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メッセージ - 純潔を貫き通すダビデと、流血で物事を通すヨアブ(2サムエル記20:3-13)

純潔を貫き通すダビデと、流血で物事を通すヨアブ(2サムエル記20:3-13)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 2サムエル記
執筆 : 
pastor 2015-10-17 17:01

純潔を貫き通すダビデと、流血で物事を通すヨアブ(2サムエル記20:3-13)
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いよいよダビデは、再びエルサレムへ入城する。
『ダビデはエルサレムの自分の家にきた。そして王は家を守るために残しておいた十人のめかけたちを取って、一つの家に入れて守り、また養ったが、彼女たちの所には、はいらなかった。彼女たちは死ぬ日まで閉じこめられ一生、寡婦としてすごした。』(2サムエル記20:3)

アブシャロムの場合、エルサレムに王として入城してから、真っ先にした事が、ダビデを辱かしめるために、この十人の妾と寝た事だった。
ダビデはそ全く逆で、彼が王宮に戻って真っ先にした事は、彼女たちとは一生「寝ない事」だった。
ダビデは彼女たちを保護し、一生その家に閉じ込めた・・・それはどういう事だろう。

彼女たちは「一生、寡婦としてすごした」と記されている。寡婦とは、夫に死なれた女である。
つまり彼女たちは「ダビデの妾」としてではなく、「アブシャロムの未亡人」として扱われたという事だが、ダビデはなぜ、彼女を再び自分の妾として戻さなかったのか。
それは、律法では「してはならない事」だったからだ。
『女がその家を出てのち、行って、ほかの人にとつぎ、後の夫も彼女をきらって、離縁状を書き、その手に渡して家を去らせるか、または妻にめとった後の夫が死んだときは、彼女はすでに身を汚したのちであるから、彼女を去らせた先の夫は、ふたたび彼女を妻にめとることはできない。これは主の前に憎むべき事だからである。あなたの神、主が嗣業としてあなたに与えられる地に罪を負わせてはならない。』(申命記24:2-4)

アブシャロムは父ダビデ王を侮蔑し、平気で律法を破ったが、ダビデはその全く逆で、死んだアブシャロムを侮蔑する事も、律法を破る事も、決してせず、自分自身も彼女たちも純潔を貫かせたのだろう。
そもそも、ダビデが彼女達を王宮の留守番にしなければ、そのような事は最初から起きなかったのだろうが、過ぎてしまった以上、もはや、こうする以外には無かったのだろう。
いずれにせよダビデは、バテ・シェバとの一件以降、性的な面において、純潔を貫き通すようになった。(1列王記1:4)

続いてダビデは、王宮に戻ると、シェバの反乱への対応を速やかに取らなくてはならない。
シェバのおかげでイスラエルは再び分裂状態になってしまったため、これは急を要する。

『王はアマサに言った、「わたしのため三日のうちにユダの人々を呼び集めて、ここにきなさい」。アマサはユダを呼び集めるために行ったが、彼は定められた時よりもおくれた。』(2サムエル記20:4)
アマサは、ヨアブに代わって新たに任命された将軍で、彼の初仕事は、三日以内にユダから兵を集め、追撃体制を整える事だった。
しかし彼は慣れていなかったのか、期限内にそれを達成出来なかった。

『ダビデはアビシャイに言った、「ビクリの子シバは今われわれにアブサロムよりも多くの害をするであろう。あなたの主君の家来たちを率いて、彼のあとを追いなさい。さもないと彼は堅固な町々を獲て、われわれを悩ますであろう」。こうしてヨアブとケレテびととペレテびと、およびすべての勇士はアビシャイに従って出た。すなわち彼らはエルサレムを出て、ビクリの子シバのあとを追った。』(2サムエル記20:6-7)
アマサが達成できなかった事のフォローを、ダビデはアビシャイに命じた。
旧知の経験豊かなヨアブであったら、すぐに出来た事であろうが、ダビデは既に彼を将軍の地位から降ろしている。
ところが、である。

『ヨアブはアマサに、「兄弟よ、あなたは安らかですか」と言って、ヨアブは右の手をもってアマサのひげを捕えて彼に口づけしようとしたが、アマサはヨアブの手につるぎがあることに気づかなかったので、ヨアブはそれをもってアマサの腹部を刺して、そのはらわたを地に流し出し、重ねて撃つこともなく彼を殺した。こうしてヨアブとその兄弟アビシャイはビクリの子シバのあとを追った。』(2サムエル記20:9-10)
なんとヨアブは、ダビデが任じた将軍であり、既に彼の上司となったアマサを、殺してしまったのだ。

ヨアブのこのような仲間殺しは、アブネルに続き、二度目である。
最初の時は、サウル家の将軍アブネルの尽力によって、サウル家とダビデ家が平和の内に政権交代しようとしていた所に、ヨアブはアブネルを今回のように殺し、平和な流れを、流血によって染めてしまったのだ。
口づけと平和の安否をしながら近づいて、殺す。このような、イスカリオテのユダのような者は、安らかな死ぬ方はできない。(1列王記2:32)

『時にヨアブの若者のひとりがアマサのかたわらに立って言った、「ヨアブに味方する者、ダビデにつく者はヨアブのあとに従いなさい」。』(2サムエル記20:11)
この若者は、ヨアブのあまりに強引で”わかりやすい”行為に恐れ、思わず叫んだのだろう。
ヨアブこそ、ダビデの将軍としてふさわしい者だ、と。

『アマサは血に染んで大路の中にころがっていたので、そのそばに来る者はみな彼を見て立ちどまった。この人は民がみな立ちどまるのを見て、アマサを大路から畑に移し、衣服をその上にかけた。アマサが大路から移されたので、民は皆ヨアブに従って進み、ビクリの子シバのあとを追った。』(2サムエル記20:12-13)
他の人々も、ヨアブのあまりに強引で力任せなやり方に、誰も逆らうことが出来ず、ヨアブに従って行った。

男性は、このように、ごちゃごちゃした物事を、単純明快な力わざで進める人に頼もしさを覚え、ついて行ってしまう所がある。
しかし、主君を軽んじ、平和ではなく流血で物事を解決して行こうとする人には、平和な最後は無い。
人の血を流す者は、人から血を流される。(創世記9:6)
剣を取る者は、剣で滅びる。(マタイ26:52)
私達は、ヨアブのような怒りと流血によって滅びる者ではなく、ダビデのように平和をつくる柔和な者として、地を相続する者でありたい。

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