メッセージ - 父の深い愛と憐れみと赦し(マタイ9:18)
父の深い愛と憐れみと赦し(マタイ9:18)
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本日は、父の日である。昔は「地震、雷、火事、親父」と、怖いものの一つに「親父」が数えられていた。
現代日本はそうでもなくなってしまったかもしれないが、聖書が示す一家の中心は、父である。
聖書の「父」は、威厳があり強いと同時に、深い愛と憐れみ、赦し、恵みをも性質として備えている。
強さも威厳も、そして、愛、憐れみ、赦し、恵みも、父なる神様のご性質である。
父は、強さや威厳をもって一家を支配する事も確かに必要であるが、同時に、愛と憐れみが必要である。
愛の反対語は「無関心」と言われている。父たる者は、子供たちや妻に対し、無関心であってはならない。
『そこにひとりの会堂司がきて、イエスを拝して言った、「わたしの娘がただ今死にました。しかしおいでになって手をその上においてやって下さい。そうしたら、娘は生き返るでしょう」』(マタイ9:18)
普通なら死んでしまったなら絶望して諦めるが、この父は、死さえもたじろがない、娘への深い愛と憐れみがあった。究極的の「無関心の反対」である。その憐れみの心が、イエス様を動かした。
イエス様を動かすものは、憐れみの心である。「はらわたがちぎれる思い(スプランキニゾマイ)」は、主の思いであり、人がそれに突き動かされて、主に向かう時、それが神と人とをつなぐ通路となり、奇跡の元となる。
主の癒し、主の奇跡が流れて行くための「通り良き管」とは何か。それはこの父のように「イエス様助けて下さい!」という、憐れみの心だ。百人隊長も、ツロ・フェニキヤの女も、この「憐れみの心」をもってイエス様に臨み、イエス様を動かさせ、癒やしの力を引き出し、相手を癒やさせた。(マタイ8:5-13、マルコ7:24-30)
確かに、本人のイエスを信じる信仰が、その人を癒し救うものであり、また、御言葉の通りに成ると信じ行う人には、その通りになる。その事はこの教会で何度も強調して来た事であるが、主は、信仰が弱い人、罪に勝てない弱い人も、全ての人をも、救いたいのだ。
私達は何かと、信仰が無い人、頑なに罪に留まって改めない人、無知や愚かさ弱さゆえに災いに遭っている人を見ると、嫌だな、離れたいなと思いがちであるが、主はそんな彼らをも、癒し、救いたいのだ。
そのような人々を癒し救うのが、この会堂司のような、愛と憐れみを伴った、主イエスへの執り成しである。
私達はそのような人を見た時、裁いたり見捨てたりするのではなく、「ああ、あの人はそのままでは罪に陥って死んでしまう、大変な事になる!イエス様助けて下さい!」と執り成し、憐れみの心をもって祈るべきだ。
この会堂司も、百人隊長も、ツロ・フェニキヤの女も、共通して、一方的に執り成したのであり、癒された側の人達の信仰や行ないは、一切関係無かった。本人達はただ、病でうなされただけ、ただ悪霊に憑かれていただけ、ただ死体となって横たわっていただけだった。そこに、父の、母の、上司の「深い愛と憐れみを伴ったイエス様への執り成し」が、イエス様を動かさせ、癒やしを引き出したのだ。
放蕩息子の父は、弟息子が身勝手に自分から離れ散財していた時も、兄息子がずっと心無しに仕えていた時も、決して断罪したり裁いたりせず、いつも見守り心にかけていた。それが父なる神様のご性質である。
良き父は、家族のために祈り、気を配り、祭司として執り成し祈るものである。そして祝福の家庭となるために、子が死に追いやられそうな時には、会堂司のように深い憐れみと愛によってイエス様に行くべきである。
大富豪であるヨブは、子供達の誕生日を祝い、それが一巡する度に彼等を呼び寄せ祝福していた。
いつも家族を覚え祝福する父がいる家庭が、信仰の偉人一家の、大富豪一家の特徴である。
アブラハム、イサク、ヤコブも、ボアズも、ダビデも、信仰の父たちは例外なく家族を祝福した。
そして、父の霊的頑張りにだけ頼るのではなく、妻や子達にも、夫に父に対する責任がある。
父が安心して世で戦い、一家の大黒柱として喜んで家族を養い、喜んで家族を祝福でするために、子供たちは父に従うべきであり、妻は夫を敬うべき事が、聖書に記されている。(エペソ6:1-3)
それをしないなら呪いを受けてしまう。ダビデの妻ミカルは夫を心で蔑み軽んじたため一生子が無く、ノアの息子ハムは父の裸をじっくりと見、兄弟たちに言いふらし、一緒に見るよう招いたために、呪いを受けた。
『子たる者よ。主にあって両親に従いなさい。これは正しいことである。「あなたの父と母とを敬え」。これが第一の戒めであって、次の約束がそれについている、「そうすれば、あなたは幸福になり、地上でながく生きながらえるであろう」。父たる者よ。子供を怒らせないで、主の薫陶と訓戒とによって彼らを育てなさい。』(エペソ6:4)この祝福の原則によって歩む皆さんでありますように!イエス様の名前によって祝福します!