メッセージ - 運は制御する事が可能である(伝道者の書11:1-6)
礼拝説教メッセージ音声(音声のみ)
運は制御する事が可能である(伝道者の書11:1-6):右クリックで保存
【概要】
本日の御言葉は、伝道者の書11章1節から6節の知恵と、私たちが日々歩む信仰生活における投資と備えについての御教えです。神様の導きに応じ、御言葉に従って歩むことの大切さをお伝えいたします。
【聖書箇所】
・伝道者の書 11章1節〜6節
・申命記 11章8節〜
・(最後に)主の祈り
【慰めの言葉】
どんなに私たちが不安や試練に直面しても、主は私たち一人ひとりの歩みを見守り、恵みと祝福を賜ってくださいます。
【励ましの言葉】
一見無駄に見える努力や投資も、信仰をもって続けるならば、やがて豊かな実りとなって現れると、神はお約束くださいました。
【戒めの言葉】
人間の知恵に頼り、偶然やリスク分散だけに心を奪われるならば、神様の御業を見失う危険があります。神の導きを無視することは、霊的な大罪に他なりません。
【勧めの言葉】
毎日の生活の中で、御言葉の種を惜しみなく蒔き、日々の小さな努力を通して神様の御恵みにあずかるよう努めましょう。家族や隣人に対しても、愛と信仰の証として御言葉を伝え、励まし合いましょう。
【悔い改めの促しの言葉】
もし、これまで神様の御言葉に耳を傾けず、自分勝手な判断で歩んできた者は、今一度心を改め、神様の愛と導きに立ち返るよう、謙虚な心で悔い改める時です。
【***詳細***】
今日、私は「あなたのパンを水の上に投げよう。ずっと後の日になって、あなたはそれを見出そう」という伝道者の書11章1節の御言葉を、心に深く刻みながら説いております。この一節は、一見無駄と思える投資や努力が、遠い未来に予想もしなかった豊かな実りとなって返ってくるという、神の御知恵を示しているのです。神様は、私たちに「あなたの受ける分を7人か8人に分けておけ。地上でどんな災いが起こるか、あなたは知らないのだから」と語り、リスクを分散させる知恵を授けられました。私たちの日常生活において、子育てやビジネス、あるいは御言葉の宣言という霊的投資も、投げ捨てるのではなく、ひたむきに続けるべき行為であると改めて教えられます。
神様の御計画は、時として私たちの理解を超え、偶然や不確かな未来の中に秘められているかのように思えます。しかし、**「あなたは一切を行われる神の御業を知らない」**という御言葉が示す通り、すべてのことは神様の御手の内にあるのです。朝のうちに種を蒔き、夕方にも手を離してはならないという教えは、私たちに怠ることなく日々の労苦を惜しまず、信仰と努力をもって前に進むようにとの励ましです。たとえ、どんなに私たちが計画し、リスク分散に努めても、結局は「神様の御業」が導かれる結果に従うのです。
また、申命記11章8節以降に記された御言葉にもあるように、神様の命令に従えば、与えられた地において絶えず恵みが降り注ぎ、豊かな実りが得られると約束されました。エジプトの過酷な土地とは異なり、天の雨で潤された土地は、神様がお心を留め、絶えず御顔をかたむけてくださる場所なのです。私たちもまた、どんなに厳しい時代にあっても、神様にすべてを委ね、御言葉に従って歩むならば、必ずや「先の雨」と「後の雨」を受け、心にも、物質にも、霊的にも実りある人生を歩むことができるのだと確信しております。
私たち信仰者は、世の中の成功哲学に流されることなく、主の御言葉という礎に立ち、歩むべき道を選ぶべきです。失敗や予期しない災いが襲ってくることもあるでしょう。しかし、世界の知恵ではなく、神様の知恵と約束に信頼するならば、どんな嵐の中にも平安と希望があると信じております。実際、御言葉の一節「あなたの門が固く守られるように、あなたは日々その備えをせよ」という励ましは、私たちが一人ひとり、風雨に抗して前進するための確固たる指針となるはずです。
また、主の祈りにおいて、私たちは「我らの父よ、御国を来たらせたまえ」などと願うように、神様への信頼と依存を新たにしなさいと命じられています。この祈りの中にこそ、私たちの生きるべき姿勢、つまりどんなに道が厳しくも、御言葉に従い、神の御声に耳を傾け、日々の小さな努力と愛の行いを惜しまない決意が込められているのです。私たちは、自分自身の知恵ではどうにもならぬ未来に対し、ただ主の慈しみと恵みに全てを委ねるべきであり、その証として、家庭や教会、地域社会においても積極的に御言葉を実践し、互いに励まし合って歩む責務を負っております。
この説教を通して、私たち一人一人に伝えたいのは、投資の対象が何であれ、神様の御言葉の種こそが、最も尊く、最も確かな実りをもたらすという真実です。たとえ、日々の生活の中で「パンを水の上に投げる」ように感じられる努力があったとしても、そのすべては後の日に大いなる祝福として回収されるのです。子育ての中で、霊的な乳を与え続けること、また自らの信仰を堅く守り通すこと、これらはすべて、神様が後に大きな利子となって実を結ばせるための大切な行いです。
私たちは、経済的なリスクを分散し、世の知恵に基づいた計画を立てることも大切ですが、何よりも重要なのは、心から神様に従い、御言葉を信頼することです。多くの方が、世の中の流行や成功哲学に惑わされながらも、現実の厳しい試練に遭遇する中で、神様の御恵みから遠ざかってしまうことを私自身も痛感しております。しかし、逆に神様の御声に従い、信仰の道を歩むならば、決して時の流れや環境に左右されることなく、確固たる信頼と盼望を持って未来に向かうことができると、聖書は力強く語りかけております。
このように、伝道者の書に記された知恵と、申命記の約束、そして私たちが共に唱える主の祈りは、私たちの人生における羅針盤であり、決して見失ってはならない光の道しるべです。どうか、今日ここに宣言された御言葉の一語一句を、皆さんの心の中に大切に留め、明日への希望と励ましとして生かしていただきたく、心より願っております。すべては、私たちを愛し、導いてくださる主イエス・キリストのおかげです。
【結論】
私たちの一見無駄に思える努力も、神様の御計画の中では必ずや大いなる実りとして帰ってきます。日々、御言葉の種を惜しまず蒔き、互いに励まし合い、主の御声に従って歩む者こそが、真の幸いと祝福を受けるのです。どうか皆さん、一人ひとりが神様の愛と恵みに満たされ、永遠に歩むべき光の道を進んでいかれますよう、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。