メッセージ - バビロンの性質とそれに対する預言(イザヤ13:1-22)
イザヤ書講解説教メッセージ音声(音声のみ)
バビロンの性質とそれに対する預言(イザヤ13:1-22)(韓国語通訳有한국어예배):右クリックで保存
【概要】
イザヤ書13章のバビロンに対する預言について、現代に生きる私たちへの警告として解説。
【聖書箇所】
イザヤ書13章
【警告の言葉】
バビロンの罪から離れ、神の警告に従うよう促す。
【励ましの言葉】
神の言葉に従順であれば、祝福されたイスラエルとして扱われる。
【***詳細***】
イザヤ書13章は、バビロンに対する預言を記しています。この預言は、当時のバビロンだけでなく、霊的なバビロン、すなわち神に逆らう者たちに対する警告としても解釈できます。
まず、「ハゲ山の上に旗を掲げ、彼らに向かって声を上げ、手を振って彼らを貴族の門に入らせよ。」(イザヤ13:2)という言葉から始まります。これは、神の裁きが迫っていることを示す警告のシグナルです。
「私は怒りを晴らすために、私に聖別された者たちに命じ、また私の勇士、私の勝利を誇る者たちを呼び集めた。」(イザヤ13:3)ここで、神は裁きを執行する者たちを召集しています。
重要なのは、この預言が単に古代バビロンに対するものだけでなく、「主の日」に関する預言でもあるということです。「泣き喚け。主の日は近い。全能者から破壊が来る。」(イザヤ13:6)この「主の日」は、最終的な裁きの日を指しています。
バビロンの滅びは、非常に激しいものとして描かれています。「彼らはおじまどい、産む女が身もだえするように、苦しみとひどい痛みが彼らを襲う。彼らは驚き、燃える顔で互いを見る。」(イザヤ13:8)これは、神の裁きの恐ろしさを表現しています。
さらに、「見よ、主の日が来る。残酷で、憤りと激しい怒りの日。地を荒廃させ、そこから罪人を絶滅させるために。」(イザヤ13:9)ここでは、裁きが単にバビロンだけでなく、すべての罪人に及ぶことが示されています。
この預言は、バビロンの滅びだけでなく、宇宙的な変動も予告しています。「天の星とその星座は光を放たず、太陽は昇っても暗く、月も光を放たない。」(イザヤ13:10)これは、終末の時の出来事を描写しているとも解釈できます。
バビロンの人口は激減し、「私は人間を純金よりも稀に、人をオフィルの金よりも少なくする。」(イザヤ13:12)と預言されています。これは、神の裁きの厳しさを示しています。
具体的な裁きの執行者として、「見よ、私はメディア人を奮い立たせる。」(イザヤ13:17)と述べられています。歴史的には、メディア人とペルシア人の連合軍がバビロンを滅ぼしました。
最終的に、バビロンは完全に廃墟となり、「バビロンは二度と人の住むところとならず、代々にわたって人の住まないところとなる。アラビア人もそこに天幕を張らず、羊飼いもそこに群れを伏させない。」(イザヤ13:20)と預言されています。
この預言は、歴史的に成就しましたが、同時に私たちへの警告でもあります。「霊的なバビロン」、すなわち神に逆らう生き方から離れるよう促しているのです。
私たちは、神の警告を真剣に受け止め、罪から離れ、神に従順な生活を送るべきです。そうすることで、「バビロン」ではなく「イスラエル」、つまり神に祝福された者として生きることができるのです。
神の言葉に従うか従わないかは、私たちの選択です。しかし、その選択の結果は重大です。神の警告を無視し続けると、最終的には**「悪霊どもが住む場所」**となってしまう可能性があります。これは、人との正常な関係が失われ、霊的に荒廃した状態を意味します。
したがって、私たちは常に自分の生き方を吟味し、神の言葉に照らして正しい方向に進んでいるかを確認する必要があります。神の警告を受けたら、速やかに悔い改め、正しい道に立ち返るべきです。
【結論】
イザヤ書13章のバビロンに対する預言は、単なる歴史的な出来事の予告ではなく、私たち一人一人への警告でもあります。神に逆らう生き方(霊的なバビロン)から離れ、神の言葉に従順に生きることで、神の祝福を受けるイスラエルとなることができます。日々の生活の中で、神の警告に敏感になり、常に悔い改めと立ち返りを実践していく必要があります。