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メッセージ - 強者になぶりものにされる人の性質(1サムエル記17:1-16)

強者になぶりものにされる人の性質(1サムエル記17:1-16)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 1サムエル記
執筆 : 
pastor 2015-4-2 2:24

礼拝説教メッセージ音声:強者になぶりものにされる人の性質(1サムエル記17:1-16):右クリックで保存

『さてペリシテびとは、軍を集めて戦おうとし、ユダに属するソコに集まって、ソコとアゼカの間にあるエペス・ダミムに陣取った。サウルとイスラエルの人々は集まってエラの谷に陣取り、ペリシテびとに対して戦列をしいた。ペリシテびとは向こうの山の上に立ち、イスラエルはこちらの山の上に立った。その間に谷があった。』(1サムエル記17:1)


この17章には、イスラエルの羊飼いの少年・ダビデが、ペリシテの巨人戦士・ゴリヤテを討ち取った、あの有名な戦いが記録されている。
『時に、ペリシテびとの陣から、ガテのゴリアテという名の、戦いをいどむ者が出てきた。身のたけは六キュビト半。頭には青銅のかぶとを頂き、身には、うろことじのよろいを着ていた。そのよろいは青銅で重さ五千シケル。また足には青銅のすね当を着け、肩には青銅の投げやりを背負っていた。手に持っているやりの柄は、機の巻棒のようであり、やりの穂の鉄は六百シケルであった。彼の前には、盾を執る者が進んだ。』(1サムエル記17:4-7)
彼の背の高さは286cmもあり、150cmの女性2人が肩車したくらいの背丈になるだろう。
身に帯びている鎧の重さは、57キロ、中高校生一人分を身にまとっているようなものである。

彼は、ガテ出身と記されている。
ゴリヤテのような巨人の一族「アナクの子孫」は、ヨシュアの時代、イスラエルの戦士達によってほぼ根絶されたのだが、ガテの他、ペリシテの領地には若干、生き残りを残してしまった事が記されている。(ヨシュア記11:22)

この、アナクの子孫はかつて、イスラエルにとって罠となった。
ヨシュアの一世代前のイスラエルは、アナク人の大きさや、装備のすごさを見て、恐れをなした。しかし主は、必ず勝利できるという事を、様々のしるしをもって示された。
それなのにイスラエルはそれを信じず、かえって、信仰によって進み出ようというヨシュアやカレブ、モーセやアロンを、石で撃ち殺そうと言い出した。
それ故、彼らは荒野で四十年の生活を強いられ、不信仰の世代は誰一人、約束の地に入る事ができなかった。(民数記13章、申命記1章)

『あのペリシテびとは四十日の間、朝夕出てきて、彼らの前に立った。』(1サムエル記17:16)
サウルの時代も過去同様、アナク人を恐れるという「罠」に陥り、四十という日々の間、信仰者ダビデが来るまで、屈辱の日々を送らされる事になる。

『ゴリアテは立ってイスラエルの戦列に向かって叫んだ、「なにゆえ戦列をつくって出てきたのか。わたしはペリシテびと、おまえたちはサウルの家来ではないか。おまえたちから、ひとりを選んで、わたしのところへ下ってこさせよ。もしその人が戦ってわたしを殺すことができたら、われわれはおまえたちの家来となる。しかしわたしが勝ってその人を殺したら、おまえたちは、われわれの家来になって仕えなければならない」。』(1サムエル記17:8-9)
彼の言葉には、当然の事ながら、神である主の事は、一切無い。
ただ大上段から、一方的に、彼か勝手に決めたルールを押しつけているだけである。

『またこのペリシテびとは言った、「わたしは、きょうイスラエルの戦列にいどむ。ひとりを出して、わたしと戦わせよ」。サウルとイスラエルのすべての人は、ペリシテびとのこの言葉を聞いて驚き、ひじょうに恐れた。』(1サムエル記17:10-11)
このような、神である主を敬う事が一切無い、世の、力強き者の言葉を鵜呑みにするなら、意気消沈し、ただなぶりものにされる日々を送るのみである。

私達は、目の前に立ちはだかる諸々の「敵」、すなわち、「現実」や「世情」などといった「ゴリヤテ」の巨大さや、力強そうな有り様を見て、恐れ、その者の突きつけてくる言葉を鵜呑みにして、意気消沈してないだろうか。
この、主を知らぬ無割礼の者が勝手に発信して来る諸々の事どもに、なぶりものにされていないだろうか。

