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メッセージ - アブネルの死に対するダビデの表明(2サムエル記3:28-39)

アブネルの死に対するダビデの表明(2サムエル記3:28-39)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 2サムエル記
執筆 : 
pastor 2015-7-17 23:50

礼拝説教メッセージ音声:アブネルの死に対するダビデの表明(2サムエル記3:28-39):右クリックで保存

ヨアブは、卑劣な方法でアブネルの血を流し、殺した。

主は言われる。
『あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。いかなる獣にも報復する。兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろう。人の血を流すものは、人に血を流される、/神が自分のかたちに人を造られたゆえに。』(創世記9:5-6)

主は確かに、血を流したがる者には、血をもって報いられるが、私達はそのような者達に対し、全くの無対応でいてはいけない。
そのような者たちに対し、はっきりと御言葉に基づいた見解を、そして命の立場を、表明すべきである。
ダビデは、起きた事についてどのような立場であるか、どのような見解であるかを、公然と表明した。

『その後ダビデはこの事を聞いて言った、「わたしとわたしの王国とは、ネルの子アブネルの血に関して、主の前に永久に罪はない。どうぞ、その罪がヨアブの頭と、その父の全家に帰するように。またヨアブの家には流出を病む者、らい病人、つえにたよる者、つるぎに倒れる者、または食物の乏しい者が絶えないように」。』(2サムエル記3:28-29)
ダビデはまず、今回、アブネルが卑劣な仕方で殺された事について、自分も、そしてイスラエルという神の国においても、一切関わりが無い、という事を表明し、また、ヨアブがした事については「呪われるべき」であると見解を表明し、実際に呪いを宣言した。

(なお天声では、この度、衆議院において安部首相をはじめとする自民党が「戦争法案」の強行採決に踏み切った事を受け、争いを好む者、敢えて血を流そうとする者達に対し、聖書(創世記9:6、箴言1:15-19)が示している通り「呪われる」事を、また、いのちのために働く人達が祝福されるよう、主イエスの名によって宣言している。)

『こうしてヨアブとその弟アビシャイとはアブネルを殺したが、それは彼がギベオンの戦いで彼らの兄弟アサヘルを殺したためであった。』(2サムエル記3:30)
ここを見ると、アブネルを殺したのはヨアブ一人だけではなく、弟のアビシャイも関わっていた事、そして、この動機は兄弟アサヘルが殺されたためである事が記されている。
つまり、この事件を意図し関わったのは、ヨアブ一人だけではなかったようだ。
そこでダビデは、ヨアブを中心に、この事件に関わった全ての人々に命じている。
『ダビデはヨアブおよび自分と共にいるすべての民に言った、「あなたがたは着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前に嘆きながら行きなさい」。そしてダビデ王はその棺のあとに従った。』(2サムエル記 3:31)

『人々はアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。』(2サムエル記3:32)
アブネルが葬られたヘブロンは、ユダ族の領地である。
アブネルはベニヤミン族であるので、ベニヤミンの地に葬るのが普通だが、敢えて、ダビデが治めていた地に葬った事で、アブネルを「イスラエルに功労した者」として、後の人々から敬意が表されるよう配慮したのかもしれない。

『王はアブネルのために悲しみの歌を作って言った、/「愚かな人の死ぬように、/アブネルがどうして死んだのか。あなたの手は縛られず、/足には足かせもかけられないのに、/悪人の前に倒れる人のように、/あなたは倒れた」。そして民は皆、ふたたび彼のために泣いた。民はみなきて、日のあるうちに、ダビデにパンを食べさせようとしたが、ダビデは誓って言った、「もしわたしが日の入る前に、パンでも、ほかのものでも味わうならば、神がわたしをいくえにも罰しられるように」。』(2サムエル記3:33-35)
ダビデはアブネルのために追悼の歌を作り、人々に歌わせたばかりでなく、断食して悲しんだ。

以上のように、ダビデは、自分と自分の王国には「血を流すような罪とは関わりがない事」を表明し、このように卑劣な形で血を流すような者は、呪われるべきである事を、そして、アブネルを殺した者達に対しては、アブネルの死をしっかり悼み悲しませた。
そしてダビデ自身は、アブネルの死を悼み、悲しみ、断食し、ヘブロンに葬り、追悼の歌を創って敬意を表した。

『民はみなそれを見て満足した。すべて王のすることは民を満足させた。その日すべての民およびイスラエルは皆、ネルの子アブネルを殺したのは、王の意思によるものでないことを知った。』(2サムエル記3:36-37)
全イスラエルは、安心しただろう。
この度の事は、ダビデが裏で糸を引いていたものではない、ダビデは計略を用いて不都合な人を暗殺するような腹黒い王ではない、と。

またダビデは、家来たちに対しても、表明した。
『王はその家来たちに言った、「この日イスラエルで、ひとりの偉大なる将軍が倒れたのをあなたがたは知らないのか。わたしは油を注がれた王であるけれども、今日なお弱い。ゼルヤの子であるこれらの人々はわたしの手におえない。どうぞ主が悪を行う者に、その悪にしたがって報いられるように」。』(2サムエル記3:38)
ダビデは、悪を行う者は、主・エホバがその悪に報いて下さるように、と、部下達の前で宣言した。
もし企業のトップが、儲けのためには少々の悪も必要だ、と言うとしたら、部下達は妥協して悪を行うだろう。世の企業ではそうだとしても、神の国に属する集団は、潔白であるべきなのだ。
ダビデはそのように宣言し、妥協しなかったからこそ、偉大な王となったのだ。

ダビデは、自分にはイスラエルを治めるような力は無い、と認めていた。その通り、自分に威厳や力や経験があるから、民は従ってくれる、というものではない。
民が、ダビデに従うようにさせて下さるのは、主である。
『あなたは民の争いからわたしを救い、わたしをもろもろの国民のかしらとされました。わたしの知らなかった民がわたしに仕えました。彼らはわたしの事を聞くと、ただちにわたしに従い、異邦の人々はきて、わたしにへつらいました。』(詩篇18:43-44)

このようにダビデは、内外に対して明確に、自分は真理に立っており、闇には立っていない、という立場を表明した。
これは私達にも必要なたしなみである。

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