メッセージ - 主が悪霊を送られる時(士師記9:22-25)
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『アビメレクは三年の間イスラエルを治めたが、神はアビメレクとシケムの人々の間に悪霊をおくられたので、シケムの人々はアビメレクを欺くようになった。これはエルバアルの七十人の子が受けた暴虐と彼らの血が、彼らを殺した兄弟アビメレクの上と、彼の手を強めてその兄弟を殺させたシケムの人々の上とに報いとなってきたのである。シケムの人々は彼に敵して待ち伏せする者を山々の頂におき、すべてその道を通り過ぎる者を略奪させた。このことがアビメレクに告げ知らされた。』(士師記9:22-25)
主は、敢えて邪悪な事を行う者や、御言葉を退けて肉欲に従って歩むような者達には悪い霊を送り、その者を災いへと向かわせる事がある。
イスラエルの最初の王・サウルは、主の御声に聞き従わず、御言葉を退け続けたので、主は彼を王位から退けて悪い霊を送り、彼は狂気へと走って行ったし、イスラエル最悪の王・アハブの時も、主は彼に惑わす霊を送り、滅びへと導いた。
サウル王も、アハブ王も、共通している事は、預言者の言う事を聞かず、自分に都合の良い事を言ってもらう者を身近に囲って、真実である主の言葉を退けた事だ。
真理から目をそむけ、自分に都合の良い「偽り事」にばかり目を向けている者には、主から悪い霊を送られてしまうのだ。
『不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである。』(2テサロニケ2:8-12)
霊だからと言って、何もかも信じてはならない。
主からのものでない霊は、その人を滅びに導き、神の民を惑わし、混乱させ、滅びへと導いてしまうからだ。
『愛する者たちよ。すべての霊を信じることはしないで、それらの霊が神から出たものであるかどうか、ためしなさい。多くのにせ預言者が世に出てきているからである。あなたがたは、こうして神の霊を知るのである。すなわち、イエス・キリストが肉体をとってこられたことを告白する霊は、すべて神から出ているものであり、イエスを告白しない霊は、すべて神から出ているものではない。これは、反キリストの霊である。あなたがたは、それが来るとかねて聞いていたが、今やすでに世にきている。』(1ヨハネ4:1-3)
私達はむしろ、あらゆる偽りや悪しき霊に対し、また、戦いを挑んでくる肉欲に対し、対抗するべきである。
いつもキリストと交わり、いつも御言葉によく親しんでいるなら、そのような「偽り」が来た時にはすぐに分かるし、どのように対処すれば良いのかも判る。
人々が健全な教えから離れ、勝手気ままな道に歩んでいこうとするような時代こそ、真理の御言葉に目を向けるべきである。
『御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。人々が健全な教に耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれていく時が来るであろう。しかし、あなたは、何事にも慎み、苦難を忍び、伝道者のわざをなし、自分の務を全うしなさい。』(2テモテ4:2-5)