メッセージ - バビロンの性質とそれに対する預言 2(イザヤ14:1-11)
イザヤ書講解説教メッセージ
バビロンの性質とそれに対する預言 2(イザヤ14:1-11)
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音声
【概要】
バビロンの裁きとイスラエルの回復に関するイザヤ書14章のメッセージ
【聖書箇所】
イザヤ書14:1-11
【励ましの言葉】
神は必ずイスラエルを憐れみ、再び選び、彼らの土地に帰らせてくださる。
【戒めの言葉】
バビロンのように高慢になり、人々を強いたげてはいけない。
【悔い改めの促しの言葉】
自分の中にあるバビロンの性質を取り除き、神に立ち返るべきである。
【***詳細***】
今日のメッセージはイザヤ書14章1-11節に基づいています。これは先週に続いてバビロンに対する預言の続きですが、単なる一国家に対する裁きではなく、罪人全体に対するより大規模な裁きを示しています。世の終わりには、バビロンに象徴される者たちに対する裁きがなされると先週学びました。
まず1節を見ると、**「誠に主は、ヤコブを憐れみ、再びイスラエルを選び」**と書かれています。ヤコブとイスラエルは同じ民を指しますが、ヤコブは神に従順でない状態のイスラエルを表しています。それでも神はそのようなヤコブを憐れみ、再び選んでくださるのです。
さらに、「彼らを自分たちの土地に移す」とあります。これはバビロン捕囚からの帰還を予言していますが、同時に1948年のイスラエル建国も予見しています。2500年以上前のこの預言が文字通り実現したのです。聖書には他にも未実現の預言がたくさんありますが、それらも必ず実現するでしょう。なぜなら、「神のことばは生きており」(ヘブル4:12)、たとえ天地が滅びても神のことばは残るからです。
2-3節では、イスラエルが回復されると、かつて彼らを虐げた者たちを逆に支配するようになると預言されています。実際、現代のイスラエルは世界に大きな影響力を持つ国となっています。
4-11節では、バビロンの王の没落が描かれています。高慢で横暴だったバビロンが滅ぼされると、全地が安らかに憩い、喜びの歌声をあげると預言されています。これは私たちへの警告でもあります。私たちの内にバビロンのような高慢さや横暴さがあるなら、それを取り除くべきです。
特に注目すべきは9-11節です。バビロンの王が黄泉(よみ)に下ると、そこにいる死者たちがざわめき、迎えに出るという描写があります。**「あなたもまた、私たちのように弱くされ、私たちに似たものになってしまった」と彼らは言います。さらに、「あなたの下には、うじが敷かれ、虫けらがあなたの覆いとなる」**と書かれています。
これは単なる比喩ではありません。マルコ9:48にも、**「そこでは、彼らを食う虫は尽きることがなく、火も消えることがありません」**と書かれています。死後の世界、特に神を拒んだ者たちの行き先について、聖書は明確に警告しているのです。
しかし、良い知らせがあります。イザヤ1:18には、**「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる」**とあります。どんなに罪深くても、神に立ち返るなら赦され、清められるのです。
私たちは自分の中にある「バビロンの性質」、つまり高慢さや人を虐げる性質を取り除かなければなりません。マルコ9:43-47では、罪を犯させる手や足や目があれば、それらを切り捨てなさいと教えています。これは比喩的な表現ですが、罪との妥協を許さない徹底的な態度が必要だということです。
最後に、黙示録19:1-4を見ると、バビロンが裁かれた時、天では大勢の群衆が「ハレルヤ」と叫び、24人の長老と4つの生き物が神を礼拝する様子が描かれています。私たちもまた、バビロンの性質を捨て去り、永遠の礼拝に加わる者となりたいものです。
【結論】
バビロンの性質を取り除き、神に立ち返ることで、永遠の命と喜びを得ることができる。自分をつまずかせる罪は徹底的に取り除き、神の憐れみと赦しを求めよう。