メッセージ - 働き人の意気をくじく者達(士師記8:1-9)

働き人の意気をくじく者達(士師記8:1-9)

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執筆 : 
pastor 2014-10-10 14:53

礼拝説教メッセージ音声:働き人の意気をくじく者達(士師記8:1-9):右クリックで保存

ギデオンは、近辺のミデヤン人の残党は他の部族に任せ、自分達は、逃げのびたミデアンの王・ゼバとザルムンナを追撃するために、ヨルダン川を渡り、東方へ急行した。

その時、ミデヤン人の首長オレブとゼエブを撃ち殺したエフライム人達が、ギデオンの所に来た。
『エフライムの人々はギデオンに向かい「あなたが、ミデアンびとと戦うために行かれたとき、われわれを呼ばれなかったが、どうしてそういうことをされたのですか」と言って激しく彼を責めた。』(士師記8:1)
ギデオン達は、敵を追撃している最中なのだが、エフライム族がわざわざヨルダン川を渡って、ギデオン達に面会を求めて来たのは、戦いに共に参加する為ではなく、「 なぜ自分達を先に呼ばなかったのか」と、どうでも良い事で激しくクレームするためだった。

そもそも、ギデオン達が角笛を吹いて戦いに召集したのは、主の霊に促されての事で(6:33-35)、戦いの呼びかけも、人選も、全て主に導かれての事だった。
そして、今回の戦いで主から選ばれたのは、三万二千人中、わずか三百人と、非常にシビアな選別だった。
だからこのような、誰を呼ぶ・呼ばない、という点で喧々諤々するために、わざわざ遠くまで足労するような性質の者達には、元から主の呼びかけが無かったのだろうし、たとえ呼ばれていたとしても、真っ先に人選から切り落とされ、ぶつぶつ不平を漏らして戦いの妨害さえしていた可能性が大いにある。
純粋に主のために働いている人の所に、名誉欲にかられた者が来て、どうでも良い事で難癖つけて疲れさせてしまうような事は、現代の教会でも大いにありうる事である。

そのような者達に、ギデオンは、実にうまく対応した。
『ギデオンは彼らに言った、「今わたしのした事は、あなたがたのした事と比べものになりましょうか。エフライムの拾い集めた取り残りのぶどうはアビエゼルの収穫したぶどうにもまさるではありませんか。神はミデアンの君オレブとゼエブをあなたがたの手にわたされました。わたしのなし得た事は、あなたがたのした事と比べものになりましょうか」。ギデオンがこの言葉を述べると、彼らの憤りは解けた。』(士師記8:2-3)

兄弟姉妹同士で争いごとをして、その間に敵を取り逃がしてしまうような、主の栄光にならない事を、ギデオンは選択しなかった。
主の働き人とは本来、主の栄光のために働くのであって、決して自分の満足や名誉のために働くのではない。確かに、ギデオンにも一言言いたい事はあっただろう。しかし、それを「主の故に」飲み込み、平和の内に速やかにこの問題を乗り越えて、すぐに、敵を追いかける任務へと戻った。
私達も、信仰が成長し切れていない弱い兄弟姉妹に対しては、霊的おとなとして、柔和な心で接するべきである。
『兄弟たちよ。もしもある人が罪過に陥っていることがわかったなら、霊の人であるあなたがたは、柔和な心をもって、その人を正しなさい。それと同時に、もしか自分自身も誘惑に陥ることがありはしないかと、反省しなさい。互に重荷を負い合いなさい。そうすれば、あなたがたはキリストの律法を全うするであろう。』(ガラテヤ6:1)

このように平和の内に 乗り越えたギデオンだったが、追撃を続けて行く内に、さらに意気をくじかれる経験をする。
『ギデオンは自分に従っていた三百人と共にヨルダンに行ってこれを渡り、疲れながらもなお追撃したが、彼はスコテの人々に言った、「どうぞわたしに従っている民にパンを与えてください。彼らが疲れているのに、わたしはミデアンの王ゼバとザルムンナを追撃しているのですから」。スコテのつかさたちは言った、「ゼバとザルムンナは、すでにあなたの手のうちにあるのですか。われわれはどうしてあなたの軍勢にパンを与えねばならないのですか」。』(士師記8:4-)

ギデオンは決して難しい注文をしているわけではなかった。
イスラエルのため、主のために命を賭して共に戦ってくれ、というのではなく、ただ、疲れているこの三百人にパンを分けてほしい、というものだったが、彼らは助けようとは一切せずに、けちな蔑みの言葉しか返さなかった。
このように、兄弟姉妹が主のため、兄弟姉妹のために戦っているというのに、指一本たりとも、びた一文たりとも助けようとしないキリスト者も、残念ながら、いる。

『ギデオンは言った、「それならば主がわたしの手にゼバとザルムンナをわたされるとき、わたしは野のいばらと、おどろをもって、あなたがたの肉を打つであろう」。そしてギデオンはそこからペヌエルに上り、同じことをペヌエルの人々に述べると、彼らもスコテの人々が答えたように答えたので、ペヌエルの人々に言った、「わたしが安らかに帰ってきたとき、このやぐらを打ちこわすであろう」。』(士師記8:7-9)

さすがのギデオンも、このような者に対しては、怒りを燃やした。
スコテも、ペヌエルも、ヨルダン川の東側の町であり、デボラとバラクが戦いに呼びかけた時も、彼らは戦いに参加せずに、ただ思案して、どうでもいい事にうつつを抜かしていた。(詳細: http://voice.of.christ.yokohama/modules/d3blog/details.php?bid=2093 )

イスラエルのため、主のために戦いをしているのに、それに参加せず、指一本たりとも助けようとしないどころか、蔑みを与えるような者は、主を蔑む者であり、そのような者達へは、それ相応の報いが待っている。
私達は、そのような者ではなく、ギデオンと三百人勇士のように、主の働きを忠実に行う者でありたい。

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