メッセージ - ゴキブリを恐れて部屋に入れない人のようになった神の民(士師記1:22-36)

ゴキブリを恐れて部屋に入れない人のようになった神の民(士師記1:22-36)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 士師記
執筆 : 
pastor 2014-9-4 22:21

礼拝説教メッセージ音声:ゴキブリを恐れて部屋に入れない人のようになった神の民(士師記1:22-36):右クリックで保存

今回の箇所では、イスラエル各部族が「追い出さなかった」カナンの地がリストアップされている。

マナセ族は、ベテシャンとタアナク、ドル、イブレアム、メギドの住民を、追い出さなかった。
そのためカナン人は、引き続きマナセの領土内に住んだ。(27節)
別にマナセ族が格段に弱かったからでもないし、これらの住人が格段に強かったからでもない。
むしろイスラエルは、カナン人を強制労働に服させる程強くなった事が記されている。
ただ、彼らは滅ぼし尽くすべきカナン人を、いつでも滅ぼせる状態であったというのに、妥協してしまい、それをしなかっただけなのだ。

滅ぼし尽くすべきものを、いつまでも放置したまま置いておくと、それらはやがて罠となってしまう。
それは現代を生きる私達も同じであり、聖書や聖霊から「為すべき事」「為さぬべき事」は示されていても、妥協してしまうならば、それらはやがて罠となり、災いを招く元となってしまうものだ。

『またエフライムはゲゼルに住んでいたカナンびとを追い出さなかったので、カナンびとはゲゼルにおいて彼らのうちに住んでいた。ゼブルンはキテロンの住民およびナハラルの住民を追い出さなかったので、カナンびとは彼らのうちに住んで強制労働に服した。』(士師記1:29-30)
エフライム族やゼブルン族も、カナン人を追い出し尽くさずにおり、主から与えられた自分の領地に、あたかも、ドーナツの穴が開いたような形でカナン人が居座り続ける事を、許してしまっていた。

アセル族やナフタリ族に関しては、もっと情けない事になっている。
彼らは「カナン人の中に住んでいた。」と表現されており(士師記1:31-33)、つまり、カナン人のほうが栄えて住んでいる中、アセル族やナフタリ族のほうが「ドーナツの穴」のように肩身狭く住んでいたのだ。
神の民と、邪悪な者達との間であるべき関係が、逆転してしまっているのだ。

さらに、ダン族は、もっと情けない状況になっている。
『アモリびとはダンの人々を山地に追い込んで平地に下ることを許さなかった。アモリびとは引き続いてハルヘレス、アヤロン、シャラビムに住んでいたが、ヨセフの一族の手が強くなったので、彼らは強制労働に服した。アモリびとの境はアクラビムの坂からセラを経て上の方に及んだ。』(士師記1:34-36)
なんと、神の民である彼らのほうが圧迫され、主から与えられている領土から、締め出されてしまっているのである。

本来、神の民であるイスラエルは、どうであったのか。主はどのような約束を、彼らにして下さったのか。
『主が、大きくて強い国々を、あなたがたの前から追い払ったので、今日まで、だれもあなたがたの前に立ちはだかることのできる者はいなかった。あなたがたのひとりだけで千人を追うことができる。あなたがたの神、主ご自身が、あなたがたに約束したとおり、あなたがたのために戦われるからである。』(ヨシュア記23:9-10)
ダン族は、主を信じて進み行けば、必ず勝てるはずなのに、恐れをなして戦わず、逆に圧迫されてしまっていたのだ。

それはちょうど、ゴキブリ嫌いの女性が、部屋の中にゴキブリがいるのを見つけると、もうそれだけで部屋には入れず、ゴキブリは部屋でくつろいで、部屋の主人のほうは外に締め出さたまま、休みを得ない状況になっているかのようだ。
ゴキブリには、女性を部屋から閉め出す筋力もなければ、権威もなく、むしろ、女性のほうがゴキブリを簡単に潰せるはずのに、女性のほうが部屋から閉め出されてしまう。
このような現象は、彼女の内にゴキブリに対する過度の恐れや「偽り」の思い込みがあるのが原因であり、恐れて立ち向かわないままでいるなら、部屋はゴキブリに占拠されっぱなし、自分は外に締め出されっぱなしのままである。

これは、キリスト者と悪霊やサタンとの間にも、よくありがちな事である。
キリスト者は、キリストにあって勝利した側であり、悪霊やサタンは、敗者の側にある。
権威的には、キリスト者が「上」であり、悪霊やサタンが「下」である。
それなのに、なぜ多くのキリスト者は、悪霊やサタンに良いように束縛され、締め出されてしまっているのか。
それは、ゴキブリと女性との関係のように、偽りの恐れを吹き込まされており、恐れに囚われてしまっているからである。
ゴキブリに女性を閉め出す力は無いように、悪霊やサタンには、私達を閉め出す力は無い。
しかし奴らは、キリスト者に偽りを信じ込ませる事によって、キリスト者をあやつる事が出来るのだ。
しかし、キリスト者が御言葉の真理にしっかりと立ち、信仰をもってそれを宣言する時、奴らは、光に照らされたゴキブリのごとく、すごすごと闇に逃げ去るしか無いのだ。
「真理はあなた方を自由にする」と御言葉に記されている通り、私達は真理を知れば知るほど、自由になって行く。

悪霊やサタンは、それを最も嫌がる。
だから、色々な世の情報や享楽、イデオロギー、神学などで真理をくらまし、キリスト者から自由を奪っているのだ。
それ故、私達キリスト者の中にも、ダン族のように、勝利者の側にいるはずなのに敗北していたり、良きものを相続しているはずなのにそれが奪われたままであったり、広い土地を大いに闊歩できる立場であるはずなのに、狭い所でびくびくと暮らしている人が、実に多い。

私達・神の民は、世と妥協すればする程、不自由さが増していってしまう。
私達は御言葉の真理を大胆に宣言し、サタンから来る偽りを蹴散らし、カレブやオテニエルのように、主にある勝利を信じて進み行き、多くの安息の地を勝ち取り、堂々とそこに住まう者でありたい。

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