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メッセージ - 短命な士師達(士師記12:1-15)

短命な士師達(士師記12:1-15)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 士師記
執筆 : 
pastor 2014-11-5 23:24

礼拝説教メッセージ音声:短命な士師達(士師記12:1-15):右クリックで保存

イスラエルはせっかくアンモン人という敵に勝ったのに、内に棲む敵の故に、多くの犠牲者を出してしまう。
その内なる敵とは、名誉欲や嫉妬、自己義という、肉の内に潜む罪である。

『エフライムの人々は集まってザポンに行き、エフタに言った、「なぜあなたは進んで行ってアンモンの人々と戦いながら、われわれを招いて一緒に行かせませんでしたか。われわれはあなたの家に火をつけてあなたを一緒に焼いてしまいます」。』(士師記12:1)
エフライム族は、自分達はヤコブから右手の祝福を受けた者だという奢りがあったのかもしれない。(創世記48:14)

彼らは、ギデオンの時代にも、彼ら抜きで闘いにギデオンが勝利した事後、この闘いになぜ自分たちを誘わなかったのか、と言って迫った。
現代でも、「なぜ自分をその大事な会議に誘わなかったのか」などと言って、平和に物事が進んでいる所に余計な波風を立て、ややこしくしてしまうような者がいるが、高ぶった者は、何でもしゃしゃり出てずにはおれず、その者自身を滅びに招き、そればかりでなく、その集団全体に災いを招いてしまう。
『高ぶりは滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだつ。 』(箴言16:18)と記されている通りである。

おおよそ、同国民同士の争いや殺し合いの原因は、嫉妬である。
カインが弟を殺したのも、嫉妬が原因だった。
『あなたがたの中の戦いや争いは、いったい、どこから起るのか。それはほかではない。あなたがたの肢体の中で相戦う欲情からではないか。あなたがたは、むさぼるが得られない。そこで人殺しをする。熱望するが手に入れることができない。そこで争い戦う。あなたがたは、求めないから得られないのだ。求めても与えられないのは、快楽のために使おうとして、悪い求め方をするからだ。』(ヤコブ4:1-3)

ギデオンの時は、平和の内にエフライム族をあしらって、争いを回避し、敵をさらに追撃しに行ってイスラエルに平和を取り戻した。(士師記8章)
しかし今回、エフタは、相手の低レベルな土俵に降りてきてしまい、平和を失ってしまう。
『エフタは彼らに言った、「かつてわたしとわたしの民がアンモンの人々と大いに争ったとき、あなたがたを呼んだが、あなたがたはわたしを彼らの手から救ってくれませんでした。あなたがたが救ってくれないのを見たから、わたしは命がけでアンモンの人々のところへ攻めて行きますと、主は彼らをわたしの手にわたされたのです。どうしてあなたがたは、きょう、わたしのところに上ってきて、わたしと戦おうとするのですか」。』(士師記12:2-3)
これは正論かもしれない。しかし、いかにこちらが正論を持っていると言えども、相手の低次元な言葉のふっかけに真正面から返して感情的になってしまうなら、話はさらにややこしくなってしまう。

『そこでエフタはギレアデの人々をことごとく集めてエフライムと戦い、ギレアデの人々はエフライムを撃ち破った。これはエフライムが「ギレアデびとよ、あなたがたはエフライムとマナセのうちにいるエフライムの落人だ」と言ったからである。』(士師記12:4)
エフライム族は、エフタやギレアデ人を「落人」だと言って、ばかにしている。
このような低レベルな者である。きっと、エフタが遊女の子である事や、全く関係の無い所で、人格攻撃をしただろう。
エフタは怒りの火がついてしまい、こうして、イスラエル部族内で戦争状態になってしまった。

普通、敵に勝利したなら、平和が取り戻されるはずが、勝利したが故に、無駄な争いが味方同士で勃発してしまう。
『乳をかき回すと凝乳ができる。鼻をねじると血が出る。怒りをかき回すと争いが起こる。』(箴言30:33)と記されている通りである。
プライドが強く、何でもかんでも、しゃしゃり出ずにはおれない者が、その集団を内部から争いへと導いてしまうものだ。
私達は、そのような者達を、賢くあしらわなくてはならない。
賢いあしらいとは、ギデオンのように、相手の土俵に乗らず、柔和に対応する事だ。
『怒りをおそくする者は英知を増し、気の短い者は愚かさを増す。穏やかな心は、からだのいのち。激しい思いは骨をむしばむ。』(箴言14:29-30)

