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メッセージ - イシュ・ボシェテ殺害に対するダビデの表明(2サムエル記4:1-12)

イシュ・ボシェテ殺害に対するダビデの表明(2サムエル記4:1-12)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 2サムエル記
執筆 : 
pastor 2015-7-20 23:50

イシュ・ボシェテ殺害に対するダビデの表明(2サムエル記4:1-12)

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『サウルの子イシボセテは、アブネルがヘブロンで死んだことを聞いて、その力を失い、イスラエルは皆あわてた。』(2サムエル記4:1)
平和のうちに物事が進んでいたのに、突然、血なまぐさい事が起き、上から下まで大騒ぎになる。
2015年7月現在の日本も、まさにその状況だ。
衆議院で、安全保障関連法案が強行採決されてしまい、今までに無かったようあ大騒ぎである。
このような激動の時、これを機に「のし上がってやろう」と、良からぬ事を企む者も出てくるものだ。

『サウルの子イシボセテにはふたりの略奪隊の隊長があった。ひとりの名はバアナ、他のひとりの名はレカブといって、ベニヤミンの子孫であるベロテびとリンモンの子たちであった。(それはベロテもまたベニヤミンのうちに数えられているからである。ベロテびとはギッタイムに逃げていって、今日までその所に寄留している)。』(2サムエル記4:2-3)
この二人の「略奪隊の隊長」であるベロテびとは、ベロテから逃げざるを得ない、何かしらの不穏な事情があって、ギッタイムに来た、という経緯がある。

『ベロテびとリンモンの子たち、レカブとバアナとは出立して、日の暑いころイシボセテの家にきたが、イシボセテは昼寝をしていた。家の門を守る女は麦をあおぎ分けていたが、眠くなって寝てしまった。そこでレカブとその兄弟バアナは、ひそかに中にはいった。
彼らが家にはいった時、イシボセテは寝室で床の上に寝ていたので、彼らはそれを撃って殺し、その首をはね、その首を取って、よもすがらアラバの道を行き、イシボセテの首をヘブロンにいるダビデのもとに携えて行って王に言った、「あなたの命を求めたあなたの敵サウルの子イシボセテの首です。主はきょう、わが君、王のためにサウルとそのすえとに報復されました」。』(2サムエル記4:5-8)

二人は、サウルの子・イスラエルで王たる者を、寝込みの無防備な時に、密かに命を奪って、その首をダビデの元に持って行くという、これまた卑劣な行為を行った。
しかも彼らは「主(エホバ)」の名を用い、あたかも、自分達が大義名分を果たしたかのような言い草で、のうのうと「主は報復されました」とダビデに報告している。
このような者たちは、血なまぐさい平和ならざる事をしてしまって後、後付け的に、大義名分を付け加えるものだ。

彼らは、義なる方・平和の君である「主」への尊敬も怖れも無く、単に、自分がしでかした事に正当性を付与したいがために、「主の御名」をその道具として使っただけである。
主は言われる。
『主よ、主よ』と言う者が御国に入るには非ず、御父の御心を行う者だけが入る、と。
その日いかに『主よ、主よ、私達はあなたの名によって何々したではありませんか』と言っても、『あなたがたを全く知らない。不法を働く者どもよ、行ってしまえ。』と言う、と。(マタイ7:21-23)

かの二人のような「略奪者」の観点では、敵将の首を取り、持って行くのは、褒美がもられる「良い事」に見えたかもしれない。
しかしあいにく、神の国の価値観は、略奪の価値観とは違い、主は「真実」な方、「平和の君」である。
サウルは、「勇気のある者や、力のある者を見つけると、その者をみな、召しかかえた」が(1サムエル記14:52)、隊長に任ずる採用基準に、霊的モラルのある無しは、あまり関係無かったようだ。
その”つけ”が、サウル家にまわって来てしまった。
私達も、力だけを求めて、御国の基準を後回しにすると、そのつけが後で回って来るものなのだ。

『ダビデはベロテびとリンモンの子レカブとその兄弟バアナに答えた、「わたしの命を、もろもろの苦難から救われた主は生きておられる。わたしはかつて、人がわたしに告げて、『見よ、サウルは死んだ』と言って、みずから良いおとずれを伝える者と思っていた者を捕えてチクラグで殺し、そのおとずれに報いたのだ。悪人が正しい人をその家の床の上で殺したときは、なおさらのことだ。今わたしが、彼の血を流した罪を報い、あなたがたを、この地から絶ち滅ぼさないでおくであろうか」。』(2サムエル記4:9-11)
ダビデは、サウルが無防備だった時も、寝込みを襲えたような時も、決して手をかけなかった。
また、サウルが殺された時も、「自分が殺した」と言って来たアマレク人に、「油注がれた者」に手をかけた罪に報いた。
そんな、真実な彼の行動パターンを見ていれば、分かりそうなものを、かの二人は、空気が読めなかったというか、自分の価値観に凝り固まっていたというか、自らダビデの元に、自らを滅ぼす愚かさを、晒しに行ったのである。

『そしてダビデは若者たちに命じたので、若者たちは彼らを殺し、その手足を切り離し、ヘブロンの池のほとりで木に掛けた。人々はイシボセテの首を持って行って、ヘブロンにあるアブネルの墓に葬った。』(2サムエル記4:12)
ダビデは、アブネルにしたのと同じく、イシボセテをヘブロンに葬って敬意を表し、ここにおいても、神と人との前に義と平和を表明した。

ダビデは、平和の君・キリストのひな形である。
平和の君とは、隠れて血を流すような卑劣な者を、そのまま許すような方ではなく、悪に対しては、きっちりけじめをつける、義なるお方だ。

こうしてダビデは、サウル家の誰にも手をかける事なく、かつて彼が宣言した通りになった。
『主は生きておられる。主が彼を撃たれるであろう。あるいは彼の死ぬ日が来るであろう。あるいは戦いに下って行って滅びるであろう。主が油を注がれた者に向かって、わたしが手をのべることを主は禁じられる。』(1サムエル記26:10-11)
このダビデの有様、すなわち、決して自分で動くのではなく、主に伺い、主が何もかも為して下さった様を見て、私達に繰り返し語られている、次の御言葉を身に付けるべきである。
『柔和な人たちは、さいわいである、彼らは地を受けつぐであろう。・・・平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。』(マタイ5:5-9)

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