メッセージ - ヘタレなヤラレキャラでも(使徒4:1-14)
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韓国語通訳有 한국어예배
サドカイ派が闊歩している神殿で、イエスキリストや死者の復活を語るというのは、十分逮捕されうる行為だったが、それでもペテロとヨハネは堂々とイエスをのべ伝え、五
千人以上を獲得した。
御言葉と聖霊にキャッチされているなら、イエスを伝えずにはおれない衝動に突き動かされ、そのような危険など霞んで見えたのである。
御言葉を伝える者は全てそうである。
そしてペテロ達は捕らえられて行った。
政治・宗教の上流階級であるサドカイ派は、民衆の捧げ物を独占的に管理し、思うままに税率を決め、時には搾取していた。
彼らが信望していたのはモーセ5書で、死者のよみがえり、死後の裁き等は彼らの信条には無く、現世的な生き方をしていたため、イエスキリストの教えとは真っ向から反す
るものだった。
彼らは健康や富が与えられる事が神の祝福であるとしていたため、生まれつき足が不自由で神殿の外で物乞いしている者は、神に呪われた者の典型だった。
そんな彼が、イエスの名によって癒され、永遠のいのちについて語られたのだから、サドカイ派からすればたまったものではない。
ペテロとヨハネは捕らえられ、そうそうたる面々の前に引きずり出されていった。
祭司長達とその一族、現代で言えば、大臣と教団長を足して割ったような地位の高い人達が召集され、大いに威儀を正し、
「一体何によってこのような事をしたのか」と、二人の元漁師に詰め寄ったのである。
普通の人間なら、それだけで震え上がるものだが、
彼らは物乞いであろうと大祭司であろうと「あなたがたが十字架につけたキリスト」を大胆に伝えた。
どんな立場であろうと、人間が救われる名前は、天の下において十字架につけられたキリストの他には誰もいないのである。
彼らがあまりに大胆に真理を語るので、祭司長達は何も言い返す事が出来ず、そして、彼らが無学な普通の人間であった事を知って驚いた。
彼らがそのように出来たのは、人間業ではなくまさしく聖霊の力による。
イエス様が本当によみがえったかどうかの根拠を見たい時は、どうしたら良いだろうか。
それは、福音書の前と後の弟子達を見ていると、良く分かる。
あれだけお調子者で3回も裏切ったペテロが、このように偉い人達の前で大胆に証しする事ができるように造り替えられているのだ。
もしイエス様が、有史以来、幾多もの現れては消えていった宗教の教祖の一人であったなら、死刑にされた時点で歴史の闇に葬り去られるものだし、ペテロのようなヘタレキ
ャラなど、裏切った時点で再び登場するわけが無いのである。
しかし主は、そんなヘタレなヤラレキャラさえも用いて、大胆な者へと造り変えて下さるお方である。
聖霊に満たされるにはどうすれば良いか。
それは、聖徒達の交わりから離れず、例え3度主を否んだとしても、再び立ち返るほどのしつこさが大切である。
イエス様にあくまで付いて行って大胆に造りかえられる皆さんでありますように。
イエス様の名前によって祝福します!
横浜天声キリスト教会 copyright 2011