メッセージ - 神を恐れない者に現れる特徴(士師記9:26-40)
礼拝説教メッセージ音声:神を恐れない者に現れる特徴(士師記9:26-40):右クリックで保存
アビメレクがイスラエルを治めるようになって以来、アビメレクとシェケムの人々との間に、争いが続いていたが、そこに、ガアルという者が来た。
『さてエベデの子ガアルはその身内の人々と一緒にシケムに移住したが、シケムの人々は彼を信用した。人々は畑に出てぶどうを取り入れ、それを踏み絞って祭をし、神の宮に行って飲み食いしてアビメレクをのろった。』(士師記9:26-27)
神の宮、といっても、それは偶像の宮であり、ガアルはそこでシェケムの人々と一緒に飲み食いしながら、アビメレクの悪口に花を咲かせた。
シェケムの人々は、ガアルのアビメレク叩きに、そうだそうだと言って持ち上げたのだろう。
ガアルは気が大きくなって「アビメレクに向かって『おまえの軍勢を増して出てこい』と言うであろう。」と大言壮語した。(士師記9:28-29)
上司の面前では言えない大口を、陰の酒の席で互いに言い合っているようなものである。
しかし、それを聞いていたアビメレクの役人ゼブルは、彼らに反乱の心がある事を、アビメレクに告げ口する。
『町のつかさゼブルはエベデの子ガアルの言葉を聞いて怒りを発し、使者をアルマにおるアビメレクにつかわして言わせた、「エベデの子ガアルとその身内の人々がシケムにきて、町を騒がせ、あなたにそむかせようとしています。それであなたと、あなたと共におる人々が夜のうちに行って、野に身を伏せ、朝になって、日ののぼるとき、早く起き出て町を襲うならば、ガアルと、彼と共におる民は出てきて、あなたに抵抗するでしょう。その時あなたは機を得て、彼らを撃つことができるでしょう」。』(士師記9:30-33)
アビメレクはこれを聞いて、先手を打ち、ゼブルの言うとおりに備えて、この反乱を未然に防いだ。
そうしてガアルは追い出され、多くの人々が刺殺され、倒れた。
こうしてアビメレクは反乱分子を平定した、はずだが、彼はなおシェケムを徹底的に攻撃して行く。
このように彼らが憎みあい、骨肉の争いをするのは、神がそのようにしているためである。
神を恐れず、人を人とも思わず、そして自分の欲望を遂げるためには、手段を選ばないような者達を、神はさらに良くない思いへと引き渡され、自滅して行くに任せられる。
『彼らは神を認めることを正しいとしなかったので、神は彼らを正しからぬ思いにわたし、なすべからざる事をなすに任せられた。すなわち、彼らは、あらゆる不義と悪と貪欲と悪意とにあふれ、ねたみと殺意と争いと詐欺と悪念とに満ち、また、ざん言する者、そしる者、神を憎む者、不遜な者、高慢な者、大言壮語する者、悪事をたくらむ者、親に逆らう者となり、無知、不誠実、無情、無慈悲な者となっている。』(ローマ1:28-31)
この、神を恐れない者に現れる特徴のリストを見ていると、実に、アビメレクやガアル、シェケムの人々の性質そのものであると分かる。
これらの良くない思いは、ひとえに、神を恐れない所から来る。
そしてその特徴は、特に、偶像礼拝者に顕著である。
『なぜなら、彼らは神を知っていながら、神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなったからである。彼らは自ら知者と称しながら、愚かになり、不朽の神の栄光を変えて、朽ちる人間や鳥や獣や這うものの像に似せたのである。ゆえに、神は、彼らが心の欲情にかられ、自分のからだを互にはずかしめて、汚すままに任せられた。彼らは神の真理を変えて虚偽とし、創造者の代りに被造物を拝み、これに仕えたのである。創造者こそ永遠にほむべきものである、アァメン。』(ローマ1:21-25)
私達はいつも神への畏れを持ち、御言葉に親しみ、自らをきよく保つべきである。
そうするなら、さらにさらに良き性質を身に帯びるようになり、主に愛され、守られるようになって行くからだ。