メッセージ - 素晴らしい夫の元へと導かれる女性の性質(1サムエル記25:36-44)

素晴らしい夫の元へと導かれる女性の性質(1サムエル記25:36-44)

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pastor 2015-5-29 23:50

礼拝説教メッセージ音声:素晴らしい夫の元へと導かれる女性の性質(1サムエル記25:36-44):右クリックで保存

『こうしてアビガイルはナバルのもとにきたが、見よ、彼はその家で、王の酒宴のような酒宴を開いていた。ナバルは心に楽しみ、ひじょうに酔っていたので、アビガイルは明くる朝まで事の大小を問わず何をも彼に告げなかった。』(1サムエル記25:36)


ナバルは、アビガイルが彼の愚かさを身代わりに引き受け、ダビデに執り成していたその時、王のような宴会をしていた。
彼は、与えられてた富や素晴らしい人材、赦され続けて来た赦しを、極度のぜいたくで浪費していた。
人は、どんなに富んでいても、神の前で富まなくてはどうしようもない。

ぜいたくを極めたソロモンは言っている。
『人は食い飲みし、その労苦によって得たもので心を楽しませるより良い事はない。これもまた神の手から出ることを、わたしは見た。だれが神を離れて、食い、かつ楽しむことのできる者があろう。神は、その心にかなう人に、知恵と知識と喜びとをくださる。しかし罪びとには仕事を与えて集めることと、積むことをさせられる。これは神の心にかなう者にそれを賜わるためである。これもまた空であって、風を捕えるようである。』(伝道者2:24-26)
ソロモン王は、統治の前半は与えられた知恵と富を神と人とのために用いたが、後半は主を忘れ、自分の欲望を満足させる事に、富と権力を用いた。

神の国の事柄が見えなくなった彼は、世における最高の良い楽しみは「飲み食い」にしか見い出せない、全てがむなしい、という価値観になってしまった。
彼は26節で言っている。罪人が一生懸命働いて富を積み立てても、それは実は御心に適った人に渡すために蓄えているものだ、と。
ナバルに、まさに、それが実現してしまう。

『朝になってナバルの酔いがさめたとき、その妻が彼にこれらの事を告げると、彼の心はそのうちに死んで、彼は石のようになった。十日ばかりして主がナバルを撃たれたので彼は死んだ。』(1サムエル記25:37-38)
ナバルはそれまで、普段から行状が悪いのを直さず、ほしいままに突き進んでは、周囲にとばっちりを負わせ、悲しませ続ける事が、今まで許されていたが、主はその「周囲」の悲しみ・叫びをも、聞いておられる。
主からの憐れみ・赦しの時を、浪費し尽くしてしまう時、突然の滅びが訪れるのだ。(詩篇73編)

人から、神から、同じ事を注意され続けても、いつまでも許されると思って突き進んでいてはならない。
やがて、その刈り取りをする事になるからだ。
ナバルにとって、ダビデの使者が遣わされた時が、最後のチャンスだったが、彼は普段どおり愚かな対応をしてしまい、結局、主に打たれることとなってしまった。

『ダビデはナバルが死んだと聞いて言った、「主はほむべきかな。主はわたしがナバルの手から受けた侮辱に報いて、しもべが悪をおこなわないようにされた。主はナバルの悪行をそのこうべに報いられたのだ」。』(1サムエル記25:39)
ダビデはこの経験を通して、確信した。主は、悪を行う者に必ず報いて下さるという事を。
そして、自分の手で悪者に仕返しをする事は、悪の道であり、何の益ももたらさない事を。
善を行ない続ける事が、もしかしたらとても無駄であるかのように、自信が揺らいでいたが、それはやはり正しかった、その道を進んで良いのだ、その先には大きな報いがあるのだと、自信を取り戻した。
それで彼は、確信をもって詩篇37編を記したのだろう。
『主の前にもだし、耐え忍びて主を待ち望め。おのが道を歩んで栄える者のゆえに、悪いはかりごとを遂げる人のゆえに、心を悩ますな。怒りをやめ、憤りを捨てよ。心を悩ますな、これはただ悪を行うに至るのみだ。悪を行う者は断ち滅ぼされ、主を待ち望む者は国を継ぐからである。悪しき者はただしばらくで、うせ去る。あなたは彼の所をつぶさに尋ねても彼はいない。しかし柔和な者は国を継ぎ、豊かな繁栄をたのしむことができる。』(詩篇37:7-11)

