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メッセージ - 恐れませんと告白しつつも恐れてしまう時(1サムエル記21:7-10)

恐れませんと告白しつつも恐れてしまう時(1サムエル記21:7-10)

カテゴリ : 
礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 1サムエル記
執筆 : 
pastor 2015-5-7 21:16

礼拝説教メッセージ音声:恐れませんと告白しつつも恐れてしまう時(1サムエル記21:7-10):右クリックで保存

サウル王に命を狙われ、着の身着のまま逃げてきたダビデが行った先は、ダビデ自身が最も頼りにしていた、イスラエルの神・主の、その宮だった。
彼はそこで、具体的な助けをいただいた。
『ダビデはまたアヒメレクに言った、「ここに、あなたの手もとに、やりかつるぎがありませんか。王の事が急を要したので、わたしはつるぎも武器も持ってこなかったのです」。祭司は言った、「あなたがエラの谷で殺したペリシテびとゴリアテのつるぎが、布に包んでエポデのうしろにあります。もしあなたがこれを取ろうとおもわれるなら、お取りください。ここにはそのほかにはありません」。ダビデは言った、「それにまさるものはありません。それをわたしにください」。』(1サムエル記21:8-9)

彼は主の宮で、食料のみならう武器も入手する事ができたが、その主の宮にはある男がいて、彼らのやり取りを見ていた。
『その日、その所に、サウルのしもべのひとりが、主の前に留め置かれていた。その名はドエグといい、エドムびとであって、サウルの牧者の長であった。』(1サムエル記21:7)

このドエグという者はエドム人、すなわち、一杯の食物と引き換えに尊いものを売った、あの、エサウの子孫である。
彼がそこにいたのは、主を慕うゆえではなく、何かの訳があって、主の宮に留め置かされていたのだ。
彼には、主を敬う心は全く無い。
その証拠に、彼は後に、ダビデとアヒメレクのこのやり取りをサウルに告げ、そしてサウルに命じられて主の祭司たちを彼は虐殺する。
主の宮に留められてはいても、その心は主に無く、主の祭司を敬う事も無く、兄弟姉妹を糾弾する材料を見つけたなら平気で告発し、売り飛ばし、殺める事に躊躇しない者は、昔も今もいるのだ。

『ダビデはその日サウルを恐れて、立ってガテの王アキシのところへ逃げて行った。』(1サムエル記21:10)
ダビデは、このドエグを気にしていたので、すぐにそこから離れて行ったが、ダビデが逃げて行った先は、ペリシテ人のガテ、ダビデが殺したゴリヤテの故郷であった。
彼は、国家指名手配犯のよう立場だったため(彼自身は何も悪い事してはいないが)、イスラエルの国外へ逃亡したのだ。

実に皮肉な運命である。
ダビデはそれまで、主にあって戦っていたので、どんな屈強なペリシテ人も、恐れていなかった。
自分の倍以上もあるゴリヤテにも、主にあって平気で向かっていったし、サウルからペリシテ人の陽の皮100枚を求められたところ、200枚も揃えた
そのダビデが、なぜこんなにもみじめに、ペリシテ人の国へと逃げ惑わなくてはならなかったのだろう。
それは、彼をつけねらっているサウルが、曲がりなりにも、主に油注がれた王だからだ。
ダビデは、主が油を注がれた王であるサウルに、手をかけるわけには行かなかった。それは、ダビデが主を愛する故であり、その主が油注がれた王を敬う故である。
だから彼は、サウルからは逃げるしか無いのだ。

ダビデはペリシテのガテで、ペリシテ人たちに捕えられてしまったようである。
詩篇56編の表題には、次のように書かれてある。
『聖歌隊の指揮者によって、「遠き所におる音をたてぬはと」のしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデがガテでペリシテびとに捕えられたときによんだもの』

ダビデは、敵地で一人、捕らえられてしまったが、彼は、彼ととともにおられた神に呼びかけた。
『神よ、どうかわたしをあわれんでください。人々がわたしを踏みつけ、あだする人々がひねもすわたしをしえたげます。わたしの敵はひねもすわたしを踏みつけ、誇りたかぶって、わたしと戦う者が多いのです。』(詩篇56:1)
まさに四方八方敵だらけの状態だが、主にその事を訴えている。

『あなたはわたしのさすらいを数えられました。わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。これは皆あなたの書に/しるされているではありませんか。』(詩篇56:8)
ダビデが「わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください」と言ったように、私達も、「主のゆえに」「神の国のゆえに」流して来た全ての涙は、主の皮袋に、たくわえられているのだ。
迫害の故に、聖徒の故に、また、自分の罪や弱さを嘆き、御胸に従えない事を悲しんで流した涙も、含めて。

『わたしが呼び求める日に、わたしの敵は退きます。これによって神がわたしを守られることを知ります。わたしは神によってそのみ言葉をほめたたえ、主によってそのみ言葉をほめたたえます。わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。人はわたしに何をなし得ましょうか。』(詩篇56:9-11)
ダビデは「恐れません」と、主に申し上げ、自分にも言い聞かせている。
しかしこの直後、ダビデは、恐れゆえに、きちがいのふりをしてその場を乗り切る行動に出てしまう。
恐れに憑かれて、弱くなってしまったのだ。

主にあって自らを御言葉でふるい立たせ、「恐れません」と告白しても、実際には恐れてしまい、恐れ故の行動をしてしまう、というのは、私達にもある事であり、ダビデでさえ、そこを通って来たのだ。
しかしダビデは、その事を神と人とに打ち明け、その時の心境と祈りをこうして詩篇に56編にしたため、彼が編成した聖歌隊にその内容を賛美させたのだ。
彼は、主の素晴らしさを伝え主の栄光を誉め讃えるために、自分の恥さえ、喜んでさらし、主を賛美する道具としてくれた故に、この詩篇と同じ困難と苦しみにある多くの聖徒達を励まし続けて来たのだ。

『神よ、わたしがあなたに立てた誓いは/果さなければなりません。わたしは感謝の供え物をあなたにささげます。あなたはわたしの魂を死から救い、わたしの足を守って倒れることなく、いのちの光のうちで神の前に/わたしを歩ませられたからです。』(詩篇56:12-13)
彼は最後を、感謝でくくっている。
私達もダビデのように、ゆえなく、苦しい所や恥ずかしい所を通らされる場面は、人生において確かにある。
しかし私達も主を信頼し、御言葉を握り締めて歩むなら、主がダビデを引き上げてくださったように、私達も引き上げてくださるのだ。

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