• カテゴリ 1サムエル記 の最新配信
  • RSS
  • RDF
  • ATOM

メッセージ - 赦してくれて当たり前の気でいるサウルに嫌気が差したサムエル(1サムエル記15:24-35)

赦してくれて当たり前の気でいるサウルに嫌気が差したサムエル(1サムエル記15:24-35)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 1サムエル記
執筆 : 
pastor 2015-3-26 23:50

礼拝説教メッセージ音声:赦してくれて当たり前の気でいるサウルに嫌気が差したサムエル(1サムエル記15:24-35):右クリックで保存

『サウルはサムエルに言った、「わたしは主の命令とあなたの言葉にそむいて罪を犯しました。民を恐れて、その声に聞き従ったからです。』(1サムエル記15:24)

サウルは「民を恐れた」という本心をやっと白状した。

民が、アマレクを撃った時、アマレクの牛や羊の良いものを、生かしたままにしておいたのを見たなら、本来は「それは聖絶すべきだ」と叱るべき所を、何も言わない、あるいは黙認するとしたら、彼らの罪に同意した事になってしまう。
私達も、親であったり上司であったりと、誰かを指導すべき立場でありながら、子や部下が過ちを犯しているのを見て、何も指摘しなかったり、黙認するとしたなら、その罪に同意した事になり、自分自身の罪となる。
これは社会では当然と言われている所であろうが、神の国でも、同じである。

「主の命令とあなたの言葉にそむいて」、ここは直訳すると、「主の命令とあなたの言葉を超えて」である。
自分の好き嫌いや、身勝手な判断によって、御言葉を乗り超えてしまう時、それは占いや偶像礼拝に等しい罪だ。
だから私達は、兄弟姉妹の交わりの中において、誰もその罪に陥らないよう、互いに励まし合うべきなのだ。
『あなたがたの中に、罪の惑わしに陥って、心をかたくなにする者がないように、「きょう」といううちに、日々、互に励まし合いなさい。』(ヘブル3:13)

サウルは、サムエルから「主はあなたを王の位から退けられた」という、とても深刻な言葉を聞いた。
しかし次の言葉からは、彼は事の重大さに気づいていないような感じを受ける。
『どうぞ、今わたしの罪をゆるし、わたしと一緒に帰って、主を拝ませてください」。』(1サムエル記15:25)

どうも彼は、サムエルと主が、当然のように「赦してくれる」という前提で、話を進めている感がある。
私はごめんなさいをしました、だから自分は赦されましたね、では、わたしと一緒に帰って下さい、一緒に主を礼拝しましょう、と、言うような。

サムエルは、そんな誠意もなく、主を軽んじる者とは、到底一緒に礼拝したいとは思わないだろう。
赦してもらうこと前提で罪を犯し、平気で主の言葉を乗り越えておきながら、罪を指摘された時、しゃあしゃあと「赦し」を相手に押し付けるような人とは一緒にいたくないし、一緒に礼拝を捧げたくないものだ。

『サムエルはサウルに言った、「あなたと一緒に帰りません。あなたが主の言葉を捨てたので、主もあなたを捨てて、イスラエルの王位から退けられたからです」。』(1サムエル記15:26)
サムエルはサウルに、23節と同じ言葉を、繰り返している。
サムエルが「あなたが主のことばを捨てたので、主もまたあなたを捨てて、王の位から退けられた。」(23節)と言ったのに、どうもサウルの脳内では、罪はもう赦してもらって、無くなったかのようになっていりょうで、自分の王位も、まだ安泰して続くかのような、そういう現実感の無い認識だったから、サムエルは同じ言葉を、繰り返したのだろうし、彼のような浅ましい者とは一緒に帰りたくもない、一緒に礼拝を捧げたくもない、そう思って「帰りません」と言ったのだろう。

『こうしてサムエルが去ろうとして身をかえした時、サウルがサムエルの上着のすそを捕えたので、それは裂けた。』(1サムエル記15:27)
サウルは、帰ろうとするサムエルの服を無理に掴み、破いてしまった。
全く、年長の預言者への敬いが無いが、この、上着のすそを引き裂いた事から、主はサムエルに言葉を与えられた。
『サムエルは彼に言った、「主はきょう、あなたからイスラエルの王国を裂き、もっと良いあなたの隣人に与えられた。またイスラエルの栄光は偽ることもなく、悔いることもない。彼は人ではないから悔いることはない」。』(1サムエル記15:28-29)

主はひと度、サウルを王に任じた事を、悔いた。
しかし、イスラエルの栄光なるお方がこの度決心した事、すなわち、サウルをイスラエルから引き裂くという事については、もはや決して悔いる事は無く、その決心は変わらない。
罪赦してくれる事を当然のように押し付け、自らを頑として変えないような者から、恵みを取り退ける、という事について、主は惜しみも、悔いる事も、しないのだ。