ゴリヤテは「お前達はサウルの奴隷ではないか」と言っているが、本来、イスラエルの陣の戦士たちは、万軍の主が味方する無敵の戦士たちであるはずである。
なのに、皆、ゴリヤテの言葉を「ああそうだ」と信じて、神のしもべではなく、サウルのしもべであると鵜呑みにしてしまっている。

ゴリヤテがイスラエルの民を「サウルのしもべ」とレッテルを張ってきたように、世に流れている無割礼の流行(アイオーン)は、現実社会やメディアを通じて、レッテルを張ってくる。
「おまえ達は何々会社の奴隷ではないか、社会システムの奴隷ではないか、おまえは、あれにもこれにも勝利して、こうならないなら、お前たちの未来は無い」などと。

これらの、万軍の主への言及が一切無い、無割礼の言葉が、私達に「奴隷」である事を押し付けてくる時、私達は、真理の御言葉を、信仰を混ぜて宣言し、対抗すべきである。
自分は今、キリストと共に生かされ、共によみがえらされ、共に天上で座につかされた者達である、もはや今、私はキリストにあって、世の流行や、ゴリヤテの投げてくる言葉とは、一切関わりの無い者である、と。

『あなたがたは、先には自分の罪過と罪とによって死んでいた者であって、かつてはそれらの中で、この世の「ならわし(流行:アイオーン)」に従い、空中の権をもつ君、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って、歩いていたのである。また、わたしたちもみな、かつては彼らの中にいて、肉の欲に従って日を過ごし、肉とその思いとの欲するままを行い、ほかの人々と同じく、生れながらの怒りの子であった。
しかるに、あわれみに富む神は、わたしたちを愛して下さったその大きな愛をもって、罪過によって死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし――あなたがたの救われたのは、恵みによるのである―― キリスト・イエスにあって、共によみがえらせ、共に天上で座につかせて下さったのである。』(エペソ2:1-6)

ひるがえって、このゴリヤテを倒したダビデは、どんな人であったか。
『さて、ダビデはユダのベツレヘムにいたエフラタびとエッサイという名の人の子で、この人に八人の子があったが、サウルの世には年が進んで、すでに年老いていた。エッサイの子らのうち、上の三人はサウルに従って戦争に出た。その戦いに出た三人の子の名は、長子をエリアブといい、次をアビナダブといい、第三をシャンマと言った。ダビデは末の子であって、兄三人はサウルにしたがった。ダビデはサウルの所から行ったりきたりして、ベツレヘムで父の羊を飼っていた。』(1サムエル記17:12-15)

イスラエルが兵役につく事が出来るのは、20歳以上なので(民数記1:3)、その下にさらに兄が4人いた、という事は、ダビデは少なくとも15歳より下だっただろう。
ゴリヤテは、ダビデの体重より重い鎧を身につけていたのだろうし、体のサイズは、ダビデの何倍はあっただろう。
フライ級(49kg程)とヘビー級(90kg程)が戦うより、遥かに差がある戦いだ。

ダビデは羊を飼っていたが、羊飼いは、下っ端仕事の筆頭で、イエス様の時代も羊飼いは住民登録にも呼ばれなかったほどだ。
ダビデも、サムエルの食卓に招かれなかった程軽んじられていた。
ゴリヤテと見比べるに、いかに差があっただろう。
しかしすぐ後、そのダビデが、ゴリヤテを討ち取るのだ。
いかにつまらない存在として、世から見放されていたとしても、勝利の主が共におられるなら、イスラエルの誰もが恐れたゴリヤテさえ、たやすく倒されるのである。

主は弱いものを、あえて用いられる。
それはただ、主が栄光をお受けになり、人間的な強さを頼りとする人をはずかしめるためだ。
『兄弟たちよ。あなたがたが召された時のことを考えてみるがよい。人間的には、知恵のある者が多くはなく、権力のある者も多くはなく、身分の高い者も多くはいない。それだのに神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれたのである。それは、どんな人間でも、神のみまえに誇ることがないためである。
あなたがたがキリスト・イエスにあるのは、神によるのである。キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、義と聖とあがないとになられたのである。それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。』(1コリント1:26-31)

主は、弱いものを用いられる。キリスト教会ではよく聞く、聞こえのいい言葉だ。
しかし主に信頼せず「現実」というゴリヤテを見て、意気消沈する人は、「ただの弱い人」終わりであり、サウルと家来達のように40という数字の間、なぶりものにされ、虐げられるのみである。
しかし、ヨシュアやダビデのように、万軍の主を頼みとするなら、主が戦って下さり、勝利するのだ。

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