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メッセージ - 霊的妥協によって陰りを見せているソロモンの栄光(1列王記9:10-28)

霊的妥協によって陰りを見せているソロモンの栄光(1列王記9:10-28)

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礼拝メッセージ説教音声配信 » 講解説教(旧約) » 1列王記
執筆 : 
pastor 2016-1-29 23:40

霊的妥協によって陰りを見せているソロモンの栄光(1列王記9:10-28)
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『ソロモンは二十年を経て二つの家すなわち主の宮と王の宮殿とを建て終った時、ツロの王ヒラムがソロモンの望みに任せて香柏と、いとすぎと、金とを供給したので、ソロモン王はガリラヤの地の町二十をヒラムに与えた。しかしヒラムがツロから来て、ソロモンが彼に与えた町々を見たとき、それらは彼の気にいらなかったので、彼は、「兄弟よ、あなたがくださったこれらの町々は、いったいなんですか」と言った。それで、そこは今日までカブルの地と呼ばれている。ヒラムはかつて金百二十タラントを王に贈った。』(1列王記9:10-14)
ソロモンは、今までの彼らしくない事をしている。
神殿建築の大きな功労者であり、長年親交の深かったツロの王・ヒラムに対し、彼のその労に対するお礼として、「無に等しい(カブル)」と称されるようなものを贈ったのだ。
偉大な知恵と、広い心と、多くの富が与えられたはずの彼であるのに、そんな事をしたのだ。

この時、彼の治世は24−5年目に入っており、残す治世は、15−6年ほどである。
もしかすると、彼の栄光も、既に陰りを見せていたのかもしれない。

栄光と富に陰りを見せてしまう原因は、御言葉に対する妥協である。
妥協が長く続けば続く程、祝福が留められてしまう事も長くなってしまい、既に与えられている栄光と富を、ただ浪費するしか無い循環に入ってしまう。

そもそも、イスラエルの土地を、異邦の国に賞与として与える事は、律法に反する事であり、ヒラムの気に入る・気に入らない以前の問題である。
『地は永代には売ってはならない。地はわたしのものだからである。あなたがたはわたしと共にいる寄留者、また旅びとである。』(レビ記25:23)
全地は主のものであり、特に彼らが住んでいる地・カナンは、子々孫々への相続が約束された土地である。
もし人が落ちぶれて、土地を手放さなくてはならなくなったとしても、その土地はヨベルの年には戻されなくてはならない、と、主が定められた程だ。
どんなにつまらない地であったとしても、それを異邦人に渡すなど、もっての他なのだ。

他にも、彼が御言葉に妥協したり、違反している点を、幾つか見いだす事が出来る。
ソロモンは、パロの娘のために、また、軍事的な町々のために、労働者を強制徴募して建築させた。(1列王記9:15-19)
異邦の女をめとる事も、また、馬をエジプトから多く輸入したり、自分のために金銀を多く増やす事も、律法には叶わない事である。(申命記7:3-4、17:16-17)

『すべてイスラエルの子孫でないアモリびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの残った者、その地にあって彼らのあとに残った子孫すなわちイスラエルの人々の滅ぼしつくすことのできなかった者を、ソロモンは強制的に奴隷として徴募をおこない、今日に至っている。しかしイスラエルの人々をソロモンはひとりも奴隷としなかった。彼らは軍人、また彼の役人、司令官、指揮官、戦車隊長、騎兵隊長であったからである。』(1列王記9:20-22)
これらの「アモリびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびと」達は、本来、聖絶すべき者達として定められている。(出エジプト記34:11-12、申命記7:1-3)
しかしソロモンは妥協し、強制労働として働かせた。
これらの者達は、後々にイスラエルに災いする事になってしまう。

私達も、主から「取り除くべき」と言われたものに関しては、取り除く事を後回しにしてはいけない。
なぜなら、後回しにしてしまえばしてしまう程、それに慣れてしまい、情が芽生え、惜しむようになり、ますます、取り除く事が困難になって行ってしまうからだ。

『ソロモンは主のために築いた祭壇の上に年に三度燔祭と酬恩祭をささげ、また主の前に香をたいた。こうしてソロモンは宮を完成した。』(1列王記9:25)
もし彼が直接祭壇でいけにえを捧げ、香を焚いたとしたなら、大問題である。
アロンの子孫である祭司以外の者は、主の御前で香を焚いてはならないからだ。(民数記16:40)
ソロモンの子孫であるウジヤ王は、強くなるにつれて心高ぶり、彼自身が香の祭壇の上に香を焚こうとした所、祭司に戒められたが、彼は戒められた事について大いに怒り、強引に香を焚こうとしたまさにその時、彼の額にらい病が現れ、彼は死ぬまでそれに犯されたままであり、彼は、隔離された家に住まされ、主の宮と王の執務から切り離されてしまった。(2歴代誌26:16-23)

『ソロモンの工事を監督する上役の官吏は五百五十人であって、工事に働く民を治めた。パロの娘はダビデの町から上って、ソロモンが彼女のために建てた家に住んだ。その時ソロモンはミロを建てた。・・・ソロモン王はエドムの地、紅海の岸のエラテに近いエジオン・ゲベルで数隻の船を造った。ヒラムは海の事を知っている船員であるそのしもべをソロモンのしもべと共にその船でつかわした。彼らはオフルへ行って、そこから金四百二十タラントを取って、ソロモン王の所にもってきた。』(1列王記9:23-28)
ソロモンはこのように、大きな工事や海洋貿易を行って事業を拡大し、物質的には栄えたが、彼の霊的な妥協ゆえに、物質面でも陰りを見せつつあった。

主との関係を回復し、霊的な面での建て直しが行われるなら、物質的な面での祝福も後を追って来るものであるが、逆もまた真である。
霊的なことがおろそかになれば、物質的な面でも、後を追って衰退して行ってしまうものだ。
それは、現代を生きる私達においても、全く同じである。
私達はこの事をよく学ぶべきである。

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