『ダビデはアビガイルを妻にめとろうと、人をつかわして彼女に申し込んだ。ダビデのしもべたちはカルメルにいるアビガイルの所にきて、彼女に言った、「ダビデはあなたを妻にめとろうと、われわれをあなたの所へつかわしたのです」。』(1サムエル記25:39)

ダビデは、アビガイルとたった一度しか会っていなかったのに、夫ナバルが死んだと聞いて、早速結婚を申し込んだ。
たった一度のあの会話で、彼女が素晴らしい信仰者である事を悟ったのだ。
彼女は、主の御名と柔和な言葉によってダビデの荒んでいた心を慰め、弱っている信仰を奮い立たせ、罪を犯す事から、彼を守ってくれた。
彼女を伴侶として共に歩むなら、信仰にあって共に助け合い、罪や悪に走りそうな時、助けてくれてくれるだろう、と踏んだのだ。

愚かで行状の悪い夫が死に、はるかに優れた男・ダビデにプロポーズされたアビガイルは、どうしたか。
『アビガイルは立ち、地にひれ伏し拝して言った、「はしためは、わが君のしもべたちの足を洗うつかえめです」。アビガイルは急いで立ち、ろばに乗って、五人の侍女たちを連れ、ダビデの使者たちに従って行き、ダビデの妻となった。』(1サムエル記25:41-42)
彼女は、素晴らしい男性から告白されたとたん、傲慢がそそり立つような女性ではなく、彼女が真っ先に起こしたリアクションは、地にひれ伏し拝する事、真っ先に言った言葉は「はしためは、わが君のしもべたちの足を洗うつかえめです」だった。

妻が夫に仕える。それは、結婚生活において主の御前に正しい事であり(エペソ5:22-24)、そのようにする家庭には、権威の正しい秩序が形成され、健全な家庭となる。
ダビデの先の妻・アヒノアムの子・アムノンも、後の妻・マアカの子・アブシャロムも、共に問題を起こしたが、アビガイルの子・キルアブについては、特に問題を起こした事は記されていない。
サウルの娘・ミカルは、自分の価値観を押し付ける目でダビデを見下ろし、それに則さない夫に嫌味を言う性質だったためだろうか、生涯、子が無かった。

アビガイルは、ナバルという愚かな夫の妻だった時から、既に、いつも主の御名を呼び、主にあって正しく仕えていた。
だからこそ彼女は、ダビデとばったり会った時、主エホバの御名を七度も用いて彼をなだめる事が出来たのであり、いざ、彼女がダビデに迎えられた時、「はしためは、わが君のしもべたちの足を洗うつかえめ」になるつもりだと告白したのだ。
『妻たる者よ。夫に仕えなさい。そうすれば、たとい御言に従わない夫であっても、あなたがたのうやうやしく清い行いを見て、その妻の無言の行いによって、救に入れられるようになるであろう。あなたがたは、髪を編み、金の飾りをつけ、服装をととのえるような外面の飾りではなく、かくれた内なる人、柔和で、しとやかな霊という朽ちることのない飾りを、身につけるべきである。これこそ、神のみまえに、きわめて尊いものである。』(1ペテロ3:1-4)

アビガイルは既に「成熟した妻」として整えられていた。
だから主は、彼女をさらに優れた夫・ダビデの元へと、しかも、イスラエルの王となる「途上」の、ダビデにとって重要な時期に、妻として送られたのだ。
私達も、普段、愚かなナバルに仕えるような日々を通らされているかもしれない。
しかし、アビガイルのように、主にあって忠実にその時期を過ごし、学ぶべき事をしっかり学び、誠実を養い、御前に不要な性質を取り除くなら、主はちょうど良い時期に引き上げて下さるのだ。

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