メッセージ - 音楽と霊の世界との関係(1サムエル記16:14-23)
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サウルは、人目を恐れる性質を取り扱わず、野放しにしたため、自分の王位が奪われそうであるならば、サムエルさえ殺しかねないような邪悪な性質を培ってしまった。
私達も、罪が戸口で慕っている時、それを主にあって取り扱わないなら、もっとに悪い事になってしまう。
『さて主の霊はサウルを離れ、主から来る悪霊が彼を悩ました。』(1サムエル記16:14)
主が悪い霊を送られる、という事は、ある。
イスラエル最悪の王・アハブは、主から送られた偽りを言う霊によって戦いに出させ、それによって、彼は滅んだ。(1列王記22章)
主から悪い霊が送られる者に共通する事は、神から遣わされた預言者を何度も退け、自分の好む事を言ってくれる人を周りにはべらし、それにうつつを抜かして、健全な御言葉に耳を傾けない事だ。
『彼らが滅びるのは、自分らの救となるべき真理に対する愛を受けいれなかった報いである。そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである。』(2テモテ2:10-12)
主に良くしていただいたのに、健全な御言葉を受け入れず、思いを無防備に放置して置くなら、もっと性質の悪い霊どもが入ってしまい、その人の状態は前よりも一層悪くなってしまうのだ。(マタイ12:45)
だから、主に清めていただいて、心に、あるいは時間にゆとりが出来た時、その「隙間」は健全な御言葉や賛美で満たしておくべきだ。
さもないと、変な霊がふらっと入って来て、以前の状態どころか、もっと悪い状態へと陥ってしまうのだ。
『サウルの家来たちは彼に言った、「ごらんなさい。神から来る悪霊があなたを悩ましているのです。どうぞ、われわれの主君が、あなたの前に仕えている家来たちに命じて、じょうずに琴をひく者ひとりを捜させてください。神から来る悪霊があなたに臨む時、彼が手で琴をひくならば、あなたは良くなられるでしょう」。そこでサウルは家来たちに言った、「じょうずに琴をひく者を捜して、わたしのもとに連れてきなさい」。』(1サムエル記16:15-17)
霊の世界と、音楽とは、非常に密接な関係があるようだ。
サウルが最初に主の霊が激しく降った時、預言者達の一団が色々な楽器を奏でつつ預言していたし、エリシャも預言をする時、立琴をひく者を連れてこさせた事があった。(2列王記3:15)
『ダビデはサウルのもとにきて、彼に仕えた。サウルはひじょうにこれを愛して、その武器を執る者とした。またサウルは人をつかわしてエッサイに言った、「ダビデをわたしに仕えさせてください。彼はわたしの心にかないました」。』(1サムエル記16:21-22)
こうして、主の導きよって、主に油注がれたダビデと、主の霊が去ったサウルとが、一緒になった。
ダビデはこれより、サウルの元で活躍し、サウルに取って代わる王となって行く。
『神から出る悪霊がサウルに臨む時、ダビデは琴をとり、手でそれをひくと、サウルは気が静まり、良くなって、悪霊は彼を離れた。』(1サムエル記16:23)
主を敬う人が奏でるメロディや、賛美は、悪しき霊を退けさせる。
神は、賛美を住まいとされるからだ。(詩篇22:3)
音楽は、霊的な事柄と密接に関わっているゆえに、悪しき事柄にも作用しやすい。
サタンは元々、天使ルシファー、すなわち、音楽を奏でる天使だったが、自分の美しさに酔いしれて高慢になり、堕落してしまった。(エゼキエル28:12-19)
だから、特に、賛美や音楽の奉仕をする人は、高慢にならぬよう、また、主の栄光をいつも思うよう、気をつけるべきである。
黙示録を見ると、天国は、賛美で満ちている所である事が分かる。
私達は、サウルの罠に陥る事なく、心を空白にする事なく、いつも健全な御言葉に耳を傾け、時間や心に隙間が出来たなら、そこを賛美や御言葉で満たし、悪しき者が入り込む余地が、どこにもないようにしたい。
『そこで、あなたがたの歩きかたによく注意して、賢くない者のようにではなく、賢い者のように歩き、今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのである。だから、愚かな者にならないで、主の御旨がなんであるかを悟りなさい。酒に酔ってはいけない。それは乱行のもとである。むしろ御霊に満たされて、詩とさんびと霊の歌とをもって語り合い、主にむかって心からさんびの歌をうたいなさい。』(エペソ5:15-19)