メッセージ - 滅んだバビロン・アッシリア・ペリシテ、残ったイスラエル(イザヤ14:16-32)
滅んだバビロン・アッシリア・ペリシテ、残ったイスラエル(イザヤ14:16-32)
- カテゴリ :
- 礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » イザヤ書
- 執筆 :
- pastor 2015-8-15 11:32
イザヤ書講解説教メッセージ
滅んだバビロン・アッシリア・ペリシテ、残ったイスラエル(イザヤ14:16-32)
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【概要】
神の民に敵対する勢力としてのバビロンの滅びと、主の民イスラエルの存続についての説教。
【聖書箇所】
イザヤ書14章16-32節
【戒めの言葉】
神の民を迫害し、高慢になる者は必ず滅ぼされる。
【励ましの言葉】
主に身を避ける者は、どんな困難にあっても必ず生き残り、栄える。
【***詳細***】
今日の箇所は、イザヤ書14章16節から32節です。この箇所は、バビロンに対する神の裁きと、神の民イスラエルの存続について預言しています。
まず、バビロンについて見ていきましょう。バビロンは、聖書において神の民に敵対する勢力の象徴として描かれています。黙示録でも一時期は栄えますが、最終的には滅ぼされるべき神の敵として描かれています。
イザヤ書14章では、バビロンの滅びが生々しく描かれています。18-19節には、**「おのおの自分の墓で尊ばれて眠っている。しかしあなたは忌み嫌われる若枝のように墓の外に投げ出された。剣で刺し殺されて墓穴に下る者で覆われ、踏みつけられる。」**とあります。
ここでの「若枝」は、本来新緑や子孫を表す言葉ですが、ここではバビロンが「忌み嫌われる若枝」として描かれています。つまり、生命力は強くても、人々を踏みにじり、高ぶる存在は神に忌み嫌われ、投げ捨てられるのです。
さらに22節では、**「私は彼らに向かって立ち上がる。万軍の主の御告げ。私はバビロンから、その名と残りの者、及び後に生まれる子孫とを断ち滅ぼす。」**と宣言されています。神の民に逆らい、神に反逆して高ぶる者は、たとえ生命力が強くても、子孫が繁栄しても、神がそれを許さず、徹底的に滅ぼされるのです。
次に、アッシリアについても触れられています。当時、アッシリアは世界の超大国でした。誰もこの国に歯向かうことができませんでした。しかし、24-26節で、神はアッシリアも必ず打ち破られると預言しています。
「これが全地に対して立てられた計り事。これが万国に対して伸ばされた手。万軍の主が計画を立てられた。だれがそれを破ることができよう。その御手が伸ばされている。だれがそれを引き戻すことができよう。」(26-27節)
ここで重要なのは、世界の歴史が神の経営のもとにあるということです。人間の目には偶然のように見える国々の興亡も、すべて神の計画の中にあるのです。
特に、イスラエルについて神は特別な計画を持っておられます。イスラエルは神の長子として選ばれた国です。時にイスラエルが神に背くことがあっても、神は父親のように懲らしめ、導きます。しかし、他の国々がイスラエルをいじめることは許されません。
このことは、私たちにも当てはまります。神の子どもとなった私たちは、たとえ失敗しても、悔い改めれば常に赦されます。これが父と子の契約なのです。一方、神に敵対する勢力は、最終的には滅ぼされてしまいます。
実際、歴史を見ると、バビロン、アッシリア、ペリシテなど、かつてイスラエルをいじめた国々は滅んでしまいました。しかし、イスラエルは今も存続しています。これは神の約束の成就です。
最後に、32節でこう言われています。「主はシオンの基を据えられた。主の民の悩む者たちはこれに身を寄せる。」
これが私たちへの励ましです。私たちがどんなに弱くても、主という岩の上に人生の基礎を据えて生きるなら、どんな困難にも勝利し、生き残ることができるのです。
【結論】
私たちは、主を礎として人生を建てるべきです。たとえ今、困難な状況にあっても、主に頼り続けるなら、必ず守られ、勝利に導かれます。バビロンやアッシリアのような強大な敵に脅かされているように感じても、主の約束を信じ、揺るがない信仰を持ち続けましょう。