せてくると、それによって踏みにじられます。偽りやまやかしに身を隠してきた者は、やがてにわか水が溢れ、それに押し寄せられ、踏みにじられるのです。
【結論】
私たちは死やよみ、まやかしといったものと同盟を結ぶのではなく、イエス・キリストという礎石に寄り頼むべきです。知恵あるものとなり、知恵にふさわしく歩むならば、私たちの顔は輝き、表情は柔らかくなります。どんな状況にあっても、イエス・キリストという知恵に満たされ、御言葉という知恵によって養われ輝かされる者となりましょう。