メッセージ - 知恵を生かすかどうかはその人次第(伝道者の書9:13-18)
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知恵を生かすかどうかはその人次第(伝道者の書9:13-18):右クリックで保存
【概要】
知恵の価値と、神の前を正しく歩むことの大切さについてのメッセージ
【聖書箇所】
伝道者の書9:13-18
ヨハネの福音書1:9-13
第一列王記3:11-14
【励ましの言葉】
神の知恵は人を生かし、多くの人を救います。
【戒めの言葉】
知恵があっても神の前を正しく歩まなければ、その知恵は無駄になってしまいます。
【***詳細***】
今日の箇所は、伝道者の書9章13節から18節です。
ソロモンは知恵について次のようなことを見ました。小さな町に大王が攻めてきて包囲しましたが、そこに一人の貧しい知恵者がいて、その知恵によって町を救いました。しかし、誰もその貧しい人のことを覚えていませんでした。
ソロモンはこれを見て「知恵は力に勝る。しかし、貧しい者の知恵は蔑まれ、彼の言うことも聞かれない」と結論づけました。貧しい人が知恵を持っていても、その知恵は軽んじられ、誰も耳を傾けないというのです。
しかし、イエス様の教えは異なります。「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだから」(マタイ5:3)と言われました。ここでの「心の貧しい者」とは、自分の霊的な貧しさを自覚し、神に頼る人のことです。
世の中では、物質的な豊かさや社会的地位が重視されがちです。しかし、神の国では異なる価値観があります。イエス様は、献金箱に小銭を入れた貧しいやもめを称賛されました(マルコ12:41-44)。神は外見ではなく、心を見ておられるのです。
ヨハネの福音書1章9-13節には、イエス・キリストが世に来られたことが記されています。
「まことの光が世に来ようとしていた。この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。この方はご自分の国に来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権を与えられた。」(ヨハネ1:9-12)
イエス様は、創造主であり、真の知恵の源です。しかし、多くの人々は彼を受け入れませんでした。それでも、イエス様を信じる人々には、神の子どもとなる特権が与えられるのです。
ソロモンの知恵についても考えてみましょう。第一列王記3章11-14節には、ソロモンが神に知恵を求めた時の様子が記されています。
「神は彼に仰せられた。『あなたがこのことを求め、自分のために長寿を求めず、自分のために富を求めず、あなたの敵の命をも求めず、むしろ自分のために正しい裁きを行う知恵を求めたので、見よ。わたしはあなたの言葉どおりにする。見よ。わたしはあなたに知恵に満ちた心を与える。...もし、あなたの父ダビデが歩んだように、あなたもわたしの道に歩み、わたしの掟と命令を守るなら、わたしはあなたの日々を長くしよう。』」
ソロモンは正しい判断力を求め、神はそれに応えて知恵を与えられました。しかし、知恵だけでは不十分です。神の道を歩み、神の命令に従うことが重要なのです。
私たちも同様です。知恵を求めることは良いことですが、それ以上に大切なのは神の前を正しく歩むことです。たとえ世の中で認められなくても、神の目には尊いのです。
イエス・キリストこそ、真の知恵の体現者です。彼は多くの人々を救いましたが、世からは拒絶されました。しかし、彼を信じる者には永遠のいのちが与えられるのです。
【結論】
知恵は大切ですが、それ以上に神の前を正しく歩むことが重要です。イエス・キリストを信じ、神の知恵に従って生きることで、私たちは真の豊かさと永遠のいのちを得ることができます。