メッセージ - 不法な侵犯者を放置するなかれ(1列王記1:11-27)
不法な侵犯者を放置するなかれ(1列王記1:11-27)
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『時にナタンはソロモンの母バテシバに言った、「ハギテの子アドニヤが王となったのをお聞きになりませんでしたか。われわれの主ダビデはそれをごぞんじないのです。』(1列王記1:11)
アドニヤは、次に王となるべきソロモンを出しぬいて、そして、現在王として立てられている父・ダビデには何も知らせないまま、勝手に「へびの石」のかたわらに人々を招いて、自分が王であると宣言して、勝手に記念の祝会を開いた。
まったく、あの古い「へび」・サタンと同じやり口である。
サタンはおごり高ぶって、多くの御使い達や人間たちをそそのかし、自分の所に引き寄せ、自らは神の座す高みへと勝手に領域侵犯し、いと高き者のようになろうとした。
『黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』。しかしあなたは陰府に落され、穴の奥底に入れられる。』(イザヤ14:1-15)
そこで、預言者ナタンは、ソロモンの母・バテ・シェバに助言して言う。
『それでいま、あなたに計りごとを授けて、あなたの命と、あなたの子ソロモンの命を救うようにいたしましょう。』(1列王記1:12)
そう、権威の座に勝手に不法侵入して来る者に、何の措置も取らずに放置する事は、自分の「命を救わない」事なのだ。
キリストにあって王族の祭司とされた私達に対し、勝手に領域侵犯して来る悪しき者は、放置していておいてはならず、すみやかに対処すべきだ。
どのように対処すれば良いか。
それは、祈りによって聖霊様の警告に耳を傾け、そして、不思議な助言者・キリストの「御言葉」に対処法を求め、それに従う事によって、である。
ちょうど、預言者ナタンが、バテ・シェバに警告と助言を与え、それに従ったように。
『あなたはすぐダビデ王のところへ行って、『王わが主よ、あなたは、はしために誓って、おまえの子ソロモンが、わたしに次いで王となり、わたしの位に座するであろうと言われたではありませんか。そうであるのに、どうしてアドニヤが王となったのですか』と言いなさい。あなたがなお王と話しておられる間に、わたしもまた、あなたのあとから、はいって行って、あなたの言葉を確認しましょう」。』(1列王記1:13-14)
預言者ナタンがバテ・シェバに助言した内容は、ダビデが彼女にかつて約束してくれた言葉を盾に取り、それとはそぐわない現実が今まかり通ろうとしている現実を訴えるように、というものだった。
私達も、この要領で、まことのダビデである主キリストに、御言葉の約束を盾にとって訴えるべきだ。
すなわち、真実が正しく行使されていない現状を。
悪しき者が勝手に偽りの表明をし、立ってはならない権威の座に、立とうとしている事を。
ソロモンが王となって、神の宮を建築する事は、ソロモンが生まれる前から既に主にあって約束された事である。(1歴代誌22:6-9)
その彼が生まれた時、彼は預言者ナタンから「エディデヤ(主に愛される者)」とうい名前までいただいている。(2サムエル記12:25)
アブラハムの正統な家系は、肉の力によって生まれたイシュマエルにではなく、約束によって生まれたイサクが受け継いだように、権威は人間のはかりごとや力づくによって成り上がるのではなく、主の約束によって与えられるものである。
私達キリスト者は、御言葉により、すばらしい約束が与えられている。
『神はキリストにあって、天上で霊のもろもろの祝福をもって、わたしたちを祝福し、みまえにきよく傷のない者となるようにと、天地の造られる前から、キリストにあってわたしたちを選び、わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである。』(エペソ1:3-5)
『わたしたちが神の子と呼ばれるためには、どんなに大きな愛を父から賜わったことか、よく考えてみなさい。わたしたちは、すでに神の子なのである。世がわたしたちを知らないのは、父を知らなかったからである。愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子である。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。彼が現れる時、わたしたちは、自分たちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を見るからである。』(1ヨハネ3:1-2)
『あなたがたは、選ばれた種族、祭司の国、聖なる国民、神につける民である。』(1ペテロ2:9)
私達は、この与えられている素晴らしい特権を、領域侵犯して来る者に手放したりしてはならないし、また、俗悪なエサウのように、一杯のなくなる食物と引き換えに売り渡したりしてはならない。
『そこでバテシバは寝室にはいって王の所へ行った。(王は非常に老いて、シュナミびとアビシャグが王に仕えていた)。』(1列王記1:15)
アビシャグは若く美しく、いつも王のそばにいて仕えてはいたが、彼女は王妃ではない。
しかしバテ・シェバは王妃であり、ダビデの所に大胆に進み出て、おりに叶った助けをいつでも願い出る事が自由に出来る。
私達もキリストに救われ神の子とされた者として、またキリストの花嫁として、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づく事が出来るのだ。
『彼女は王に言った、「わが主よ、あなたは、あなたの神、主をさして、はしために誓い、『おまえの子ソロモンがわたしに次いで王となり、わたしの位に座するであろう』と言われました。そうであるのに、ごらんなさい、今アドニヤが王となりました。王わが主よ、あなたはそれをごぞんじないのです。彼は牛と肥えた家畜と羊をたくさんほふって、王の子たち、および祭司アビヤタルと、軍の長ヨアブを招きましたが、あなたのしもべソロモンは招きませんでした。」・・・バテシバがなお王と話しているうちに、預言者ナタンがはいってきた。』(1列王記1:17-21)
バテ・シェバは、預言者から受けた助言の通り、ダビデが過去にしてくれた誓いを盾に、王に願い出た。
すると、ナタンはあらかじめ言っていた通りにダビデ王の元に進み出て、彼女の言葉をフォローし、裏付けして助けてくれた。
私達も、聖霊の導きに従って行動をすれば、聖霊様はフォローし、裏付けして下さる。
しかし、導きに従って行動しないなら、そのバックアップは無い。
もし今、世の何者かが私達に与えられている大いなる特権を侵害し、キリストにある自由と栄光と富を侵犯して来る者がいるなら、私達は聖霊の導きに従って、主に訴え、祈り、主が示して下さる対処方法に従って、速やかに行動すべきである。