『そしてギレアデびとはエフライムに渡るヨルダンの渡し場を押えたので、エフライムの落人が「渡らせてください」と言うとき、ギレアデの人々は「あなたはエフライムびとですか」と問い、そ の人がもし「そうではありません」と言うならば、またその人に「では『シボレテ』と言ってごらんなさい」と言い、その人がそれを正しく発音することができないで「セボレテ」と言うときは、その人を捕えて、ヨルダンの渡し場で殺した。その時エフライムびとの倒れたものは四万二千人であった。』(士師記12:5-6)
この「シボレテ」は、「流れ」「洪水」などの意味があり、頭文字は「シ」とも「セ、スィ」とも発音される言葉である。
ギルアデ人は、戦いに負けて逃げようとしているエフライム人を、出国させず、ヨルダン川の渡し場で四万人以上を殺した。
それもまた、明らかにやり過ぎである。そのような怒りを燃やして憐れみを閉ざす者は、命を短くしてしまう。

『エフタは六年の間イスラエルをさばいた。ギレアデびとエフタはついに死んで、ギレアデの自分の町に葬られた。』(士師記12:7)
六年という統治。未だかつて無い短さである。
柔和な者は地を相続する。
しかしその逆の、激しく怒る者は、統治の権が奪われ、いのちを短くしてしまうのだ。
エフタには、やくざ者を統率する程の力があり、頭も良く、御言葉を良く知っていたが、自分の正論を築き上げてその道に突っ走ってしまう彼の性質が元で、大切な娘を失ってしまい、さらにはイスラエルを混乱状態へと導いてしまい、そして、自分の統治といのちを短くしてしまった。

エフタの後、さらに、三人の士師が現れては消える。
『彼の後にベツレヘムのイブザンがイスラエルをさばいた。彼に三十人のむすこがあった。また三十人の娘があったが、それを自分の氏族以外の者にとつがせ、むすこたちのためには三十人の娘をほかからめとった。彼は七年の間イスラエルをさばいた。イブザンはついに死んで、ベツレヘムに葬られた。彼の後にゼブルンびとエロンがイスラエルをさばいた。彼は十年の間イスラエルをさばいた。ゼブルンびとエロンはついに死んで、ゼブルンの地のアヤロンに葬られた。
彼の後にピラトンびとヒレルの子アブドンがイスラエルをさばいた。彼に四十人のむすこ及び三十人の孫があり、七十頭のろばに乗った。彼は八年の間イスラエルをさばいた。ピラトンびとヒレルの子アブドンはついに死んで、エフライムの地のアマレクびとの山地にあるピラトンに葬られた。』(士師記12:8-15)

彼らが何をした、とは記されていないが、いずれも子が多い。おそらく、政略結婚などで多くの妻を持ったのだろう。
ギデオンの時にも学んだが、妻が多い事も、災いの元である。
この士師記12章には4人の士師達が現れては消えていくが、その中で最も統治が長かったのは(と言ってもわずか10年だが)、子の数が一切記されていないエロンだった。

このように、自分のよかれを押し通す時代、士師記の時代が進めば進む程、混迷もまた深まっていく。
自分の”よかれ”は速やかに十字架の元に下ろし、主の御言葉に聞き従う人は、いのちを長くし、何をしても栄える。私達は、そうあるべきである。
『これはあなたが子や孫と共に、あなたの生きながらえる日の間、つねにあなたの神、主を恐れて、わたしが命じるもろもろの定めと、命令とを守らせるため、またあなたが長く命を保つことのできるためである。それゆえ、イスラエルよ、聞いて、それを守り行え。そうすれば、あなたはさいわいを得、あなたの先祖の神、主があなたに言われたように、乳と蜜の流れる国で、あなたの数は大いに増すであろう。』(申命記6:2-3)

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