メッセージ - 主に期待しない・求めないアハズ王(イザヤ7章)
イザヤ書講解説教メッセージ音声(音声のみ)
主に期待しない・求めないアハズ王(イザヤ7章):右クリックで保存
【概要】
イザヤ書7章を基に、アハズ王の不信仰と、神の憐れみ、そしてインマヌエルの預言について説かれたメッセージです。
【聖書箇所】
イザヤ書7:1-25
第二列王記16:5-16
【戒めの言葉】
主を信頼せず、世の力に頼ることの愚かさを戒めています。
【励ましの言葉】
主に信頼して歩む者には、主が安らかな眠りを与えてくださいます。
【***詳細***】
今日のメッセージは、イザヤ書7章1節から25節を中心に展開されます。この箇所は、ユダの王アハズの時代に起こった出来事を描いています。
まず、1-2節を見てみましょう。
「アラムの王レツィンとイスラエルの王レマルヤの子ペカがエルサレムに攻め上ったが、これを攻め取ることはできなかった。ダビデの家に、『アラムがエフライムと同盟を結んだ』という知らせが入ると、王の心も民の心も、林の木々が風に揺らぐように動揺した。」
この状況下で、神はイザヤを通してアハズに語りかけます。3-9節で、神はアハズに恐れないよう命じ、敵対する二つの国は「くすぶる燃えさし」に過ぎないと言います。そして、「もし、あなたがたが信じないなら、長く続くことはできない」(9節)と警告します。
さらに神は、アハズに印を求めるよう促します。「あなたの神、主に、しるしを求めなさい。深い所のものでも、高い所のものでも求めなさい」(11節)。しかし、アハズは偽善的な態度で拒否します。「私は求めません。主を試みません」(12節)。
この拒否に対し、イザヤは有名な預言を宣言します。「見よ。おとめが身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」(14節)。この預言は、はるか後の時代に、処女マリアを通して生まれるイエス・キリストを指し示しています。
イザヤは続けて、アッシリアの侵攻と、それに伴う荒廃を予言します(17-25節)。これらの預言は、アハズの不信仰にもかかわらず、神が依然としてユダの民に語りかけ、未来を示していることを表しています。
しかし、アハズは神の警告を無視し、アッシリアの王に助けを求めます。第二列王記16章では、アハズがアッシリアの王に贈り物を送り、「私はあなたのしもべ、あなたの子です」(7節)と言ったことが記されています。さらに、アハズはダマスコで見た異教の祭壇の模型を作らせ、エルサレムの神殿に設置しました。
このアハズの行動は、神への不信仰と、世俗の力への依存を如実に示しています。彼は神の約束を信じるのではなく、自らの知恵と世の力に頼ることを選びました。
私たちもしばしば、アハズのような態度をとることがあります。困難に直面したとき、神の約束を信じるのではなく、世の知恵や力に頼ろうとします。しかし、聖書は私たちに、「主に信頼して歩む者には、主は安らかな眠りを与えてくださる」と教えています。
詩篇127篇1-2節は次のように語ります。
「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。あなたがたが早く起き、おそくまで座り、労苦の糧を食べることは、むなしいことだ。主は、愛する者には、眠っている間に必要を満たしてくださる。」
私たちは、世の設計図ではなく、神の設計図に従って生きるよう召されています。神の言葉には、私たちの人生のための完全な設計図が含まれています。例えば、「心のきよい者は幸いです。その人は神を見るからです」(マタイ5:8)という御言葉があります。これは、心の清さを追求することで、神との親密な関係を経験できるという設計図です。
【結論】
今日のメッセージから、私たちは次のことを学びます:
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困難な時こそ、神に信頼することの重要性
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世の知恵や力ではなく、神の約束に頼ることの必要性
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神の言葉に含まれる人生の設計図を見出し、それに従うことの大切さ
私たち一人一人が、アハズの失敗から学び、どんな状況でも主に信頼し、主の道に歩む者となりますように。アーメン。