メッセージ - ナバル家を代表して執り成すアビガイル(1サムエル記25:14-24)

ナバル家を代表して執り成すアビガイル(1サムエル記25:14-24)

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執筆 : 
pastor 2015-5-25 23:50

礼拝説教メッセージ音声:ナバル家を代表して執り成すアビガイル(1サムエル記25:14-24):右クリックで保存

ナバルとダビデの使者とのやりとりを見ていた若者がいた。

彼はナバルの無礼な対応を見て、明らかに、これから自分たちに災いが降りかかる事を知った。
それで彼はナバルの妻・アビガイルに相談する。

『ダビデが荒野から使者をつかわして、主人にあいさつをしたのに、主人はその使者たちをののしられました。しかし、あの人々はわれわれに大へんよくしてくれて、われわれは少しも害を受けず、またわれわれが野にいた時、彼らと共にいた間は、何ひとつ失ったことはありませんでした。われわれが羊を飼って彼らと共にいる間、彼らは夜も昼もわれわれのかきとなってくれました。』(1サムエル記25:14-16)
この、ナバルに仕えている若者も、ダビデの事を認めている。
ダビデ達は、サウルに追われていて大変であるにもかかわらず、自分達に良くしてくれ、自分達を守ってくれていた事を。

『それで、あなたは今それを知って、自分のすることを考えてください。主人とその一家に災が起きるからです。しかも主人はよこしまな人で、話しかけることもできません」。』(1サムエル記25:17)
この、名も無き若者のほうが、ナバルよりも賢い。
自分達の主人ナバルが、誰に一体何をしたか。そのため、どんな事がこれから起ころうとしているのかを、悟っている。

社長がどうしようもなく愚かなのに、その会社が良い業績を上げているとするなら、愚かな社長をフォローしている有能な部下たちがいるのだろう、と、推測できる。
同じように、ナバルは今までずっとこんな愚行をして改めていないのに、事業が立ちまわっているのであるなら、ナバルが愚行を犯す都度、有能な彼の周りがフォローしてくれていたのだろう、と、推測できる。
しかし、物事には限度がある。
今回、ナバルがしてしまった事については、ナバルのしもべ達には何のフォローもしようがないし、また、ナバルに何を言っても聞かない事は、既に分かっていた。
だから彼は、ナバルの妻・アビガイルに申し出たのだ。

『その時、アビガイルは急いでパン二百、ぶどう酒の皮袋二つ、調理した羊五頭、いり麦五セア、ほしぶどう百ふさ、ほしいちじくのかたまり二百を取って、ろばにのせ、若者たちに言った、「わたしのさきに進みなさい。わたしはあなたがたのうしろに、ついて行きます」。しかし彼女は夫ナバルには告げなかった。アビガイルが、ろばに乗って山陰を下ってきた時、ダビデと従者たちは彼女の方に向かって降りてきたので、彼女はその人々に出会った。』(1サムエル記25:18-20)
彼女の、ダビデをなだめるための行動は、素早かった。
贈り物として彼女が用意したものは、ダビデ達六百人に対しては、少ないかのように見える。
きっと、ナバルには内緒で準備したために、用意できるものは限られてはいても、精一杯整えたのだろう。

『さて、ダビデはさきにこう言った、「わたしはこの人が荒野で持っている物をみな守って、その人に属する物を何ひとつなくならないようにしたが、それは全くむだであった。彼はわたしのした親切に悪をもって報いた。もしわたしがあすの朝まで、ナバルに属するすべての者のうち、ひとりの男でも残しておくならば、神が幾重にもダビデを罰してくださるように」。』(1サムエル記25:21-22)
ナバルのダビデに対する無礼な対応を、怒る気持ちは、分からないでもない。
しかし、ナバルだけでなく彼に属する全ての人達を殺すのは、明らかにやり過ぎである。
それは「ダビデは」してはならない事である。

普通の人なら普通にして許されるような事でも、主に油注がれた者、すなわち、主から特別に任職された者には、許されない事もあるのだ。
多くの人の命を預かるパイロットは、飛行機を操縦している間、決して酒を飲まないのと同じように、多くの人々の魂を預かる主から任職された器の人は、怒りに酔って人々を殺すような事は、してはならない。
主は、主が用意された特別な器を訓練する。
そして、罪を犯させないように守り、助ける人を遣わしてくださる。

『アビガイルはダビデを見て、急いで、ろばを降り、ダビデの前で地にひれ伏し、その足もとに伏して言った、「わが君よ、このとがをわたしだけに負わせてください。しかしどうぞ、はしために、あなたの耳に語ることを許し、はしための言葉をお聞きください。』(1サムエル記25:23-22)
アビガイルのダビデに対する執り成しが始まる。
彼女がそれをしたのは、彼女の主人・ナバルのためであり、またナバルに仕える大勢の人々のためだった。

彼女はこの事を知らなかったし、また、もし彼女が最初に応対していたとするなら、絶対ナバルのような対応は取らなかった。
それでも彼女は「このとがをわたしだけに負わせてください。」と言った。
ダニエルも、彼自身は罪を犯していなかったのに、『”われわれは”罪を犯し、悪をおこない、よこしまなふるまいをなし、そむいて、あなたの戒めと、おきてを離れました。』と言ってイスラエルを執り成した。(ダニエル9:5)
イエス様も、罪無きお方であったのに、全人類に代わって罪とされ、身代わりとなって、十字架上で刑罰を受けて下さった。

アビガイルが、自分の属しているナバル家を救うために、ダビデをなだめる行動を起こしたように、私達も、私達が属している国、団体、会社のトップ達のために、主に執り成し、祈るべきである。
私達の国は、まことのダビデであるキリストに、数々の無礼を働いているため、そのままでは災いが来る事は、目に見えている。
日本では少数のキリスト者である私達が、主をなだめるために祈る祈りは、たかが知れているかもしれない。それでも、主をなだめ祈るべきだ。

『そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい。それはわたしたちが、安らかで静かな一生を、真に信心深くまた謹厳に過ごすためである。』(1テモテ2:1-2)
私達は、取り成し祈る事によって、敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごす事が出来るが、もしそれをしないなら、私達が属している国や集団、会社などが犯してきた罪や愚かさの報いを、一緒に受けてしまう。
そうならないためにも、私達は破れ口に立ち、執り成し祈るべきなのだ。
『これは、わたしたちの救主である神のみまえに良いことであり、また、みこころにかなうことである。神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる。』(1テモテ2:3-4)

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