『サウルは言った、「わたしは罪を犯しましたが、どうぞ、民の長老たち、およびイスラエルの前で、わたしを尊び、わたしと一緒に帰って、あなたの神、主を拝ませてください」。』(1サムエル記15:30)
サウルはなんと、この期の及んでなお人々の目を気にしている。
本来なら、必死になって悔い改めるべき所を、彼はそれよりも、民の前で面目を潰されないかどうかを、心配していた。
この点は、王族が永遠に続いたダビデとは大違いである。

ダビデは、罪を犯してそれを指摘された時、詩篇51編を詠んだが、そこには、ダビデ自身の罪を悔い、悩み、そこから救われたいという主への祈りが、切々と記されている。
『神よ。御恵みによって、私に情けをかけ、あなたの豊かなあわれみによって、私のそむきの罪をぬぐい去ってください。』(詩篇51:1)
ダビデは、主に指摘された時、情けとあわれみを願い、そむきの罪を拭い去って下さるよう、願った。
罪を指摘されてもなお面目を心配したサウルとは大違いである。

『どうか私の咎を、私から全く洗い去り、私の罪から、私をきよめてください。まことに、私は自分のそむきの罪を知っています。私の罪は、いつも私の目の前にあります。』(詩篇51:2)
ダビデは、自分が犯した罪が、いつも目の前でちらついていて、悲しんでいた。
彼は、このどうしようもない罪を悲しんで、それを除き去りたい、という気持ちがあった。
『ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください。そうすれば、私はきよくなりましょう。私を洗ってください。そうすれば、私は雪よりも白くなりましょう。』(詩篇51:7)
自分の内には、自分が母の胎にいる時から既に持っている罪があり、その罪から本当に救われたい、清められたい、そう願ったから、節に祈り求めているのだ。

『私をあなたの御前から、投げ捨てず、あなたの聖霊を、私から取り去らないでください。』(詩篇51:11)
サウルは、王権が除かれた、と聞いた時、御前から投げ捨てないで下さい、と主に祈るのではなく、面目が除かれないように一緒に来て下さい、と、サムエルの服を掴んだ。
サウルは面目がつぶれる事を心配し悲しんだ。しかしダビデは、自分の罪を悲しんで、聖霊が取り除かれてしまう事を心配した。
私達は、自分の財産や人気、ステータスがなくなる事を悲しむ以前に、主から見放されてしまうような、自分の内に宿る罪の性質をこそ、悲しむべきである。

『そこでサムエルはサウルのあとについて帰った。そしてサウルは主を拝んだ。』(1サムエル記15:31)
サウルの、人目を記にしての礼拝、それは何と、心無しの礼拝であろうか。
神が求めておられる礼拝は、霊とまことの礼拝のはずである。

『そしてサムエルはラマに行き、サウルは故郷のギベアに上って、その家に帰った。サムエルは死ぬ日まで、二度とサウルを見なかった。しかしサムエルはサウルのために悲しんだ。また主はサウルをイスラエルの王としたことを悔いられた。』(1サムエル記15:34-35)
サウルによって、茶番の礼拝を一緒にさせられ、サムエルはもう、サウルと顔を合わせるのも、まっぴらだったのだろう。

私達は、サウルの道に歩んではならない。
御心を悲しませたり、主にある兄弟姉妹を悲しませたりする性質をこそ、悲しみ、投げ捨てるべきである。

トラックバック

トラックバックpingアドレス トラックバックpin送信先urlを取得する
メインメニュー
礼拝ライブ中継

礼拝ライブ中継!

礼拝ライブ中継!

過去の礼拝映像も視聴できます

メッセージ
このページを紹介!

 
 
 
礼拝週報
メッセージ音声
携帯メールで毎日メッセージを購読!無料!

以下コードを読み込み、空メールを送信すれば登録できます。

パソコン/ウィルコム/スマートフォンで受信:以下にメールアドレスを入力下さい。

メルマガ購読・解除
日々のバイブルメッセージ
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
Podcast

以下画像をitunesへドラッグすれば、更新が自動的にPodcast配信されるようになります。

※2020/1/1より以前に登録された方は、再度、以下Podcast画像をitunesへドラッグする必要があります。

 主日礼拝ポッドキャスト

定期祈祷会ポッドキャスト

その他音声 ポッドキャスト

検索
Copyright ©Yokohama Voice of Christ Church 横浜天声キリスト教会
All Rights Reserved.
 〒231-0058 神奈川県横浜市中区弥生町2-17 ストークタワー大通公園?-201
TEL/FAX:045-326-6211

ephes_03-tensei@ yahoo.co.jp
© 2022 Powered by XOOPS Cube 2.1
Welcome Guest